Z50Mが大好きな整備士の日常

拙いブログですが、お役立ていただければ幸いです。

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先日、知り合いの整備工場からエンジンが始動しないカルディナ(ディーゼル)の整備相談をうけた。

不具合車の状態としては、

〜瓦初爆がなくポンプ〜ノズル間に燃圧が掛からない。(フィルタ〜ポンプ間はOK)
▲妊ーラーに持ち込みDTCをみてもらうと、クランクセンサ異常とECU補正不良?が出ていた。
その後そこのアドバイス通りに電磁スピル弁に直で電源電圧を掛けて始動すると、エンジンが始動した。(始動後、回転大なのですぐにエンジンを停止した)←ちょっと怖い(^_^;)
づ甜Д好團詈曚悗療展酸OK、抵抗を測ると1.2Ω(基準値1〜2Ω)
ゲ鹽沼度センサの抵抗値も正常(基準値&測定値を忘れました)

以上の点検を踏まえた上でもう1度ディーラーに相談すると、ECUが悪い可能性があると言われたのだが、今後どのような手順で診断すればよいのか?と言う相談内容であった。

※上記症状を総合的に考えると、電磁スピル弁が作動していない事が始動不能の原因であると考えられる。そして都合の良い事に、クラセン異常&ECU補正不良の異常コードが出ているが、しかしこれはバッテリー電圧低下によるクランキングスピードの低下とECU電源電圧の低下が原因だとも考えられるので、とりあえずは後回しで考えることにした。現に入庫時にはセルの回しすぎにより、バッテリーが放電状態だったとのことであった。


こういった場合に私の行う点検手順は、まず正常な駆動信号がECUから正常に出力されているかどうかをアクチュエータ側で確認し、その結果に応じて次の手を打つようにしている。出力信号に異常があれば、ECUを含む始動時に必要なセンサー類の点検。出力信号が正常であれば、ECUを含む始動に関係する各センサーは一応OKと判断し、アクチュータを含むポンプ側を点検。
※今回の場合、電磁スピル弁に電源電圧を掛けるとエンジンが始動することからポンプ本体の不良の可能性は低いと考えられる。


この日は定休日でヒマだったので、その工場に赴いて一緒に確認する事にした。

早速、電磁スピル弁にECUからの駆動信号が出ているかどうかを確認すると、約9.数V〜0Vのデューティー比約80%の規則正しく並んだ方形波が現れた。
※画像を撮り忘れました。すみません(^_^;)
電圧もクランキング時なので約9Vほどでも不思議ではないし、始動時なので80%ほどのデューティー比も納得できる。

‥甜Д好團詈曚猟餽海論犠
ECUからの駆動信号も正常と考えられる
ポンプ本体の不良の可能性は低い

こうなってくると、電磁スピル弁内部のメカニカル不良しか考えられない。
12Vを直接掛ければ作動するが、パルスで制御するとなると電流不足で作動が困難なのであろう。特にクランキング中はセルモーターに電気を食われて駆動電流は低下するのでますますその傾向は強くなる。
おそらく、内部パイロットバルブの作動不良が原因だと考えられる。

そして数日後、電磁スピル弁を交換したら無事にエンジンが始動したとの連絡が入った。

今回の事例からもオシロシコープは今後の診断にとって必要不可欠なツールだといえる。

閉じる コメント(13)

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toyboyさん、さすがですね。

不良と思われる系統のアクチュエータの駆動信号を点検する。
その結果により次の点検系統が決まる。

私もこの手法を多く用います。

それにしてもスピル弁に直接バッテリ電圧をかけるなんて、
怖くてできませんね。

2009/4/28(火) 午前 0:21 いたかめ

いつもながら、実に論理的なトラブルシュートですね。
電子制御タイプのディーゼルの知識が無いので凄いなぁと思います。
基本的な電子制御の知識は重要ですね〜

2009/4/28(火) 午前 0:38 [ - ]

お見事!( ゚∀゚ノノ゙パチパチ
・・・って、toyboyさんだから驚く事でも無いけど(^_^;)
診断機の必要性は宣伝されていますがオシロはほとんどされていません。でもオシロは必要です!

2009/4/28(火) 午前 10:57 三流整備士

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いたかめさん、こんにちは。

はい。電磁スピル弁に直接電源電圧を掛けることは、燃料フル噴射という事ですものね。ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと違い、燃料の料を多く噴射する事で回転が上昇しますから、下手するとエンジンがオーバーランしそうでとても怖いです。
ほんの僅かな時間(1秒以下)で初爆の有無を調べるのであれば良いかもしれませんが、電圧掛けっ放しはどうかと・・・。
前に一度、ベンチエンジンで電磁スピル弁のアース側をコンマ数秒ボディーアースさせてフル噴射を体験した事があるのですが、すごい黒煙と爆音を覚えています。
しかし、ディーラーさんもいい加減な事教えますよね。

2009/4/28(火) 午後 6:13 toyboy

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なおとまんさん、こんにちは。

ただ闇雲に単体抵抗や配線の状況を点検するだけでは、答えに辿り着くまでに時間が掛かると思います。
そういった意味でも、システムを理解する事は重要な事だと思います。

2009/4/28(火) 午後 6:24 toyboy

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ないしょさん、こんにちは。

電磁スピル弁とは、電子制御式分配型インジェクション・ポンプ用いられ、インジェクション・ポンプ内で加圧された燃料圧力を電磁弁の働き(圧を抜く)により制御し、最終的にはインジェクション・ノズルから噴射される燃料の量を制御します。

この車種ではインジェクション・ポンプ後方にある、ディストリビュータ・ヘッドの上部に付いています。

2009/4/28(火) 午後 6:56 toyboy

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三流さん、こんにちは。

そうですよね。オシロも診断機と同じぐらい必要ですよね。
しかし私のまわりには、オシロを使っている人ほとんどいません。
診断機に比べ、難しそうで取っ付き難くいのかなぁ。

2009/4/28(火) 午後 7:04 toyboy

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さすがですね・・。正直ついていけてませんがイメージしてゆっくり考えてみます。オシロを持って電圧を測ったんですね。やっぱりオシロは使いこなすのに方にも技術がいるので・・。僕がテラノで経験したのはスピルバルブが不良だとポンプASSYで交換になったのですが、交換できるタイプもあるんですね。toyboyさん診断料しっかりもらって下さいよ^^

2009/4/29(水) 午前 0:05 まこつ

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ですよね〜。
kouさんやいたかめさんは診断が速いから診断料がお安い
それではみんなそっちへ行ってしまいます(笑)
機器類への投資ぶんもからむことですが
経験や考察力で時間短縮できたものに関しては
相応の対価をいただくべきだと思います。
私ODBはいつも全部いただけないくらい時間を浪費するから
いいんですけどね(爆笑)

2009/4/29(水) 午前 9:47 ODB

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まこつさん、こんにちは。

まこつさんところのテラノは駆動ユニットがポンプに取り付けられたタイプでしたよね。実際の所、スピルバルブが悪かったのか、そのユニットが悪かったのかは分りませんが、デンソー系は単体部品で交換できるようなのでいいですよね。とは言っても、スピルバルブ単体で¥35000ほどしますけど・・・。ポンプASSYよりはマシですね。

実は、診断料は頂いていません(^_^;)
とてもやる気のある社長さんなので、相談に乗っているこっちも楽しくなってきます。それに色々な事例を経験することで、自分自身の勉強にもなります。

2009/4/29(水) 午後 0:28 toyboy

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ODBさん、休日出勤お疲れ様です。

>kouさんやいたかめさんは診断が速いから診断料がお安い
それではみんなそっちへ行ってしまいます(笑)

私はペーペーなので診断は早くありませんよ(^_^;)
ブログで書くと早そうに見えるだけで、結構苦労しているのです(笑)
でも、いたかめさんは別格です。私とはレベルが違いすぎます。
ですから早く追いつきたいですね。

>経験や考察力で時間短縮できたものに関しては相応の対価をいただくべきだと思います。

はい。その通りだと思います。みなさんにもそのように言われます。
少しずつそういった方向に持っていきたいと考えています。

2009/4/29(水) 午後 0:37 toyboy

ディーゼルエンジンの授業も電子制御に少し入ってきたので面白くなってきました。
近い将来、toyboyさんみたいに仕事として的確にトラブルシュートできるようになりたいですね。

2009/5/6(水) 午前 1:26 ハナ2号

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ディーゼルエンジンの場合、電子制御の方が逆にインジェクションポンプの構成部品が少なく、作動や仕組みが分りやすいですよね。
その点、昔のガバナ式の方が複雑で理解に苦しみます。

今ハナさんが学習している事は、全が今後の基礎となる重要な部分です。
私の場合、基礎をしっかり勉強していなかったので今苦労しています(^_^;)

2009/5/6(水) 午後 0:48 toyboy

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