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詩による自分史 11

  この私が優等生になった?

昭和28年4月
私は中学生になった

小学校時代の成績は
百点満点で評価すれば
六十点といったところであったが
ベーゴマ、ビーダマ、メンコ遊びは
誰にも負けなかった

ベーゴマ、ビーダマ、メンコ遊びは
勝てば相手のものを奪い
負ければ奪われるという賭け事で
学校からは禁止令が出ていたが
おとなの目を盗んで
子供たちは熱中した

戦利品の私の
ベーゴマ、ビーダマ、メンコの
山を見て、父は私を褒めた
「何でもいい、これだけは
人様に負けないものがあれば」

そんな私であったが
中学に入学してすぐに
一年生全員に行われた学力テストで
一番から三十番までの生徒名が
成績順に貼り出されたことで
私は優等生になってしまった

七番目に私の名前がある
と教えてくれたのはS君だった
S君は小学校からの同級生で
私はS君のいじめに
いつも泣かされていた

そんなS君から私を守ってくれたのが
やはり小学校からの同級生のK君だった
そのK君が、S君の言うことは本当だ
というので、恐る恐る
廊下の壁に張り出された成績表を見た

級長のK君が八番で
S君の名前はなっかたが
この私が一年生全員三百人中の
七番目の成績であったとは
信じられないが、事実であった

S君のいじめがそれをきっかけになくなり
本当の春が私に来た

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