くだんのごとし

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妄想武術図鑑(Yahoo!)

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『北斗の拳』が先行するブルース・リーの一連の映画および中国拳法ブームの影響を色濃く受け継いでいるのは明らかですが、「修羅の門」は当時全盛だったK-1とそれに続く総合格闘技ブームの世相を反映していると言えます。
と同時に古武術ブーム(ごく一部でのww)の火付け役と言っていいと思います。
 
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流儀名:陸奥圓明流
属性:日本古武術
登場作品:「修羅の門」「修羅の刻」
主な伝承者:陸奥九十九、陸奥八雲、陸奥出海 ほか
関連流派:不破圓明流、神武館空手、グラシエーロ柔術など
主な技:虎砲、無空波、雷、蔓落しなど
特徴:一子相伝にして門外不出。生まれてより1000年不敗の武術。
「陸奥」とはこの武術を伝える一族の名前であると同時にこの武術の正当伝承者の称号(?)でもある。
したがってこの一族において正当伝承者以外は「陸奥」を名乗ることはない。
打・投・極が一連の動作の中に混在する技を持ち、素手で人を殺すための技術を極めたと言っている。
 
この作品、私は大好きですし、コアな人気もあるんですが、何故かイマイチ地味なんですよねww
アニメ化もゲームにもなっているのにどういうわけでしょう?
 
当時私はこの作品から「古武術」というものに関心を持ち関係する本を読み漁ったりしました。
古武術というのは競技化された現代武道になる前の武術であって、試合がない(つまりルールがない)分、危険な、いわば突拍子もない技が残されているわけです。
競技化して普及を考えれば、安全性というのは避けて通れない課題であって、おのずと危険な技は禁じ手になります。それは柔道も空手も共通しています。
一方で、『実戦』(あくまでも括弧つき)の状況で人を殺す(≒自分が生き残る)ためには禁じ手ほど有効な手段はありません。それは「武道(武術)とはなんだろう」「戦うとはどういうことだろう」という問いかけでもあります。
 
作中主人公の陸奥九十九は「俺の中に一匹の獣が住んでいる」と語ります。
それは敗北を拒否する抑えがたい情動だと言えます。
それは若いうちは誰でも経験する感情ではないでしょうか?
多くの人は努力しても、駄々をこねても自分より強い存在があることに気が付き、やがて自分を抑制する術を学びます。
しかし、もし自分を越える存在が身近にいなかった人間はどうなるでしょう?
 
主人公九十九は祖父の眼をえぐり、兄を仕合で殺し、「陸奥」の名を継ぎます。
九十九は「兄は死んだのではなく、俺が殺したんだ」と語ります。
そして彼は圓明流を日の当たる場所に公開し、地上最強を証明する戦いを始めます。
それは血で血を洗う修羅の道の幕開けでもありました。
 
 
古武術を調べていくといろいろ面白いことに気が付きます。
偶然かもしれませんが、例えば圓明流の雷(いかずち)という投げ技は古武術に「雷公(らいこう)」という技があります。むろん同じではありませんが、よく似た体捌きになります。
文献で確認できる日本最古の実在の柔術「竹内流」では代々の継承者はその証しとして脇差を譲り受けます。
万が一敗北して流儀の名を汚したらその場で腹を切れ、という事だそうですが、作中でも圓明流の継承の証しとして脇差を伝承しています(九十九は実家に置いてきちゃいますが、)。
古武術研究家の平上信行氏は「古武術の技の名前は流儀の成立とともに和語から漢語に移る」という事を言っています。
圓明流でいうと蹴り技の「旋(つむじ)」は和語、同じ蹴り技の「斧鉞(ふえつ)」は漢語です。
ということはおそらく「旋」は初期圓明流の技でそのバリエーションとして「斧鉞」が登場したんだろうと想像できます。
「蔓(かずら)」も和語ですから圓明流成立の早い段階で取り入れられたのかもしれません。一方で奥義と言われる虎砲(こほう)、無空波(むくうは)などは漢語でこれらの奥義の成立が圓明流という流儀の成立である、と考えられるのです。(作者がそこまで考えていたかはわかりませんがww)
 
ちなみに圓明流という流儀名をどの段階から名乗っていたかは作中曖昧なままです。
実在の圓明流はかの宮本武蔵の流儀で、作中では武蔵の方が陸奥に負けた(勝てなかった)事でその名を名乗ったことになっています。でも武蔵と戦った陸奥八雲より以前の陸奥は「圓明流」と名乗っていません。
同じく平上信行氏は「流儀名は他流との対比で生まれる」とも言っています。
つまり区別する必要があって名前を付けるのであって、区別する相手がいなければ名前は必要ありません。
この場合はたぶん不破ですよね。
 
 
 
グダグダあれこれ書きましたが、一つだけ付け加えさせていただきます。
マンガの世界では「一撃必殺」とか「人殺しの技」とか勇ましい言葉が並びますが、私が20年余り合気道を習って得た結論の一つが
「本当の人殺しは武術なんか習わない」
という事です。
 
私自身はこの漫画の影響で大東流の見学に行ったりしますが、いろいろあって合気道に落ち着きますww
世の中には「武道を習ってる」と言うと「人を殴るのが好きな野蛮人」という見方をする人がいらっしゃいます。
まあ、私も若いころはそうだった時期がありましたwwから否定はしません
ただ、武道を習ったからって人を殺せるとは限らないし、人を本気で殺そうとしたら今の時代、武道を習うより簡単な方法がたくさんある、という事です。そもそも頭に血が上って人殺しをするような奴が気長に道場に通えるわけないでしょう。
 
最近も痛ましい殺人事件のニュースが世間を騒がせています。
まともな日常を送っていると、ちょっと人を殴っても大事になります。
なのに一度他人を傷つけると、麻痺してしまうのかそれが連続するように見えます。
命を落とした若者が武道を習っていたからって助かったとは思えませんが、殺す側の人間に一人、武道を習った人間がいれば「ちょっと待てよ?」と思えたかもしれません。
そんな都合よくはいかないかもしれませんが、そう思わなければ痛い思いをして稽古に通う意味がないような気がします。
 
 
次回は「覚悟完了」零式防衛術です。
 
 
 
先日、「北斗の拳」作者原哲夫さんの夫人がサブカルオタクとの悪ふざけの末、一部で騒ぎになっているという記事を載せました。その後ももう少し書くネタを集めていたのですが、集めれば集めるほど憂鬱になるというか、不毛な気がして何のためにその記事を書きたいのかわからなくなってしまいました。
まあ、それもこれも当時小学生だった私にとって「北斗の拳」が強烈な印象を与えたということの裏返しなのです。
 
ちなみに今年で「北斗の拳」連載30周年。
原哲夫先生が御年51歳。えっ!当時21〜2歳だったの?
やっぱり北斗はすごい。。。
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流儀名:北斗神拳
属性:中国拳法(ただし伝承地は日本の関東圏)
主な伝承者:ケンシロウ、ラオウ、トキほか
関連流派:南斗聖拳、北斗琉拳など
主な技:北斗百烈拳、岩山両斬破、二指真空把、無想転生など
特徴:2000年(!)不敗の暗殺拳。
一子相伝によって伝えられ、正統伝承者になれなかったものは自らの拳を封印する掟がある。
人体にある経絡秘孔を突くことにより相手を内部から破壊する。その描写はかなりバイオレンスでTVアニメ放送当時問題になった。またその際悪党が発する意味不明な悲鳴(ひでぶ!、あべし!などなど)がファンの間で大人気になった。
 
30年経ってまったく色あせるどころがさらに人気の兆しを見せる「北斗の拳」。
ブルース・リー作品や「マッドマックス」の影響を取り込みながら、なお独自の境地を切り開き、いわゆるジャンプ黄金期の原動力になりました。
さらに言うと「一子相伝」「経絡秘孔」「奥義」というタームはその後生まれる数々の妄想武術に引き継がれていきます。すなわち北斗神拳こそ妄想武術の中の妄想武術と言えるのです。
 
さて、次回は「修羅の門」陸奥圓明流を取り上げます。
 
 
 

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