【タイ・バンコク発】 国際協力・海外援助ブログ

「エンパワーメント」にはまっています。国際協力機構(JICA)・青年海外協力隊(JOCV)関連も

協力隊員への手紙

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「草の根」って何?

現役の青年海外協力隊員(JOCV)と話していると、職場に行ったら「自分なしでも特に困っていない。自分は求められていなかった」などという話を聞くことがたまに(よく?)あります。

確かにタイほどの大国では、「カウンターパート」と呼ばれる政府職員は学歴も経験もあり、(一般的に)経験が多いとはいえない協力隊員に対して、「大きな期待をしていない」のが現実でしょう。

一方で、政府の現場機関に配属される青年海外協力隊員に対する政府本局の期待はあることはあるのです。ただし、その期待は「何らかの刺激になればいい」程度でしょうが。。。。。



ところで、青年海外協力隊がこれほどまで多くの人から高く評価されているのは、協力隊員は「草の根」の協力をしているからでしょう。
でも、「草の根」って何でしょう?


政府の出先現場機関で働くことが「草の根」でしょうか? 残念ながら政府の出先機関職員が真に住民の為に働いているかということは疑問の余地が大きいのです。
(だから、多くの協力隊員が配属先でがっかりする)

その中で、政府機関の単なる一職員として働いても、若い研修生程度にしか見られないと同時に、トップダウンの政府機関末端組織にいるだけであり、「草の根」とはなりません。

筆者的には、(政府のしがらみの少ない)NGOへの協力隊員の派遣の増加を強く主張するわけです。(今までこのブログでも何回か書いてきました)

一方で、政府機関への派遣においても協力隊員の気持ちの持ち方で「草の根」にもなるのです。
つまり、住民の視点・ニーズ(あるいは、学校においては学生のニーズ。施設においては入所者のニーズ)で働くことです。

それが、「草の根」ではないでしょうか?


職場に行ったら「自分は求められていなかった」という隊員に「誰に求められていなかったの?」と聞くとカウンターパート、職場長etcなどと言います。つまり政府職員にです。

そんな人に聞くこと時点で、すでに「草の根」の視点ではありません。


では、住民に求められていないの?学生に求められて居ないの?入所者に求められていないの?

彼らに必要とされているかどうか? それを気にすべきではないでしょうか?
配属後にまず聞かなければならない相手は、裨益者です。それが草の根です。

政府職員にニーズを聞くのでは「草の根」と言えません。


とある協力隊員OBが延長する際、

「自分は職場の人の為に延長するのではありません。子供たちの為に延長するのです」

と言った言葉が印象的です。


参考記事;
「ノン」と呼ばれて( http://blogs.yahoo.co.jp/toshiyukiokui/52034318.html

住民のニーズとは? (http://blogs.yahoo.co.jp/toshiyukiokui/52088118.html)で、ニーズの調査には、『「村の暮らしを知り、社会を知り、人を知り、そして人から信頼される」それしかないのです。』と書きました。

たとえば、政府開発援助(ODA)で「村の暮らしを知り、社会を知り、人を知り、そして人から信頼される」ために、村に半年こもります。
なんていえば、「もっと効率よく調査をできないのか?」「理想ばかり追うな! 限られた期間・限られた予算で実施するのが必要」などと言われてしまうのがおちでしょう。

ところが、政府開発援助(ODA)でも、「村の暮らしを知り、社会を知り、人を知り、そして人から信頼される」が許されやすい仕組みがあるのです。
それは、青年海外協力隊です。もちろん協力隊も効率性は追求されますが、それでもおおらかです。

青年海外協力隊の大いなる無駄が、真のニーズ把握に役立つと思うのです。
先日、青年海外協力隊員を「普及活動」を目的とした配置に疑問を書きました。しかし、現地で生活してのニーズ調査であれば、まさに青年海外協力隊員強みを発揮できます。

青年海外協力隊の関係者の方 ← 検討しませんか?

「協力隊(JOCV)の要請背景調査がおかしい?」ことへの対策 (http://blogs.yahoo.co.jp/toshiyukiokui/folder/1493159.html

に対する現役隊員からのメッセージです。


いつもブログ楽しませて頂いています。
真面目な文章の中にある、たまの落としどころでぶっと吹き出してしまいます。おかげさまで、報告書等で緊張状態の顔面筋が緩みます。

勝手な事を言いますが(非難を恐れずに言えば)、私は、要請背景調査に現役の隊員(職種にこだわらない、無作為抽出可)を1〜2名同行させてみてはいかがかと思ってます。調整員や関係者が行くだけでは、きっと素晴らしい「作文(名文)」に応募者が「だまされる」今の現状は変わらないのではないかと思います(もちろん第3者的立場としての作文は重要)。そして調査票は任地のためと言うより、直接的には応募者あるいは後続隊員のためのものと言っていいと思います。本当に「仕事がうまくいかない」で困っている現役隊員の視点を新たな調査に活かすことで、現場の視点がその作文に盛り込まれるのではないかと思っています。そうはいっても最終的にJICA的作文になるんでしょうね。

例えば、支援が必要だ!と、呼ばれて調査に行ってみたはいいが、派遣の必要性が微妙なことって多々あるんじゃないでしょうか?私はその決断材料としても、現役隊員の視点を参考にするべきだと思います。また、おそらく、どの隊員もが、「調査票の精度向上!」を1度は訴えることがあると思います(私も1回だけ言ってみました)。隊員も、調査時の苦労をそこで解れば、要請背景調査を理由にどーのこーのという事もそこで解決でき、様々なケースを目の当たりにすることで、以降、被害者意識も無くなり、視野も少し広がり前向きに活動できるんじゃないかと思います。


200%同意します。
必ずしも現役協力隊員でなくとも、NGOであったり現地リソースパーソンであったり、「現場の専門家」が現地を調査する視点が必要だと思うのは、必ずしも協力隊員の要請内容調査だけでなく、開発援助すべてで大切なことだと思います。特に現役隊員は後輩の協力隊の要請内容の調査に対して積極的にモノを言うのは、協力隊のスキームで活動しての現場の声も生かせるし、とっても大切なことだと思います。自分で配属先の年休から休暇をとって後輩隊員のために要請調査の充実を図ろうとする現役協力隊員がいるとすれば、自分も協力隊OBとしてとても嬉しいことです。

ただし、「JICAは自分の意見を聞きに来ないから、JICAは問題だ」という意見があるとすれば、単なる「文句」ととられる可能性もありえますし美しくありませんね。JICAに対して、積極的に提言、発信していくのが重要だと思います。

注意すべきは、協力隊の派遣の可否は「現場の調査」だけでなりたっているのではないと思うことです。派遣戦略があって、そのうえで協力隊の派遣があるべきで、その意味では、協力隊員の派遣が必ずしも「現場」のニーズにのっとっていない場合もありえてしかるべきだと思うことです。つまり、「現場で課題を認識していないのが問題」であり、「その現場を強化するために協力隊員が派遣される」など。
協力隊活動のありかたはひとつではありませんし、「現地に大きな問題があるから協力隊員が派遣されるケース」と「現地に大きな問題がないから協力隊員が派遣されるケース」両方ありうることです。
「現地調査」と「派遣戦略」との混同は避けるべきだと思います。
現役の協力隊員は現場の専門家ではあるのですが、派遣戦略の専門家でもあるよう期待したいとこころです。


(注)繰り返しになりますが、作者はかって協力隊員に関わったことがありますが、現在の青年海外協力の業務・仕組みを十分理解しているわけではありません。本ブログは、あくまで青年海外協力隊OBとして、自分の個人的経験にもとずく意見です。

要請背景調査がおかしい!(http://blogs.yahoo.co.jp/toshiyukiokui/51999674.html) で、「『要請背景調査票がおかしい』ことを、『青年海外協力隊の仕事ができない』ことの理由にしてほしくない」と書きました。
しかし、青年海外協力隊の仕事が「要請がどうであれ、頑張ればできる」程度の生易しいものでもないことは、同記事に書いたとおりです。

作者の主張は「仕事がうまくいかない」理由が「要請背景調査票がおかしい?」ということに疑問があるということです。
「協力隊員の仕事がうまくいかない」真の理由と対策を考える必要があるのではないか、要請調査票のせいにして意味があるか? というのが協力隊OBとして自分の考えるところです。

自分の考えるとりあえずの対応案ですが、次の2点です。

1.派遣前研修の充実
 海外での活動には「協力活動」に関する、そうとう高度なある種の能力が必要です。
この能力はたとえば「作業療法士の能力」や「コンピューター技術の能力」・「農業の知識」といったものとは別の能力です。「コンピューター技術を持っているから青年海外協力隊員で現地で活動ができる」ことにはなりません。いやむしろ、(誤解を恐れずにいえば)タイでは「ほとんど関係ない」といえるでしょう。なぜなら、タイでは、タイ国内にコンピューター技術者はすでに存在するのです。そのコンピューター技術者をどう管理、活用するというシステムの問題があるのです。そのためコンピューター指導の協力隊員が直面するのは、コンピューター技術ではなく、システムの問題なのです。

たとえば、能力のないタイ人管理職(上司)の下で、硬直的で矛盾のある組織を前提に、立て直しながら、しかも海外で仕事をする能力です。そのような能力が青年海外協力隊員に求められることになります。

ところで、帰国後の協力隊員のOBに、「もし、もう一度同じ職場で活動をしたら、もっと良い活動ができると思うか?」と尋ねれば、殆どの隊員OBが「できる」と答えるのではないかと思います。

これは、2年間協力活動を実践し悩み考えてきたたため、組織体制が十分でないなかで、どのように働くのかのノウハウが相当のノウハウがたまってきたためです。
また、派遣中の協力隊員の多くは「要請背景調査票は重要」といいますが、帰国後しばらくたった協力隊員OBのほとんどは、「そんなに重要ではない」と答えると思います。それも同様の理由ではないかと思います。

そのような能力が派遣したての新協力隊員にあれば、ずっと協力隊活動がうまくいくのではないでしょうか。

でも、そのような能力をご普通の日本人の若い協力隊員に求めるのは無理というものです。

であれば、派遣前の研修が重要になってくるのではないかと思います。
「活動先では、組織の問題があり、しかも頼れるのは自分だけです。支援してくれる人は自分で探さなければなりません。」そのようなことをシュミレーション、考える訓練が必要と思います。

青年海外協力隊員の募集時には、「現地ではJICAが支援してくれます」などと宣伝する人もあるそうですが、そんなものをあてにするから「JICAの嘘つき!」と思ってしまうのです。
「誰だって募集時には良いことを言う」程度に思っておくほうが無難です。

派遣前研修だけで2年間のノウハウと同様なところまでは無理ですが、「体制が整っていない配属先でどのように協力活動を行っていくのか」の訓練を充実することは非常に重要なのではないかと思います。

2.JICA事務所の青年協力隊員活動へのきめ細かなサポート 上記と相反するのですが、1人で、自分の力で現状を分析し、計画を立案し、協力活動を実行するのは、普通の若い人には無理です。とくに、配属先のサポートがあまりないところでは絶対無理です。そんな能力があるような人がそうそういるわけはありません。
 しかし、「協力隊活動の主体は協力隊個人」「協力隊員の主体性の尊重」のもとに活動の具体的内容についての支援が少ないように思えます。「協力隊員は2年間苦しんで、成長してください」であればそれでよいのかも知れませんが、「2年間の活動を相手先に意味のあるものにする」のであれば、きめ細かな相当の支援が必須です。

国際協力の能力のある人がコーディネータ(必ずしも現状でJICA事務所にいるボランティア調整員とは限らない)として、現状分析・企画立案・実行のかなりつっこんだ支援をおこなうのが必要だと思います。
ここで、いうコーディネーターとは、現地事情と協力活動に通じた人間で、協力隊員の持つ専門能力をどのように生かしていく具体的方法を立案し、実行能力のある人間です。また、その人は日本人である必要はないと思います。

つまり、

要請背景調査を行う(『経験・能力のある隊員であれば』協力隊が働くに相応しい配属先と判断される) 
→ 配属先の支援を得ながら、協力隊員が活動する
→ 協力隊員の経験・能力に照らし合わせて必要な配属先の支援体制が不足している
→ 良い活動につながらない
→ 「協力隊が働くに相応しい配属先と判断したことが間違い」と判断される

から、次のようになるのです。

要請背景調査を行う(『JICAが支援を行えば』協力隊が働くに相応しい配属先と判断される) 
→ 配属先および『JICA』の支援を得ながら協力隊員が活動を行う
→ 協力隊員の経験・能力に照らし合わせて必要な配属先の支援体制が不足している
→ JICAが活動の詳細にいたるまで支援を行う
→ 多少当初の調査と変更・乖離があっても調整される。
 
このように書くと「隊員の自立性を阻害し依存心を醸成する」というような」意見もあるかと思いますが、特にタイにおける配属先(=技術力のみが問題でなく、管理体制も含めて課題がある配属先)で協力隊が良い活動をするには、相当つっこんだ活動支援が必要だと思います。


注;
以上の意見は、作者の協力隊員、およびOBとしての経験を元に書いていますので、現時点の「青年海外協力隊の派遣前研修の内容」や「現地でのJICAの支援内容」と照らし合わせて、実情に合わない可能性もあります。あくまで、JICAの青年海外協力隊事業とは関係ない作者の個人的意見です。念のため。

現役の青年海外協力隊員の持つ不満の多くは、「要請背景調査票(協力隊員に要請されている業務内容を記載したもの)に書かれていることと実際に現地に行ってみた内容が違う」ではないでしょうか?
大昔(ピラミッドの時代 自分が協力隊員の時代)からずっと言われ続けています。自分がそう言っていたので間違いありません。

昔の話をすると嫌われそうですが、いくら「要請背景調査票がおかしい」といっても、最近は昔に比べるとそれでも「マシ」だとおもいます。

「忙しいのに、いちいち調査なんかしてられない。想像力を豊かに働かせて要請背景調査票を作るんだ」と言っていた協力隊関係者も昔はあります。
冗談だったのか、本気だったのか定かではありませんが。
「コンピューター指導の隊員が行ったらコンピューターがなかった」
くらいは普通で、
「水泳を指導する隊員が現地に行ったらプールがなかった。」
「コンピュータのシステムエンジニアが要請されていたはずが、現地に行ったら、要請されているのは電気システムのエンジニアだった」
などなど、すごい状態を見聞きしたことがあります。

それに比べれば、最近は、まだかわいい間違いではないかと思います。

それにも関わらず、最近は、より「要請背景調査票がおかしい」と言われているような気がします。

昔は、協力隊員は「何もないところ、何も体制の無いところから、一から仕事の体制を作って仕事をしていくんだ」という雰囲気はありました。

協力隊初期の、大先輩隊員は、良きにつけ・悪きにつけ、「すごい」人たちが多いような気がします。
要請背景調査票などハナから気にしていない人も多かったのだろうと思います。
「受け入れ体制が何にもなくても、なんとかやってやろう」そういう気構えのある、相当特殊な人たちが当時の協力隊員の標準ではなかったかと思います。協力隊が「はじめての海外」という人も多く、相当の覚悟を持って来ていたことも理由のひとつでしょう。
ところが、最近は海外に行くことが普通になって、「タイには旅行で来たことがあります」
という人も多くなってきました。なにより、普通の人が協力隊員として気軽に参加できるようになってきました。
(それは、良いことだったと思っています)

しかし、普通の人にとっては、経験的にも能力的にも「なにもわからず、なにもないところから、一人で体制から作っていくなど考えられない」のが文字通り「普通」です。
当たり前ですよね。たとえば30歳で会社を立ち上げた経験と会社をつぶした経験がある人は、それなりに経験があり、ちっとやそってではビビらないと思いますが、そんな経験のなる人は「普通の人」と言いませんね。
だって、例えば日本でボロ会社があったとして、そこに1人で乗り込んで、立て直すことのできる若い人ってどれくらいいます? 協力隊員には、体制がメチャクチャの、しかも海外の現場で、一人で乗り込んで仕事を求められるのです。

協力隊員の配属先に着任しても、発展途上国には、仕事を行うバックアップ体制はそこにはないのです。バックアップ体制を一人で作ることから仕事を始めなければならないのです。(だから発展途上国なのです)
もちろん、そんな環境では普通の人は日本で思っていたような仕事や成果ができません。でも、「自分に能力がない」とは言いたくないものだから、「要請背景調査がおかしい」となるのです。
「自分には、ボロボロの組織を立て直し、仕事を作る体制作りからはじめて、仕事をやり遂げる能力がないので、仕事ができません」ではなく、「自分の仕事がうまくいかないのは、要請調査票がおかしいからです」と言い訳になっているのではないでしょうか?

自分自身を思い直すと、(当時は意識していませんでしたが)少なくとも自分はそうでした。 苦笑

真の問題は、「要請背景調査がおかしい」のではなく「活動を効果的に行えない(行いにくい)」ことなのではないかと思いますが、どうですか?

もちろん、本当におかしい調査票というのもあるでしょうし、そういった調査の精度向上をJICAは努力する必要があると思います。但し、その目的は「効果的な活動を隊員が行える」ことであって、「要請背景調査票の精度をむやみにあげる」ことではないと思います。「隊員の配属先のビデオ撮影して、要請背景調査票に添付する」などの意見もあるようですが、確かにビデオがないよりあったほうがいいと思いますが、物事の本質はそれで解決しないように思います。
もし、私がJICAで要請背景調査を行う立場なら、限られた時間を有効に活用するためには、ビデオ撮影するより、もっと別の仕事をしたいと思います。

協力隊員が現地に行って、「思っていたこと」と違った。要請背景調査票がおかしかった。

そうしたときに、「要請背景調査票がおかしいから仕事ができない」との言い訳が許されるのは、個人的にはせいぜい半年、1年だと思います。

それ以上たったら、「おかしいのも現実」です。「現実の中で、現実的解を見つけるのは、協力隊に限らず、どんな仕事でも求められますよね」

であれば、 「要請背景調査票がおかしいから仕事ができない」ではなく、「おかしな要請背景調査票を前提として、どう仕事をするか」に気持ちを切り替えるのが必要だと思います。

というか、多くの協力隊員は、愚痴はいいつつも、気持ちを切り替えて頑張って仕事をしているのだと思います。

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