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話をする男子生徒はお家が教会で、お父さんは牧師さんです。
そんな厳格な家庭で育った彼の小さい頃のお話です。
牧師さんであるお父さんの机の上には、必ず小銭をが入ったトレーがあります。
彼は、友達と駄菓子屋に行くのにお金がありませんでした。
それで彼の目に入ってきたのは、そのトレーだったんです。
お父さんの机の前の椅子に座り、じっとそのトレーを眺めていました。
勿論駄目なこと、分かってはいました。
随分考えた挙句、とうとうそのトレーに手が伸び小銭を手にした、
その時……。
運悪く、お父さんが入って来たんです。
彼の思考は、それまで経験の無かったスピードで回転し始めます。
そして彼の口からついて出た言葉が……、
「平成の十円玉と、昭和の十円玉、見比べててん……」
あまりに面白かったので、その顛末は聞きそびれてしまいました。
でも、それから何かあればその話題が家族の中で話にのぼるそうです。
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