昨日、妻の両親の住むマンションに行ってきました。何と、そのマンションには温泉が出るんです。
もう一つ驚くのは、そのための大浴場があることなんです。
温泉好きなわたしと妻は、早速その温泉に…。
雨が降っていたため露天風呂は使えなかったんですが、そんなことは気にしません。
マンションは勿論なんですが、お風呂の脱衣場もとっても綺麗です。
ところが、脱衣場にいると、お年寄りの方ばかりなんです。
実は、妻の両親が住むそのマンション、現役をリタイヤされた方が多く入居されています。
当たり前なんですが、孫のいるわたしでも一番若手なんです。
残念ながら、いくら綺麗でもそのシ〜ンと静まり返った脱衣場では、これから温泉だぞっていうような
溌剌とした気分になかなかなれませんでした。
わたしは、勇気を出して隣で着替えておられる方に「こちらは、お長いんですか?」
と明るい声で尋ねました。
しかし、返事が返ってきません。もう一度「こちらに来られて何年になられるんですか?」
と尋ねると。
「あ〜あ、いい湯でしょ、ここはいいこの湯は最高だよ…」
っていう返事が大きな声で返ってきました。
どうもこの方は、耳が遠いようなんです。
すると、後ろからお爺さんが…って思っていると、
一緒にもっと歳のいかれたお爺さんが来られたんです。
そのお二人の話を聞いているとどうも最初に来られた方は、娘婿にあたる方のようなんです。
それでも、その方は十分にわたしより年上です。
正直、ほんとに失礼かとは思いましたが、ちょっと気が滅入ってきたんです。
そんな時です、突然口笛が…。
頭が見事に光り輝く、人間もパッと明るそうなお爺さんが登場してきたんです。
口笛で吹いておられる曲も、あの植木等さんの「スーダラ節」ようなんです。
シ〜ンと静まり返り暗い雰囲気が漂っていたその脱衣場が、打って変わってパッと明るくなりました。
口笛は続き、今度は「港町ブルース」に入っていきました。
そのメロディーは脱衣場のエコーと共に、わたしたちの耳に朗々と語りかけてきたんです。
わたしは驚きました。口笛があんなに雰囲気を変えるなんて。
音楽が、これほどまでに人の気持ちを変えるなんて思いませんでした。
口笛を吹いていたお爺さんは、きっといつものようにただ口笛を吹いているだけなんです。
その場を明るくしようなんて、これっぽちも思っていないんでしょう。
でも、きっとこの口笛のお爺さんの心の中には、子供のような笑顔の天使がいるって思えたんです。
富士山登頂2012年12月21日開始 第8日目は2回上り下りで40m 計280m達成。