私的仏法小説 人生日誌 時々川柳 気まぐれ短歌 まれに俳句

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このように、本書の対話内容における、東アジアと西欧からの両当事者の合意点は、じつに広範囲にわたっている。これはいかにして説明すべきであろうか。人類は今日、地球全域において数多くの、切実な、共通の諸問題に直面している。これらの諸問題は、いまや貧富の差を問わず、技術上の先進性、後進性を問わず、われわれすべてを悩ませている。一民族にとっての、あるいは一個人にとっての父祖伝来の宗教が、たまたまインド系の宗教であろうと、あるいはまた、ユダヤ系の宗教であろうと、それにはかかわりなく、これらはわれわれ全体に、のしかかっている。このように、人類共通の諸問題が現今、かくも普遍化しているのは、ひとえに、過去五百年間にわたる、西欧諸民族の活動の拡大により、世界大の技術的、経済的関係の網状組織が、つくられたという歴史上の、所産なのである。技術や経済の関係が密接になれば、政治、倫理、宗教における関係も、また当然密接になる。事実、現在われわれは一つの共通的な世界文明の誕生を目撃しているが、これは西欧起源の技術という枠組みの中で生まれながらも、いまやあらゆる歴史的地域文明からの寄与によって精神的にも豊饒化されつつある。池田大作とアーノルド・トインビーの世界観にみられるじつに多くの共通点をいくぶんなりとも説明づけるものは、あるいはこうした人類史における最近の傾向なのかもしれない。また、それを説明づけるもう一つのものとしては、二人の共著者がその哲学論、宗教論を交わすにあたって人間本性中の意識下の心理層にまで分け入り、そこにいつの時代、いかなる場所においてもあらゆる人間に共通する、人間本性の諸要素というべきものにまで到達していることが考えられよう。すなわち、人間本性の諸要素といえども、やはり森羅万象の根源をなす究極の存在基盤から発生した存在だからである。
本序文では、ここまで本書の両著者を、同時に代表するものとして述べてきた。しかし、いまここでアーノルド・トインビーは、池田大作に感謝の意を表したい。本対談を行なうにあたり、池田大作がそのイニシアチブをとってくれたこと、またその後本書の発刊にさいして諸手配をしてくれたことに対してである。すなわち、アーノルド・トインビーがすでに旅行を困難と感ずる年齢に達していたとき、池田大作はすすんで訪英の労をとり、わざわざ日本から会いに来てくれた。本対談中の彼自身の発言部分についての英訳を手配したのも、本書の全内容を書物形式に編集すべく手を尽くしてくれたのも、すべて池田大作であった。これもまた、大変な仕事であった。
アーノルド・トインビーは、これらの諸事をその若い双肩に担ってくれた池田大作に対し、心から感謝している。
一九七四年七月 ヨークにて
アーノルド・トインビー




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