台北の残像

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非情城市

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08JAN2010 JIOUFEN NORTH TAIPEI


非情城市
http://www.youtube.com/watch?v=6Z6yZKccL9g



もう一度、この映画を見ようと思う。。

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「○○さ〜ん。○番にお電話です。」

「誰から?」



「日本人では無い様です。ちょっとおかしな日本語で・・・。」

「は?」




「女性ですよ。女性・・・。」




そして薄笑い・・・。



咳払いをしながら

電話を採った。





「はい、お電話変わりました○○です。」

「はい私は、○敏敏です。こんにちは。」





「手紙は届きましたか?」




女性社員の視線を

感じながら

小さな声で




「うん。届いたよ・・・。」




「どう思いましたか・・・?」





と切なさそうな声で

彼女が言う。



ボキャブラリーが乏しい分

質問内容や会話が

すべて直球

ど真ん中で

飛んで来る。




変化球は

一球もない。



平日の昼間のオフィスで

ラブレターの感想を

聞かれても

答えようが無い・・・。




「うん。良く読みました。敏敏さん ごめんなさい。今仕事中だから私から電話します。」

「それでは携帯電話に電話を下さい。番号は○○○・・・・。」




「わかりましたか?」

「うん。わかりました。」




「夜になったら電話します。」

「はい。待ってます。」




「うん。それじゃあ。」




電話を切り

女性社員の方を

見てみると




「やりますね〜。」



と言わんばかりの

薄笑みで

私の顔を

見ていた・・・。




「いやいや・・・。まいったな・・・。」




と言わんばかりの

作り笑いで

彼女の顔を見た。




夜になり

悩んだ・・・。



電話するべきか

しないべきか・・・。




電話での会話では

何も伝わらない事は

わかっていた。




彼女の

ボキャブラリーの限界や

私の話す内容の

理解度が

無い事も・・・。




その夜

電話はしなかった・・・。




そして後日

彼女から2通目の

手紙が届く・・・。




それには返事を

書いた。



次の台北への出張は

2ヶ月後にあった。



その時に逢って

話しをしましょう・・・。



と書いたと思う・・・。



南の島からやって来る

甘美な手紙は

30歳を目前にした自分には

ある意味

とても刺激的だった。



彼女との将来の事まで

想像する

妄想が

頭いっぱいに

広がった。




子供が出来たら

日本で育てるのかな?




それとも台湾?




向こうの

ご両親と仲良く

出来るのかな〜?




等等。。。



過大な妄想を

一人暮らしの部屋で

繰り広げていた。



彼女からの最初の

手紙には

手紙とは別に

旧正月(春節)を祝う

カードが同封され




そこには

彼女の真っ赤な

口紅が付けられた

キスマークが

付けられていた。




広がる妄想・・・。




29歳

孤独な部屋で

広げた



冬の妄想・・・。

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会社の机の上に

見慣れない

赤い封筒が

置いてあった。



会社の女性が

「お手紙が届いてますよ。」



と薄笑いをしながら

私に言った。



あまり上手でない字で

宛名は確かに私だった。




封筒の裏を見てみると

差出人の住所は「台北」。




名前を見ると「○敏敏」(○MINGMING)

と書いてある。




「敏敏・・・。」???





思い出せない・・・。




台北の敏敏・・・。




敏敏・・・。



敏敏・・・。





「あ!」。




慌てて名刺ホルダーを捲った。



「この子だ・・・。」




台北市内にある

免税店で働いていた

女の子だった。




日本語を勉強しているらしく

親しげに

話しかけてきた事を

思い出す。




彼女からまるで

事情徴収でも

受けているかの様な

質問攻撃を受けた。



名前

年齢

出身地

好きな音楽

好きな食べ物

彼女の有無・・・。




手紙を開けると

そこには

少しなおかしな日本語で

彼女なりの

アプローチの内容が

書かれていた。




社交辞令として

良く笑いながら

会話をしたのだが

それがどうやら

良かったらしい・・・。




そこに書かれた

内容は紛れも無く




「LOVE LETTER」だった・・・。





先ほどの女性社員は

ニヤニヤしてる・・・。



隠す様に

手紙を引き出しにしまった。



彼女と話した時間は

せいぜい3〜40分程度。



化粧品のコーナーを

担当するだけの事はあって

美形ではあった。




しかし

その程度の印象しか

残っていなかった。




手紙をもらう程の

感情の交錯は

無かったと思う・・・。



彼女からの手紙を

日本語の練習程度の

話だろうと思い

特に返事を

書かなかった。



この後

少しの時間を置いて

彼女から

二度目のアプローチがある。




その電話を

取ったのは




先ほどの

薄笑いの女性社員だった・・・。

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