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カンガルーとバー
あるバーにカンガルーが財布を手に入ってきた。

さらに驚いたことにバーテンのジャックに話しかけてきた。
 
「ふー、咽が乾いた。ビールを1杯くれるかな?」

 「あ、ああいいとも。あんたカンガルーなのかい?」

 「コアラに見えるかい?ハハハ!」

 ビールを飲み干すカンガルーを見てるうちにジャックも少し落ち着いてきた。
 
「うまかったよ、いくらだい?」
 
「…15ドルになります」

 すんなりと15ドル支払ったカンガルーにジャックは正直に言った。

 「カンガルーがうちに飲みにくるのは珍しいんだよ」

「そりゃそうだろさ。この値段じゃねえ・・」
 
 
寝る男
「神父様、私は罪深い人間です」

 「ああ、お前、何をしてしまったか話しなさい。神はきっとお許し下さる」
 
「神父様、私は恋人と3年間もつき合ってきて、今までは何も問題ありませんでした。
それが昨日、彼女の家に行くと、そこには彼女の妹のほかに誰もいなかったのです。
 
それでつい、その妹と寝てしまいました」

 「それは悪いことだ。しかし幸いなことに、お前は過ちに気づいている」
 
「神父様、先週、彼女を捜しに事務所に行くと、そこには彼女の同僚のほかに誰もいなかったんです。
 
それでつい、その女の子とも寝てしまいました」

 「それはあまり感心できることではないね」
 
「神父様、先月より前の話ですが、彼女の叔父の家へ彼女を捜しに行くと、
 
そこには彼女の叔母さんのほか誰もいなかったんです。それでつい、その叔母さんとも寝てしまいました」

 「………」
 
「神父様?…神父様?……」

 神父から何の返事もないことに気が付いて、居たはずの場所に行ってみると、そこに神父の姿はなかった。
 
「神父様ー、何処ですかー?」

 そこで彼は神父を捜し始めた。
 
あちこち捜し回ってやっとピアノの後ろにあるテーブルの下に隠れている神父を見つけた。
 
「神父様、どうしてこんな所に隠れているんですか?」
 
「急に思い出したのだ、ここには私のほかに誰もいないということを・・」


お祝い
 バーの常連がマティーニのダブルを楽しんでいると、魅力的な女性が隣の椅子に掛けてきた。
 
マスターはその女にシャンパンを注いだ。
 
彼女の方を向いて男が言った。

 「今日はちょっと特別な日でね。お祝いをしてるところなんだ」

 「あら、私もよ」

 彼女は男とグラスをカチンと合わせた。
 
「で、君のいい事って何だったの?」 男が尋ねた。

 「ずっと前から赤ちゃんが欲しかったんだけど、やっと今日ねぇ、お医者さんに妊娠してるって言われたの」
 
「そりゃ、おめでとう」

 そう言って男はグラスを持ち上げた。

 「僕は、鶏を飼ってるんだけどね、今まで何年も卵を全然生まなかったんだ。
 
 でも今日、やっと卵を生むようになったんだよ」

 「どうやったら卵を生むようになったの?」

 「雄鶏を取り替えたのさ」
 
彼女はニッコリしながら言った。

 「ホントに偶然ってあるのね」
 

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