|
小さい頃、風呂上りに大きなバスタオルを引きずるように頭からかぶって、
お袋に拭って貰うのが何とも気持ち良かったのを覚えています。
夏の時期は、その後、おでこから鼻にかけてT字型に、
おしろいのような、名前は忘れましが汗疹予防の薬を塗られました。
今思えば何ともおかしな薬なんですが、その時代にはそれが当たり前だったんです。
それにどういう訳か、夏になるとよくデンボ(おでき)ができました。
多分、衛生事情が悪かったからだと思うんですが、
そのデンボに緑色をした、何とも毒々しい
「タコの吸出し」という、変わった名前の薬を塗るんです。
その塗った何日か後に、ほどよく熟れたそのデンボから親父が膿を絞り出します。
これがまた、悲鳴を上げるほど痛いんです。
だから部屋中を逃げ回るのですが、最終的に必ず兄弟みんなに取り押さえられ、
悲鳴とともに、涙が頬をつたうことになるんです。
ふっとした拍子に、遠い昔を思い出すことがよくあるんですが、
今回は、風呂上りにバスタオルで頭を拭っていて
目の前がそのバスタオルの色、一色になった時に思い出したことでした。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 音楽
- >
- 邦楽




