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皆さんはこの名前のワインを御存知でしょうか?
数ある世界中の銘酒と呼ばれるワインの頂点にあるワインです。
フランス・ボルドー地方のメドック地区にある5本の1級格付けのなかで、あのシャトー・マルゴーを抑えて筆頭の位置に君臨しています。
今回はこのシャトー・ラフィット・ロートシルトのまつわる逸話をお話します。
世界史の教科書にも登場する『ルイ15世』と『ポンパドール婦人』がこの話の中心です。
ポンパドール婦人は天性の美貌で王の寵愛を受けますが、婦人はあらゆる才芸を身に付け、知、そして策略を兼ね備え政治の世界に君臨しつづけるのです。
その頃のフランス王宮で振舞われていたワインと言えばブルゴーニュ地方のワインでした。
もちろん王の1番のお気に入りは先代の王『太陽王ルイ14世』がこよなく愛した天下一と言われるあの『ロマネ・コンティ』です。
以前お話したようにロマネ・コンティの畑が売りに出された時にポンパドール婦人とコンティ公の歴史に残る争奪戦が行われコンティ公に軍配が上がってしまいました。
ロマネ・コンティを逸したポンパドール婦人は早急に対抗できるワインを手に入れ王の興味を惹かなければならなくなったのです。
(この頃にはポンパドール婦人は年をとってしまい王の愛人の座もデュバリー婦人になっていました。権力を失わないためには何としても王のご機嫌を取り続けなくてはいけなかったのです)
そんなポンパドール婦人のもとへリシュリューがやってきます。
以前ベルサイユ宮殿で権力を振るっていたリシュリューですが絶対的な権力を手に入れたいポンパドール婦人によってボルドー地方へ左遷されていてのです。
中央への返り咲きを目指していたリシュリューはボルドーワインの美味しさはブルゴーニュワインに勝ると信じていました。
(この頃のボルドーワインはクラレットと言う呼び名で主にイギリスに渡っていました。)
そのボルドーワインの赤の逸品を自分の名誉挽回とベルサイユ復帰の為の道具として使おうと考えたのです。
こうして2人の利害が一致をしポンパドール婦人によって開かれた晩餐会に、このボルドーワインの逸品が振舞われたのです。
王ルイ15世はこのワインを絶賛しました。
色濃く、ボディが厚く、芳香の複雑さは謎を秘めたように感じ、飲み応えも充分なこのワインを自分が知らなかったのを悔しがり、何としてもこのワインを手にしなければと思い早急に『王様御用達のワイン』としてしまうのです。
このワインこそシャトー・ラフィット・ロートシルトです。
後の1855年の格付けで1級の筆頭に格付けされた銘酒中の銘酒です。
もしかしたら、ポンパドール婦人がコンティ公に勝っていたら、リシュリューが居なかったら、ルイ15世がたまたまご機嫌斜めで「美味しい」と言わなかったら、、、
シャトー・ラフィット・ロートシルトの今日の栄光は無かったかもしれませんね!?
皆さんも少々奮発して『ルイ15世』のような王様気分を味わってみてはいかがですか?
では、また。
(このお話は、2004・9・1にサンタムールのホームページに載せたものです)
レストランサンタムール ホームページ http://www.saint-amour.jp
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やはり伝統は崩れないものなんですね。ローマは一日にしてならず。
2006/7/21(金) 午前 11:39 [ wak**ipuhe*ght*9 ]
やはりラフィットは銘酒中の銘酒ですね。先日’90を飲んだんですが、とっても美味しかったのですがまだまだ若すぎました。今は’82くらいが丁度いいんでしょうね。飲みたいなぁ(^^)
2006/7/21(金) 午後 6:14
横浜元町に「ポンパドール」というパン屋さんがあって、若い頃・誰?と思って本を読んだことがありました。ず〜っと後になって、ラフィットととの関わりを知り、なお更・この方に、ひき付けられました・ いつの時代もワインは人の心を捉えて離さない・・!日本酒だって、負けない位・美味しいのに。こんな、エピソードがあってのことかもしれませんね。
2006/8/27(日) 午後 0:10 [ - ]
はれはれさん、こんにちは。私もこの時代のフランスのお話は楽しくて好きですよ。ポンパドール夫人は逸話も多かったですからね。デュバリー夫人も面白い方でしたね。この2人はワインにかなりの影響を与えましたよね。
2006/8/27(日) 午後 2:53
面白いお話をありがとうございます
ワインもそれにまつわるお話も大好きです
デュグレレの調理方法の検索をしていて、たどり着いたのですが
2012/5/3(木) 午前 1:26 [ cherry ]