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先日、静岡を訪問してとあるスナックに入った。
そこには、化け物・・・いやいや年配の芸者さんが3人いた。
そこのママさんの友人らしいのだが・・・。
60代半ばの着物を着た3人の芸者さんにモミクチャに抱きつかれながら、熱烈な歓迎を受けた。
『若い人の手はスベスベしてていいわ〜♪』
静岡は、初上陸だったのでもちろん何も知らない。
静岡と言えば、お茶とうなぎとさかなというイメージしかない・・・。
静岡で芸者さん?もちろん初耳である。芸者さんと言えば京都っていうイメージしか持っていない。
その60代半ばのきちんとした着物を着た芸者さんに捕まり色々話を聞かされた。
すると、ママさんが昔の写真を持ってきて見せてくれた。
あの3人の芸者さん達の35年以上前の写真だった・・・。
どうも静岡という街には1970年ごろは芸者さんが70〜80人いたらしい。
今では5人だと言っていた。そのうちの3人と会ったのだから、貴重な体験だったのだろうか?
古き良き時代の芸者さん達も、やがて減っていき伝統芸能が失われていこうとしている。
芸者さんの世界は、排他的で芸者さんの子は芸者になることが代々受け継がれてきたらしい。
初めて舞台に上がる時は、お披露目というものが存在して、それを行わないと表舞台に出られない
とか、色んなしがらみを聞かされた。(何て言ってたか忘れちゃった・・・。)
でも、古くからの伝統と格式を守れない人達が増え、やがて消えていく伝統芸能・・・。
彼女達もまた、後継者不足に悩まされているに違いない。
ただ、そんな伝統と格式のある世界で長年過ごしてこられた人の言葉には重みがある。
私は少し質問してみた。
『後継者がいなくなって、この伝統芸能がなくなってもいいのですか?』
その答えを彼女達は簡単に当たり前のように話した。
『今までの伝統や格式を守れない人達に後を継いでもらうくらいなら無くなる方がいい!』
今の世の中の風潮では、なんとかして伝統と格式を守らなければならない!とあるけど、
当事者の考えはまるっきり違う。うわべばかりの物では、真実が捻じ曲げられる・・・。
私は、自分がした質問が恥ずかしくなってしまった。
古き良き時代のころのように、一晩で数百万も飛んで行く芸者遊びは、もう存在していない。
芸者さんにつぎ込むことがステータスだった時代は終わりを告げようとしている。
時代と共に繁栄から衰退まで経験している芸者さん3人との会話は、実に有意義だった。
このように消えていく伝統芸能や職などは、これからもっと増えていくのだろうなぁ・・・。
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