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エンジンが始動しないトヨタbB(13年 NCP21 118000km)
現地で確認すると、全く初爆がない状態であった。
燃料系か点火系か、はたまた制御系か・・・。悩みどころである。
現地で簡単に確認できる場所のひとつでもある、フューエルラインのクイックコネクタ
を外してみると、全く燃圧が掛かっていなかった。
こうなると、燃料系か燃料ポンプを作動させるための制御系が怪しくなってくる。
会社に回送し、燃圧計をセットすると燃圧は約0.2kg/cm2弱ほどしかなかった。
この車種は、燃料ラインにクイックコネクタを使用しており、以前、いたかめさんから
部品品番を教えて頂き共販から購入していたので、即座に対応できた。
ちなみに品番は「09268−41500」金額は数百円程度だったと記憶している。
まず手始めに、制御系から燃料ポンプを作動させるためのサーキットオプニング
リレーを点検することにした。
キーST位置でリレーはカチカチと作動しており、ポンプ電源系も良好、リレー本体の
コイル、スイッチの導通常体も良好であった。
次に、燃料ポンプ側コネクタで作動電圧を測定すると、クランキング時約8.3Vと
若干低く感じたが、クランキング時でもあるのでひとまずOKと判断した。
今度はコネクタを外し、ポンプモーターの単体抵抗を測定。
結果は1.2Ωとモーター自体としては別段異常な数値ではなかった。
最後に回路にテスターを直列に接続し、作動電流を測定すると、約6.6Aあり
モーター回路としてはかなり大きな電流が掛かっていた。
このタイプはリターンレスタイプなので、リターンタイプのポンプよりも若干は電流値
が高くなると思われるのだが、この数値は、ちょっと異常である。
一般的なモーターの場合、本体が回転をし始めると、逆起電流の関係で、
モーター抵抗値に対しての電流値より大幅に小さくなるのが普通である。
各測定数値から単純に計算すると、8.3V÷1.2Ω≒6.9Aと、電圧と抵抗に
対する電流値が今回の実測値とほぼ一致する。※オームの法則(I=V/R)より
つまりこれは、モーターがほとんど回転しないために、電流値が低下していない事を
意味する数値なのである。 上記数値の裏付けから、今回はポンプロックが原因と判断、ポンプモータを交換す
ると、燃圧が3.5kg/cm2(クランキング時)へと回復し、無事エンジンは始動した。
※ちなみに下記が、正常な部品での各数値。今回はお客様の要望により、中古部品で対応しました。
ポンプ抵抗 0.7Ω
電流値2.4A(クランキング時)
燃圧3.5kg/cm2(クランキング時)
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2011年12月22日
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