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NEWYORK
LGA AIRPORTで
今は無きカナディアン航空(CP)の
チェックインをしていた。
航空券を差し出すと
カウンターの
黒人男性が
何やらモタついている。
私「どうかしました?」
彼「少々お待ちください。」
カチャカチャ
一生懸命コンピューターに向う彼。
彼「あなたのお名前のご予約が見つかりませんが・・・。」
私「なるほど、そうですか・・・。ってそんな訳ないじゃん。」
日本語で突っ込んだ。
彼「あなたのお名前は1時間前に出発した便にございますが、この便にはございません。」
私「なるほど、そうですか・・・。ってそんな訳ないじゃん。」
また日本語で言った。
私「だって私、この便の航空券を持っているじゃないですか。」
彼「そうですよね。」
と困っている。
私「ちょっとその一時間前の予約記録見せてください。」
彼はPCから
そのPNR(予約記録)を
プリントアウトした。
私「これね古い記録ですよ。私は自分から変更したのではなくあなたの会社から変更を依頼
されて変更したんです。」
彼は更に困る。
私も困る。
この航空券ではキャリア(航空会社)の
変更は出来ないから
次のTORONTO便の
CP便は2時間以上
待ちぼうけだが
更にそれも満席だから
その更に2時間で
合計4時間以上
待たなくてはならない・・・。
私「スタンバイ(空席待ち)は勘弁してね。」
彼「ハアー。」
彼「今からボランティア(便の変更をしてくれるこの便の搭乗券を持った人間を探す行為。)
を募りますからちょっと待ってください。」
私「そんなのいる訳無いじゃん。4時間以上待つんだよ。」
私「条件はどうするの?」
彼「とりあえず150USDで。」
私「OK。とりあえず待ってます。」
彼はチェックインカウンター付近の
旅客に声を掛け始めた。
すると
ものの5分で
便の変更をしてくれる人が
出てきた。
さすが村上春樹に
「世界で1番暇そうに見えるカナダ人」と
書かれるだけの事はある。
150USDで
4時間待ってくれるのである。
めでたく
この便に搭乗することが出来た。
まあ北米では良くある事だし
今回は客を
連れて来ている訳でも無いので
それほどあせっている訳でも
無かった。
ただ
この航空会社は
2年後倒産し
消滅する。
カナディアンは
カナダの2番手の航空会社で
日本線にも就航していたほどの
航空会社である。
こんな大きな会社が
簡単に潰れるのである。
このときの愛想良く
がんばってくれた
黒人男性は
再就職できたのだろうか・・・?
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