豊中・狭山事件研究会「ストーン・リバー」

東京高検は、全ての証拠を開示せよ!東京高裁は、事実調べを行え!

全体表示

[ リスト ]

11月27日の集会で中山弁護団長は、検察官の意見書について、以下のように報告した。


10月30日付けで、検察官から意見書が提出された。意見書の内容は、本当に不当なものなのだ。証拠開示にたいする検察側の不当性がますます明らかになってきている。裁判所は、証拠開示については間違いなく積極的な姿勢を示している。そして、再審を申し立てて、はじめて3者協議がおこなわれ一歩前進した。この大きな意義をきちっととらえたうえで、裁判所が証拠開示の勧告を出すという状況、環境をいかに作っていくかということが、ひじょうに大切になってきている。

検察官の意見書は、総論と各論部分に分かれている。総論部分では、再審段階では証拠開示を求める法的根拠がないと主張している。再審段階の審判の対象は、新証拠が無罪をいいわたすべき新規かつ明白な証拠であるか否かということが審判の対象で、これは裁判所の職権主義によっておこなわれるものだ。だから、第1審とか第2審の、検察官が立証責任を負って有罪か無罪かを審理する裁判とは証拠構造が違うんだ、ということを主張をしている。そして前回、裁判所が証拠開示について積極的な姿勢を示しているから、検察官の公益の代表者たる立場から裁判の審理に協力すべきであるとしても、再審請求審の構造からいうと、「いわゆる新証拠の新規性、明白性を判断するうえで、関連性.必要性があり、かつ、開示による弊害のないことなど相当性も満たされる場合」に限られるのだ、としている。

つまり、新規明白な証拠が出されているかどうか、関連性があるかどうかも検察官が判断して、必要性と関連性があったとしても、捜査の支障とかプライバシー侵害につながる場合いは開示しないんだ。あるかないかを答える義務もないんだ、というような立場で展開している。

ところが、狭山事件の場合は46年もたっていて、プライバシーとか捜査への支障とかは、具体的にはまったくない。かりにそれらがあったとしても、無宰の救済、1人のえん罪者も出さないほうが優先されるべきである。もし、弁護団が開示証拠を不当な目的に使えば、名誉毀損などの刑事罰とか民事罰があるわけで、検察官はまったく根拠にならないことを主張している。

カナダの最高裁の判例では、「検察官が所有している捜査の成果は、有罪確保のために使用される訴追側の財産ではなく、正義が実現されることを確保するための公共の財産である」としている。検察官は、国家権力を背景に税金を使って捜査資料を集めている。弁護人は、私たちは、まったく自分たちの努力で、そして運動の協力をえながら、証拠を集めている。そもそもギャップがあるのに、検察官が目分たちの財産のようにして証拠を開示しないということは、もう絶対に許されない論理だ。弁護団は、この検察官の意見書にたいする反論書を、いま全力で作成している。刑訴法学者による意見書も作成している。これもつけて、今度の3者協議にのぞむ。

それから、個別的なところでは、「犯行現場」のルミノール反応検査報告書はないと。この点はやはり答えざるをえなくなっている。これだけ問題になっているから。ほかのところについては、あるかないかも、そういうことをいう必要さえない、ということで一貫している。「殺害現場は雑木林内との請求人の自白の信用性という論点に関する証拠の開示を求めているものと認められるところ、開示勧告を求められた上記各証拠は、弁護人らの提出で、いわゆる新証拠であり、赤根鑑定書の新規性、明白性を判定するうえで関連性・必要性がないとはいえないものの、いずれも不存在である。」たった4行で「不存在」ということをいってきている。

検察官が、どんな調査をしたのか。この証拠について、狭山署、それから県警本部、浦和地検、こういったところにどんな調査をしたのか。検察官がみずから行って、そういった証拠を見て調べたということなのか。電話だけの問い合わせだけであったのか、いっさい不明だ。「犯行現場」でルミノール反応検査をした、報告書をあげている、と県警の技師がいっている、この人については、どういう調査をしたのか。もし、ないとすれば、なぜないのか。あるいは誰が報告書を破棄したのか。その責任はどこにあるのか。ここまで私たちは遣及をしていかなければいけない。
それから、「犯行現場」とされている雑木林で、7月4日に実況見分をし、現場を8ミリで撮影したと明碓に書いているにもかかわらず、あるかないかをいう必要性はないと答えている。

弁護側提出の上山鑑定だと200奸牛乳瓶1本ぐらい。今回出した赤根鑑定では50奸8〇‖Δ出してきた石山鑑定でも20佞侶貂が出ている、と。これらをふまえ、鑑識課の法医鑑定人から、わずか2佞侶豈佞ら2か月たってもものすこい反応がでる、という鑑定書を新たに出している。それから、犯行現場から20メートルから30メートル、至近距離で働いていた方の供述調書も出している。犯行現場が虚偽架空であるということを主張している。この点に関する赤根鑑定人、犯行現場の横で農作業をしていた人とか、血液反応実験をした元鑑識課員にたいして証人調べ、事実調べをやるべきだ。私たちは、証拠開示の問題をどう事実調べに結びつけていくかという視点でとりくんでいく。

私たちは、法律家ですから、法理論で今度の3者協議にのぞんでいきます。みなさんは、世論の力で、こういった不当性を許さない、裁判所に、検察官の論理に屈するべきでない、検察宮が「ない」といってきても、証拠開示命令を出すべきだ、といった世論をもりあげていただきたい。弁護団は全カで闘っていく。ともにがんばりましょう。

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事