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先日、久しぶりにお会いした大学時代の先生に薦められた本。 中島京子『FUTON』(講談社文庫) この小説なかなかおもしろいです。 「2001年のトウキョウを舞台にした物語と、登場人物のひとりデイブ・マッコーリー教授の手になる『蒲団の打ち直し』という小説」が同時進行していきます。 メタフィクションという小説の方法の一つで、小説の中に小説があるという構成。 これについて書いていくとおもしろいんですけど丸一日費やしてしまいそうなので自粛! なるべくシンプルにご紹介を。 ということでこの小説、一言で表わすと田山花袋の『蒲団』のリミックス。 ご存知ですか? 田山花袋の『蒲団』 国語のテストのために「自然主義」「田山花袋」『蒲団』とセットで覚えた人もいるかと思います。 妻子ある中年の作家が、ホレてた若い女学生去り後彼女の蒲団に顔をうずめて泣く話。 『FUTON』を読むにあたって読み返したら・・・・結構おもしろかった! 若い女に翻弄される中年男が情けなくて滑稽。 今も昔も変わらないですね。ついつい「男って・・」と言いたくなります。 あとは中年作家の妻と女学生の価値観の違いもおもしろかった。 明治末期、ちょうど女性のあり方・生き方がどうだこうだと変化し始めた時代。 良妻賢母vs「新しい女」 ただでさえ嫉妬&火花の多い女同士なのに価値観が違うとなればそりゃもう密かにバチバチで。 これも今と変わらないな。 で、この『蒲団』が『FUTON』では『蒲団の打ち直し』という小説で登場。 『蒲団』が中年作家側の視点。『蒲団の打ち直し』はその妻側の視点。 同じ出来事を違う角度から書いているので裏側を覗き見ている感じです。 しかも女目線なので女の嫉妬や複雑な感情をより楽しめる。 おもしろい。 で、これを書いてる登場人物も大学の先生。 同じように若い女学生に振り回されていて『蒲団の打ち直し』とシンクロしながら進行。 現代を舞台にした物語の方では若い女性に振り回された男が他にも・・。 みたいな。 あとこの小説、あらゆるものの新旧・今昔の対比がミックスされて出来上がっていて、それが何とも言いがたい勢いやパワーを生み出していています。 だいたいこんな感じですが・・おもしろさを伝えるのって難しいですね・・。 良かったら読んでみて下さい! 豊田店 道上
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