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この私が級長に選ばれた
中学一年生になって
一学期の初めての学力テストで
S君のいじめられっ子であった私が
劣等生から優等生に変身してしまったので
いじめっ子のS君は君子のように豹変し
私の引き立て役を買って出た
一学期の級長は
学校側が選んだA君であった
彼はハンサムなスポーツマンで
クラスの人気者であったが
学力テストの成績は、何故か
私のほうが彼より数段上であった
二学期の級長は
選挙で選ぶことになり
A君は自ら進んで立候補した
S君は私に無断で
私を立候補者に仕立てて
私の選挙運動を買って出た
S君の強引な選挙運動の結果
小差で私が級長に選出されてしまった
九月の残暑の厳しい日であった
選ばれた私はパニックになって
昼食も食べずにそのまま学校を飛び出し
学校の裏手の砂浜で
小便をちびりながら波の音を聞いていた
どれくらいの時間が経過したであろうか
学校に戻ると大騒ぎになっていた
「授業をさぼって
どこへ行っていたのだ
長年先生をやっているが
中学一年生が授業をさぼったのは
君が初めてだ」
学級主任のK先生の提案で授業は中止になり
急遽、クラス会が開かれ
S君を除く全員から
級長失格の烙印を私は押され
次点のA君が
めでたく級長に収まった
S君とA君と私はこれを機に
本当の意味での親友になり
内気な小心者の私は
S君とA君の影響で
自分の考えを人前で言える
人間になることができた
本当の意味での私の中学時代が始まった
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成程、そのような貴重な体験があったのですね。
その事が今の貴方を作り上げているわけですね。
2009/5/2(土) 午後 2:43 [ トム ]
トムさん
コメントありがとうございます。
生き恥さらすことで、これからも「詩による自分史」を書いていきたいと思ってますので、よろしくお願いします。
2009/5/2(土) 午後 7:22 [ 豊さんさん ]