広州の残像

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YOU TUBE

SO INTO YOU/ICE
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=jZjT1ex_XYE



どうにもならない時間が

ゆっくり流れる。


沙面の洋館の隙間を

ふらふら歩くが

どうにもこうにも避けられない雨に降られ

近くの教会で雨宿りをした。


極度の湿度の高さ

雨の降り方

建物内の冷房の強さ

そのどれもが体に辛く

教会内の自然の温度が心地よく感じられた。



経堂の中の祭壇をじっと見ていると

自分の存在の位置関係を見失い

そうなりかけている自分に

ハッと気付く事が出来たのは

見知らぬ人が

広東語で挨拶をして来たからだった。



笑顔の彼は盲目の人だった。



人の気配だけを感じながら

まるで私が見えているかの様に

話かけてくる。



ごめんなさい。

私は日本人です。

広東語はわかりません。。。



おお。

そうですか。

こちらこそごめんなさい。



普通話に切り替え

彼はそんな言葉を言い残し

祈りの席に腰を下ろした。



彼には見えていた気がする。



力なく雨だけを避けている

自分の姿が。。



そんな気がした。



降り止んだ雨。



立ち並ぶ洋館の間の木々から

放たれる緑の匂いが

心地よく感じられ

次に降るであろう雨には

全身で濡れてやろうと考えた。



珠江沿いに

かなりの距離を時間を掛けて歩いてみたが

ホテルにつくまで

身体が濡れる事は

一度も無かった。。。






http://www.bali-hati.com

GUANGZHOU 〜珠江〜

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珠江(Pearl River)

水にひたされた街の

母なる河。




人間の思惑は

この河の様に

ズブズブで

思った通りに流れはしない。




それでも

河は流れ

人も流されて行く。。。



明確な答えも

出せないままに。。。






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部屋の空調は

相も変わらず過剰な

強さで

部屋の窓には水滴が

生まれ

見下ろす珠江は

雨の強さで

霞んで見える。




「フロントで待っていて下さい。」




彼女に指定された時間に

その場所へ降りて行く。



外は相変わらずの雨。



しばらくすると

笑顔の彼女がやって来る。



外へ連れ出されると

レストランのボーイが

ビーチパラソルの様な

大きな傘を持って

無表情で立っている。



「レストランはすぐそこですが彼に来てもらいました。」

「ずぶ濡れになりますから。。。」



広い店内で

食材を自分で選び

調理方法を指定すると

二人は席に着いた。



「もう三週間。雨が降らなかった日は無いんですよ。」

「でも今日は特にヒドイですね。」



仕事の話を電話しか

した事の無かった彼女は

昔からの友人でもあったかの様に

話を始めるが、そのどれもが

自分の記憶と辻褄が合う事が

何故か不思議に感じられた。。




彼女の同棲相手の愚痴や

仕事の愚痴。



そのどれもが

現実の目の前で展開されている事が

とても。。。




ちゃんと話を聞いていたのか?

そうではないのか?

滞在中の自分の予定を聞かれたときに

ハっとした。




「少しだけ仕事があります。」

「それ以外は特に。。」




「何かあったら電話してくださいね。」

「あと帰国日の前日にでももう一度食事をしましょう。」




彼女がタクシーに乗車をするところまで

見送ると

大きな水溜りが

たくさん出来た道を横切り

珠江の欄干へ

もたれて見た。




「写真どう?」



叔父さんに声を掛けられ

夜景をバックに撮影をしてもらうが

出来上がったポラロイドの

ひどさに

彼が他の客へ声を掛けている間に

河に投げ捨てた。



ぼんやり見ている

河と水溜りと

分厚い夜の雲が

この華南の都を沈めてしまえば

いいのに。。




俺なんかも

この三角州に

一緒に沈んでしまえばいい。




そんな自虐的な

発想が

普通に出来てしまう

雨上がりの夜だった。。。






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一年前の今日

俺は

北京の街に居た。



酒の力を借りて

潰れてしまう為

三里屯

西単のBARで飲んだあと

后海のBARでも

飲んだ・・・。



正直

この後の記憶が

定かではないけれど





目が覚めた時

王府井の

ホテルのベッドの上で

俺は

ちゃんと寝ていた・・・。



クロールでも

するかの様な格好で

広いベッドの上で

泳いでいた。。。




その一ヶ月前

俺は

日本から逃げ出した。



自分で抱えた

心情の根源である

中国へ

自ら向うことにした。



本当であれば

違う国へ

行くべきだったのかも

知れない。




それでも

購入した

チケットの行き先は

中国南部の都市だった・・・。




杭州の

上空付近で目が覚めた。

 


そこで

自分のパスポートを

開いて見ると

二年半もの間

自分が日本から

出国していなかった事に

自分で驚いてしまった。




パスポートを閉じ

もう一度眠りにつくと

B777は

広州空港への降下を

開始していた。




中国南岸の

分厚い梅雨前線の雲を

突き破り

眼下に

広州の街並みが

見えてくる・・・。



この日の広州は

どんよりした灰色に

街全体が包まれていた。




到着ロビーを抜けると

体中から汗が噴出し

立って居る事さえ

辛くなる様な

不快指数で

自分が覆われる。



バスを降り

数百メートル先のホテルへ

歩き出すと

いきなりの豪雨。




台風並みの豪雨は

ほんの数十秒で

荷物も体も

ずぶ濡れになり

そのままの姿で

ホテルのフロントへ

たどり着いた時

フロントの女性は

訝しげな目線で

俺を見た。




無言で

パスポートを差し出し

勝手に

宿泊者カードに記載をはじめると

彼女は

デポジットを求めて来る。




それについても

無言でクレジットカードを

差し出すと

アサインされた部屋は

珠江が一望出来る

高層階だった。




裸になって

バスタオルで

体を拭っていると

少し悪寒を覚えたが

この後の待ち合わせの為に

少しマシな服に着替え

電話を待つ事にした・・・。

 

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