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三重県立美術館で開催されている平櫛田中(ひらくしでんちゅう)展に行ってきました。
車で往復五時間ぐらいの道のりです。しかし、その甲斐がありました。 平櫛田中さんは、百七歳で亡くなられたんですが、
ピカソ(九十二歳)、日本画家・小倉遊亀(百五歳)、彫刻家・北村西望(百二歳)
ら世界の長寿芸術家の中で、百七歳というのはギネス世界最長寿の芸術家なんです。 平櫛田中さんは、満百歳の誕生日を前に、30年分の材料を買い込んだと言われ、 「六十・七十は鼻たれ小僧。男ざかりは百から百から。わしもこれからこれから」 と仰っています。
有名なもう一つの格言に、
「いまやらねばいつできる、わしがやらねば、だれがやる」
これは、小さい頃から聞かされてきた言葉ですが、この歳になってやっと響いてきました。
平櫛田中さんの木彫には、他の人に無い執念を感じます。
還暦を過ぎても、まだ生活がままならなかったなかで、
三人いた子供さんの、お二人を結核で亡くされた人生がその執念を生んだのかも知れません。
平櫛田中さんの作品の中で一番有名なのは国立劇場の「鏡獅子」。
今回はその試作を見ることが出来ました。
そして何といっても、驚かせられたのは原嘉道博士の木彫です。
微塵の妥協も感じません。
媚も、迷いもなく、それどころか自分の命さえかけているっていう程の気迫を感じるんです。
それは平櫛田中という作者を通り越して、原嘉道博士という人間像を映し出しているんです。
見事です、感銘を受けました。
これから私自身もやっていけるという勇気が湧いてきました。
三重県立美術館平櫛田中展2012年10月30日(火)―12月9日(日)
百聞は一見にしかず、是非ご覧になってください。
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