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Miles Davis [Dark Magus: Live At Carnegie Hall 1974] 1977 「緊張と弛緩」これが70年代のRockミュージシャンが長尺の曲を演奏する時のキーワード。 緊張だけでは緊張感は続かない、聴いている側がダレてしまう。 CreamやJimi Hendrix Experienceのバトルのような長尺演奏から学んだ ZepやYes、Deep Purple(ライブ時)などが実践した、音の強弱、速度の緩急、 コードの安定とテンション、構造と非構造。 ラジオに掛かる「3分間ミュージック」がRockの基本、いくら長尺になってもこれは不変。 結局どこか安心出来る構造の中で、耳に残る音列を表現する。 本質的に「10分間ミュージック」であるJazzの場合、逆に3分間でも30分間でも 構造からのズレを表現しようという動きは変わらない。 耳には残らないが、心に残る「音」。 では8ビート導入後に「Rockのその後」を一気に目指したMiles Davisはどうだったか? Dark Magusはドス黒いFunk Rock。 演奏する側も聴く側も緊張の連続を強いられる。 リズムは強烈なのに、ノレない、踊れない。 安定すること、解決すること、を拒絶する音の洪水。 ドラムセット、エレクトリック・ギター/ベースギター、が本来の音を出しているのに対して (電気処理された)トランペットやサクソフォンは本来とはかけ離れた音を出そうと模索している。 Miles Davisは「Rockをやろうとした」のではない。
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