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本多猪四郎監督の「怪獣王ゴジラ」を観ました。
56年の作品なので、とてもリアルタイムで観るわけもなく。
私は初代復活ゴジラの世代。
知っているでしょうかねぇ、沢口靖子はこのゴジラのヒロイン・デビューだったはず。
ですから、子どもの頃から、実はゴジラマニアで、ウチには全長2mの大ゴジラがいます。
(私が勤めた最初のボーナスで買いました。)
因みにゴジラ=最大の哺乳類クジラ+最強の哺乳類ゴリラであります。
このゴジラは初代ゴジラです。
モノクロ映画。
多分、日本の特撮の走り。
それに怪獣映画ですから、当然キワモノ扱いだっただろうと思います。
今でも、そう思っている人も多いかもしれません。
大人が見る映画ではないのではないかと。
だけど私は違うと思っています。
時代背景を考えてみると、ただ怪獣映画では片付けられないのではないか。
広島・長崎の原爆が1945年。
第五福竜丸水爆実験被爆が1954。
そして初代ゴジラは1956年です。
ゴジラは水爆実験で被爆した恐竜が怪獣になった。
ゴジラが吐く火炎みたいなものは、あれは普通の火じゃない。
あれは放射能なんですね。腹の中には原子炉を持っているんです。
いわば動く原子炉。吐き出す放射能で全てを汚染しつくす。
そんな怪獣だったわけです。
この映画、こういう文脈で読み解くと、大変社会的な問題意識を持ったキチンとした映画だったことが分かります。
決してハリウッドにリメイクされるべきようなものじゃない。
だいたい、アメリカ人に水爆で生まれたゴジラを作る資格などないはずです。
あれとこのゴジラとは全く違うものだと思ったほうが良いでしょう。
それに、二作目以降のゴジラとも分けて考える必要があると思っています。
第一作目、このゴジラは特別なゴジラじゃないかと。
ゴジラを取り巻く政治や人々の発言一つ一つを丁寧に聞いてみてもなかなか含蓄があります。
当時のアメリカとの関係、広島・長崎の被爆について、日本の民主主義のあり方など、大変丁寧に描いているように思います。
ゴジラは怪獣映画の形をとった、原爆・水爆映画です。
ちょっとみに振り回されず、そいう角度から再見してみるのも良いのではないでしょうか。
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なるほど〜そうだよね。僕が見たのはゴジラ対モスラ。ザ・ピーナッツが妖精役で出ていたっけなぁ。
2006/4/28(金) 午後 10:22
あられさん、是非コレみてください。
2006/4/28(金) 午後 11:23
TBありがとうございました。ゴジラは当時の雰囲気よく出てますよね。第五福竜丸事件の影響が大きいです。だから、最初漁船を攻撃する。それと、ゴジラはハリウッドの「原子怪獣あらわる」にヒントを得た作品でもあります。あの当時、アメリカでもbig bug filmという、昆虫などが核実験の影響で巨大化して人を襲うという映画が沢山作られました。
2006/7/26(水) 午後 11:04
NANAMIさん、多くの海外の映画がインチキまがいのものであったことを考えると、ゴジラは出来が良かったんですね。ドラマになっているし、日本の背負ったモノをキチンと反映していました。
2006/7/26(水) 午後 11:58
TBありがとうございます。ゴジラシリーズの紹介の中でこの話を知った事を記憶してますが、私が見てた頃のとはずいぶんと重みが違うんだと感じました。でもゴジラ好きです♪
2006/10/31(火) 午後 11:19
このころのゴジラは背負っている問題の重みが違う。あれはエンターテイメントとは別の次元の怪獣映画です。
2006/11/1(水) 午前 0:04
特撮映画ですが本多監督の演出力が大きかったですね。晩年のインタビューではゴジラを撮る時は「まことに不安だった」と心情を吐露していました。
2007/12/9(日) 午後 6:48