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夏休みも終わり、久しぶりの生徒のお話です。
今日の子は、エンターティメントの専門学校に通う女の子です。
彼女は夏休みの間にある本を読んだらしく、それを、誇らしげに皆に話しはじめました。
「実力も運の内って言いますけど、実際はそうではなく、実力って言うのは運をさすのです」
自分が受けたオーディションや出演したステージを、
たまたま、大先生といわれる人が観ていたり、
何処かで、ばったりとその道の実力者に会ったりすることが、
偶然ではなく、そこに向おうとする人間が招くものだって言うんです。
ちょっと驚きました。
確かに、考えてみると生き死に以外の「運」といわれるもの、
わたし達が日頃から「運」といっているものは、そもそも人間が作り出したもの、
その事柄に決定権のある人の、その日の気分が左右するものでした。
彼女は、その一瞬の人間の気まぐれを掴みとるのが実力だって言うんです。
いつ何時でも、それを掴み取るだけの気構えの出来ている人、気概のある人のことを、
実力者=運のいい人だって言うんです。
つまり、いくらその巡り合わせが良くても、実際にそれを掴みとれないと、
その人を運がいい人とは言わないって……。
なるほど、納得です。
妙に説得力があります。
そして次に、
「その人に現在備わっているもの、それを能力といいます。
しかし、能力だけ備わっていても、その人は成功者にはなれません」
本の受け売りなのは間違いないでしょうが、
しかし、彼女は、その本を十分に理解しているようでした。
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