ある晩、夫の新島襄(同志社英学校後の同志社大学を興したひと)が難しい顔で何も言わずに、
八重と一緒に食事をしていたんです。
すると八重は謎掛けのようなお話を始めました。
「あなたは、女今川(おんないまがわ)という本を読んだことがありますか?」
女今川という本は江戸時代から伝わる女性の礼儀作法を説いた本なんです。
その中に「一つ、人来るとき我不機嫌に任せ怒りをうつし無礼のこと」と書いてあるんです。
もともと、夫の襄は女性差別をとても嫌う人で、
「今日は学校で、教師と生徒との間に面白くないことが起きたので、
つい顔に表してすまなかった。どうぞ許してくれ」
「いいえ、他に家族のいないこの家では、あなたの不機嫌な時に私が冗談でもいわなければ、
誰があなたを慰めることができましょう。私はいくらでもあなたの不機嫌な顔に耐えましょうが、
その顔を同志社でなさったら、教師や生徒はなんと思うでしょう」
「いや、断じてこんな顔は書生諸君には見せないから安心してくれ」
と謝ったそうなんですが、その後がもっといいんです。
彼はアメリカの友達に八重のことを、
「She is not handsome at all, She is a person who dose handsome」
「彼女は見た目は決して美しくない、でもその生き方がハンサムなんだ」
と手紙に書いて送ったそうです。
富士山登頂2012年12月21日開始 第30日目は1回上り下りで20m 計740m達成。
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