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今日スーパーの駐車場に車を止め、買い物をする妻を待っていると、
老犬を連れた、お爺さんが入って来られました。
そのお爺さんは、愛犬を駐車場の杭に繋ぐと、座り込んで愛犬の頭を撫で、耳元で何かを言っていました。
多分……
『今から、買い物に行くから、帰ってくるまでここで賢くしてるんやで』
って、言っていたんじゃないかって思います。
その場を、お爺さんが離れると、その老犬は、そのお爺さんの後ろ姿を、寂しそうに眺めるんです。
まるで今生の別れのように。
遠くで聞こえませんでしたが、くんくんと泣いていたようにも見えました。
スーパーに入って行くお客さんが、彼を見て、声を掛けたり、頭を撫でたりするのですが、
彼は、そんなことを全く意に介しません。
じっと、お爺さんの入って行った入り口を、立ったまま見つめているんです。
そのお爺さんと彼は、どれ程の時間を一緒に過ごしてきたんでしょう。
一人で買い物に来るくらいだから、お爺さんは一人暮らしかもしれません。
とすると、彼…老犬とお爺さんの付き合いは親密で、結構長く一緒に居るって想像してしまいます。
お爺さんが愛情をかけた分だけ、いやそれ以上の思いで老犬は、お爺さんを慕っているんでしょう。
それどころか、お爺さんを自分が守らないといけないって思っているようにも見えます。
夕日を背にして立つ彼の凛々しさに、その一途なまなざしに、ついつい涙してしまいました。
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