くだんのごとし

アメブロにお引越ししました。https://ameblo.jp/tosieasyman

O'嬢の物語(Yahoo!)

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全1ページ

[1]

最近フェイスブックばっかり構ってブログの更新が疎かになっていた。
まあ、わかっていたことだけど。
簡単な日記記事ならFBの方が機能が充実しているし、ニュースサイトとのシェアも簡単だ。
でも、この記事はFBには書けない。
 
私の会社は女子社員もいるにはいるが、ガテン系の仕事なので、みな作業着を着て元気に走り回るような女の子ばかりだ。それはそれで素敵な女の子たちなのだが、ひとりO嬢は雰囲気が違う。
 
O嬢は以前にもこのブログに登場したことがある、大人しめというかゆるふわという感じの女の子だ。
実は彼女は正社員ではなく事務系の契約社員で、電話応対、請求書発行などが主な仕事。だから会社の主業務である現場のことは全くわからない。他の女の子と雰囲気が違って当たり前なのだ。
 
さて、先日私が昼飯に立ち上がるとO嬢が
「としさん、ご飯行きませんか?」
と声を掛けてきた。彼女から声を掛けてくるとは珍しい。では行きましょう、という事になったがなぜかその場には若手社員のTくんがいた。
 
向かったのは近くに出来たキレイめの中華屋さん。ちょっとおしゃれな店内になっている。
値段もリーズナブルでいうことない。こんな店よく知ってたね?と私が言うと
「Tさんに教えてもらったんです」
ほ、ほほう
「TVで紹介していたんです。夜もいいけどランチだったら安いし」
とTくん。
ふ〜ん、夜ね、夜。。。
Tくんは私とO嬢の間に入るように席を占めると何かとO嬢に話しかける。
なんだ、おれはオジャマ虫か、と思っていたら
「としさんはどう思いますか?」
とO嬢からパスが飛んできた。
いや、いいんじゃない、と当たり障りなく答えるとTくんが不満そうに肩を落とした。
ありゃりゃ?
 
私としても若い女の子に構ってもらうのはうれしいに決まっているが、何も若い奴らの恋路を邪魔しようとは思わない。社内の風紀が乱れない範囲で楽しくやって、それがやる気につながってくれれば言う事はないのだ。
まあ、むろんそれは両者の気持ちがマッチした場合に限ってのことだけど。
 
その日の夕方、私が仕事に手間取っていると、O嬢がやってきて手伝い始めた。
時計を見るとO嬢の勤務時間を回っている。
帰らなくていいの?
「切りのいいところまで。。。」
事務所の反対側から「お先に失礼します」とTくんの声が聞こえてきた。
どうやらTくんが一緒に帰ろうと目配せしていたのを牽制したものらしい。
 
このTくん、若手の中ではヤリ手の部類に入ると思う。
現場のことはもちろんだがとにかくパソコンに強い。社内で使っている書類のいくつかは彼がマクロを組んで作成したものだ。かといってオタクというわけでもない。すらりと長身のイケメンくんでフリークライミングを趣味としている。平日はよほどのことがなければ残業はしないし、土日は自分の趣味に時間を割いている。
さぞかし女の子にモテるだろうと思いきや、実は致命的な欠点があった。
性格が悪いのである。
 
こんな業界なので口が悪い奴はたくさん見てきた。口より先に手が出るような親方もたくさんいたし、約束の守れないだらしない人間も掃いて捨てるほどいた。でも彼はちょっと違う。
 
自分は頭がいいという自負が言葉の端々にあふれている。
彼が気の利いたジョークだと思って発するセリフのすべてが自慢でしかないし、会議では自分の説をまくし立てて人の話は初めから相手にしない。それでいて自分の提案したことが「ではTくんに責任者になってもらって実行しよう」という段になるとのらりくらりと逃げまわるのだ。下請け業者やお客さんからも「あの人はちょっと」と言われているのだが、若くてバリバリ仕事をこなすので、クレームには至っていない。
むろん会社にとっては仕事が出来る社員が良い社員であって、それ以外ではない。だから性格が悪かろうと会社は彼を必要としているのだ。
では会社を出たらどうだろう。
 
O嬢と私は仕事を片付けると一緒に会社を出た。案の定、話題はTくんのこと。
「Tさんが『Oさん結婚しないの?』っていうんです。そこでまずピキッときちゃって、大きなお世話だよって」
 
ちなみにO嬢は交際している男性がいる。ただし、彼氏に離婚歴があって家族からいい顔をされていないらしい。そのうえ彼氏は彼氏で、O嬢の家族に会うのを先延ばしにしている。O嬢としては今の宙ぶらりんの関係に早くけりをつけたいと思っている真っ最中なのだ。
 
「そしたら『僕だったらいつでもフリーだよ(^v^)』って、もう、ありえないですよ!」
そ、そういうのって素で言う奴いるんだ。。。
「実は以前携帯のメアド教えちゃったんです」
おっと、それはピンチだ。
「そしたら毎日メールが来て、それもくだらない内容ばかりで」
ちょっとしたストーカーだな。
「それでスマホに変えたのを機にメアドも変えて、Tさんには絶対教えないようにしたんです。そしたら」
そ、そしたら?
「電話番号で送る奴でメールが来て」
う、うわあ。。。
「だから私、そういう機能があること知らないふりしてるんです。」
Tくんてそういう奴だったんだ。
 
それで今日はオレに声を掛けたんだね?
「すみませんでした。でもお店のことは私も知っていて一度行きたいと思っていたから」
そういうお店に誘ってくれるんだから良いヤツじゃん。お付き合いする、しないは別にして。
「実は先週も誘われて別のお店に行ったんです」
二人きりで?
「…はい。で、もう二人で行くのは嫌だと」
う〜ん、まあ、二人きりにならないようにするのは賢明だと思うけど、そんなに嫌ならはっきり断るのも必要かもしれないよ。『彼氏いますから』って。
「会社が小さいからあんまり波風立てたくないんです。仕事がしにくくなるから。それに。。。」
 
女性で、しかも契約社員という立場では当然の心配だろう。
Tくんが爽やかな笑顔で人の欠点をあげつらう姿は何度も見てきた。面と向かって交際を断ったとなると仕事の面で何を言われるかわかったもんじゃない。
そして彼女が口を濁したのは態度のはっきりしない彼氏との関係を終わらせて新しい恋を探したい、という事だと推測した。そのためには宙ぶらりんな彼氏の存在を公言するのは憚りがある。
 
まあ、この会社で働いている間は我慢するしかないかもね。Tくんもプライドが高い奴だから、人目のあるところではめったなことにはならないだろうし。
「そうですよね。私やっぱり近いうちにここを辞めようと思うんです」
そうかあ〜。それは残念だね。じゃあ、辞める時には。。。
 
私が『辞める時には送別会を開いて』と言おうとしたときO嬢が
「辞める時にはTさんに『一発殴らせろ』と」
えっ?そこまで嫌いだったの?!
O嬢は可愛らしい手を拳に握ってはあぁ〜と息を吹きかけて見せた。
 
 
 
 
 

本当の理由

同僚の女子社員Kさんが今月いっぱいで退社する。
いわゆる寿退社だ。
優しいしゃべり方に特徴があって、一度会ったら忘れられない小柄で可愛らしい女性だ。仕事において有能であるのは言うまでもない。
最近は引き継ぎのためにいそがしくしていて、電話をしている彼女のデスクから「今月いっぱいで退社することになりまして…」なんてやり取りが聞こえてくる。
私とは特に親しかったわけでもないし、式に呼ばれたわけでもないが、なんとなくおめでたいと思うとそれだけで気持ちがウキウキしてくる。
女子社員の間では送別会のための寄せ書きなんかを用意していて、どれどれ?なんて覗き込んでみたりした。
 
そんなある日、女子社員のOさんと帰りの電車で乗り合わせ、Kさんの話題になった。
「結婚しても働く女性なんていっぱいいるんだから会社に残ればいいのにねえ」
Oさんは私の言葉に意外そうに大きな目をさらに大きく見開いた。
そして戸惑ったように
「としさん知らなかったんですか?破談になったんですよ」
「えっ?」
 
Oさんの話をまとめるとこうだ。
会社が社員に過剰な労働を強いているのは以前にも記事にした。
多くの社員が土日出勤は当たり前、毎日10〜11時まで残業するのも当たり前の労働環境だ。
むろんこの不況下でウチの会社がそうしなければ生き残れないのも仕方ない事かもしれない。
しかしそれに対してクレームをつけたのが先方の両親だった。
結婚するのであれば退職すること。
一見理不尽なようだが、前時代的な結婚観に由来するというよりも、あの働きぶりを見たら無理もない。
この数か月でKさんは目に見えて痩せてきていた。
かくしてKさんは退職の意思を固めた。
 
待てよ?それなら結婚へ向けて問題は無くなったんじゃなかろうか?
そのあたりは二人の問題としか言えない。
かくいうOさんもことがことだけに突っ込んで聞くのは憚られたということだ。
 
翻って、破談になったなら会社を辞める必要もなくなったんじゃなかろうか?
どの面下げて?
一度「寿退社します」と言った女子社員が「破談になったのでまた働きます」だなんて笑顔で言えない。
それもそうだ。
かくして表向きは寿退社ということのまま、仕事の引き継ぎと送別会の準備は着々と進み、そのくせ社員のほとんどは破談になったことを知っていて黙っている。そして空気の読めない私のようなボンクラだけが「幸せになってね」なんてホノボノしているという状況が生まれたのだ。
 
くだらない。
なんてくだらない会社だろう。
社員の女の子ひとり幸せになれない会社なんて存在価値がないんじゃないだろうか?
先日の会議で労働の価値をとうとうと語る社長の顔と、痩せてさらに小さくなったKさんの顔が交互に浮かんだ。
 

職場の困ったちゃん

職場のYさんは結婚・子育てをしてからこの道に入った人でとても勉強熱心。
キャリアはともかく私より早くこの職場に配属されて個々の現場のことはよく知っています。おのずと私もあれこれ質問や相談をするし、Yさんの意見は取り入れてきました。
普段は笑顔を絶やさないチャーミングな女性ですが、時として扱いに困ることがあります。
 
ある日現場でYさんにランチに誘われました。
私の普段の昼食はランチなんてしゃれたもんではありません。だいたいがコンビニ弁当かラーメンや牛丼のようなファストフード。予算も4〜500円から1000円を超えないくらい。
ところがYさんに呼ばれたのは現場の近くにある和食割烹のお店。入口に『ランチサービス』と書いてありましたが隣の『1000円』という文字が目に入りいや〜な予感がしました。
 
Yさんは「ここ美味しいのよ」と上機嫌。
そりゃあそうでしょうとも。。。
メニューを見ると2000円とか2500円という数字が並んでいます。これで不味かったら暴れちゃうレベルです。
私はこの時急ぎの仕事があってゆっくりランチという状況ではありませんでした。本当はさっさとかき込んで現場に戻りたかったのです。
私は1000円と書いた日替わりメニューを指して「これにします」と言いました。でもYさんは
「これにしなよ、これ美味しいのよ!」
と1500円の『○○御膳』。
うう、確かに美味しそうだしボリュームもありそう。でもそんなものゆっくり食べてらんないんですよ。
「どうして?大丈夫よ、お昼休みでしょ。」
どうもこの人とは仕事に対するスタンスが違いすぎる。Yさんは現場の状況がどうあれ昼休みは1時間きっちり取る主義のようです。
「ごちそうするからさ、これ一緒に食べましょ」
もう、そんなことでツベコベ言うのもメンドくさい。。。
そんなに言うならゴチになりましょうか?
するとYさんはケラケラ笑い出しました。
「ごちそうするっていうとコロッとかわるのねww」
ああ、メンドくさいひと。。。
 
実はこのとき社内のいくつかの問題について、相談して上司に提案しようということになっていました。YさんはYさんなりに、もちろん私にも言い分があってお互いにすり合わせる必要がありました。
だから私もYさんからお昼のお誘いがあったとき無理をして時間を合わせたのです。この時も食事をしながらその話題になりました。
Yさんはすでに退社したA氏と信頼関係があり、この問題でも相談を持ちかけていたようです。Yさんは近々このA氏と食事をする機会があるので私にも参加するように勧めてきました。
私はA氏のことは人づてに聞いたことがありましたが、私が配属される前に退社した人物であり、現在の問題には関係ないと考えていましたし、むしろ退社した人が首を突っ込むようなことは差し控えるべきだと思いました。
 
私がA氏との食事を断わるとYさんの表情が変わりました。
「どうして?Aさんすごくいい人よ」
別に悪い人とは言ってません。私には関係ない人と言ってるんです。
「会えばきっと勉強になるよ」
勉強のために会うんですか?
「行こうよ、きっと楽しいからさ」
面識のない人と飲んで楽しいとは思えません。友達なら間に合ってますから。
「どうして?そんなに厳密なこと?」
厳密ってどういう意味です?飲んで楽しいか楽しくないかはごく単純なことでしょう?
「なんでそう難しく考えるの?会えば済むことじゃない」
会わずに済めばもっと簡単だと思いますけど?
 
 
人づてに聞いたA氏像は、人柄もよく仕事もできるがある時から会社に意見を取り入れてもらえず閑職に追いやられたということです。Yさんは退社前のA氏にいろいろとアドバイスしてもらい、それを恩に感じて今でも慕っているわけです。
この問題に関してはA氏がYさんを利用しているのか、YさんがA氏の力を利用しようとしているのかはわかりません。いずれにしろ私がA氏と会うことで問題が解決するよりもこじれることになるだろうと思いました。
 
 
Yさんの声は昼間だというのにだんだんヒートアップしてきました。
「なんで?どうして?」
と繰り返しています。私の言葉が信じられないという表情です。
あのねYさん、お誘いくださったことは感謝します。でも今回はAさんとの食事はお断りします。
「じゃあどうして私が誘ったらご飯食べたの!!!」
Yさんと食事したらAさんがセットなの?
理屈が全く通じない。何だか不倫カップルの痴話ゲンカみたくなってきた。。。
 
そのうちに携帯に着信がありました。下請けから現場の状況を知らせる電話です。
私はなるべくYさんを刺激しないように言いました。
Yさんの仕事ぶりは日頃からスゴイと思ってます。Yさんは社内のこともよく見ているし一度じっくり話をしなきゃと思っていました。だから今日誘われたのでこうやって時間を作ったんです。ヒマだからご飯ご一緒したわけじゃないんです。どうせ話をするなら実のある話をしましょうよ。この場にいないAさんはどうでもいいんです。ご飯ごちそうさまです。
 
私は携帯を持って立ち上がりました。1500円のランチは半分近く残っていました。もったいないけど仕方ありません。あとでおにぎりでも食べよう。
 
放心状態だったYさんがつぶやきました。
「結局、全部私が悪いのね…」
ああ、ホントにメンドくせーひとだ。。。
 
 
 
 
 
 
 

O嬢の合気道見学

わが社の庶務担当のOさんは大人しめのお嬢さんで、日頃から大きな声を出すのを見たことがない。仕事ぶりは至って真面目でてきぱきと与えられた仕事をこなしていくが、それ以外ではいるのかいないのかわからないほど物静かだ。一度女子社員に食事に誘われていたが返答しかねてもじもじするばかりで、これが男性に誘われたら泣き出すのではないかと他人事ながら心配してしまった。とはいっても日中は現場に出て夕方まで帰ってこない私と定時で上がってしまうOさんとでは話す機会すらあまりない。
 
そんな彼女から「合気道を習いたい」と言われたのが昨年の暮れ。社交辞令だろうと思って放っておいた。ところが年が明けてまたその話が出た。
では、見学にでも行きましょう、ということになりました。
 
道場に着いてとりあえずIさんに紹介。
「ジャージとか着替えがあれば体験稽古できますけど」
「今日は何も持ってきてないんですよ」
「じっとしてると寒いよ」
スポーツ経験のないOさんはじっとしてると寒い、という感覚がぴんと来ないようだ。動いてる私たちはもちろん汗だくなのだが。
 
この日の稽古。金〇さんの見取りで
体の転換 後ろ倒し
片手首取り 一教 二教
意識して大きく転換
転換して入り身投げ
小さく転換して一教
転換して三教
片手首取り四方投げ ほか
 
終わって感想を聞くと
「寒かった」
と一言。来週はジャージ持って来ようねww
この日来ていた女性に何人か紹介する。女の先輩がいないとさびしいよね。
 
Iさんがそっと
「入会申込書を渡してもいいですか?」
と聞いてきた。まだ微妙じゃないっスか?
 
まあ、入会してもらえれば言うことないけど、スポーツの経験がほとんどない、と言っていたから、おそらく知らない人と一緒に着替えるのさえ最初は抵抗があるんじゃないかな。
私たちにとって当り前のことも、世の中の若い人にはそうでないこともたくさんある。Oさんのような人が少しでも合気道に理解を持ってもらえることが合気道のためになると信じています。

全1ページ

[1]


.
tosi_easyman
tosi_easyman
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Yahoo!からのお知らせ

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事