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先週 水曜日のことだが…。
この日の自分には、自宅に夕飯の用意がなかった。 別になくても好いのだが、それが理由となってどこぞでの独酌を愉しもうかと言う気持ちになってくる。 この晩には野毛でも好いが、しばらく訪ねていない戸塚の「晴れやか屋」を再訪したくなってきた。 確か2度訪ねたきりだが、誠に気軽に、しかも安価に呑めて、好物のナポリタンがある。 戸塚の駅へ降り立ったのは、未だ18時にはなっていないと言う時間だったと思う。 店に入ってみると先客は1名、すでにたっぷりと呑んだと言う様子で、勘定を済ませようと言うタイミングだったね。 この店は入り口から入った突き当たりの壁に大きなテレビが据えてある。 映し出されているのは野球の横浜.vs.広島戦、正に家族が横浜スタジアムで観戦中の試合だ。 自分はサッカーはイライラするので見ないが、野球は害がなくて好いね。 ゆっくりと観戦をしながら呑ませてもらうことにしよう。 ハイボールで始める。 実は終いまでハイボール、薄いから何杯呑んでも心配がない。 ガブガブとはやらないが、ゴクゴク ゴックンくらいには調子よく呑んでしまう。 前回も頼んだせせり肉を焼いたもの。 宮崎の地鶏みたいな姿で出てきたね。 これが旨いのですよ。 うっかりするとパクパク、ゴクゴクやってしまう。 意識してゆっくり食べる。 これもお気に入りのナポリタン。 自分好みのケチャッピーな仕上がり。 ピーマン、玉ねぎなども入って旨い。 ハムもたっぷりと入った。 本当は口の周りをケチャップだらけにして、ひと息に食べてしまいたい。 だが、もう好い年ではないか。 いつまでも腕白では困る。 取り敢えずの揃い踏みがこんな様子 これはハイボール 2杯目。 さあ、ここからペースが上がった行きます。 酔っ払う前にナポリタンのリフトでパチリ。 すでに酔っているかもしれないけれども うん、大丈夫かな。 3杯目。 とにかく、こちらのナポリタンは肴として最高なわけね。 ちょっと摘んで唇の周りをケチャッピーに赤くしたら、またゴクリと。 おや? ベイスターズが負けているらしいな。 こりゃ、観に行っている家族がギャーギャーやっているだろうな。 4杯目。 せせり肉がなくなってまった。 何か頼むかな。 野菜が好いだろうな。 あれ?なぜひざ軟骨なんだっけ。 おかしいな、揚げ揚げはやめようと思ったはずなんだけど。 ま、好いだろう。 うん、旨いね。 カルシウム摂取、まことに結構だ。 5杯目、まだまだ行かれそうな気もするが、まあ止めにしておこう。 このくらいが適量というものだ。 ハイボールの場合は、薄めでも5杯で止めることにしているからね。 と言うわけで、久しぶりの「晴れやか屋」は好かった。 先客はとっくに帰られて、吞んでいるのは自分だけだ。 好いね、静かだよ。
野球の方はベイスターズが全くダメだ。
ルーキーの投手が頑張っているのに、ベテランが打てないと来た。
自分は帰って眠ることにした。
不機嫌な家族が戻って来て怒号を上げると、眠れなくなっちまうからね。
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外で呑む
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今週 月曜日のことだから、ランチに「島田屋」でチキンヤーンをやった、その後と言うことになる。
西東京から川崎へ戻る南武線車中、Instagramを見ていると、自分が度々に訪ねる「横濱すきずき」が写真をあげていた。
旨そうな筍料理だ。
旬だからね、自分も食べたいと思っていたところだ。
筍料理、色々な店が出すが多くは土佐煮だったり、天ぷらだったりするわけだが、自分が食べたくなる旬の料理は焼きもの。
野毛辺りで筍の焼きものをメニューに置いている店がどれだけあるかは知らいないが、自分が馴染む店ではあまり置いていない。
だから毎年、この時期に筍を焼いて出す「横濱すきずき」へ行くことになる。
月曜日、野毛の街は空いている。
多くの店が月曜日を定休日にしているからだ。
自分は会社の方を定時で上がり、野毛の街へ向かった。
店への階段を上がっていくと、入り口の扉が開いている。
レジに店長の顔が見えた。
自分が上がって来たのに気付いて、笑顔になったね。
こちらの店長は元気の固まりのような人で、いつでも店を明るく切り盛りしている。
店長に誘われて3席あるカウンターのひとつに座らせてもらう。「今日はInstagramに誘われて、筍を食べに来ましたよ。」、そう挨拶をさせてもらう。 この店は野毛で一番の大箱だと思う。 何人入れるのかな。 カウンターで独り呑むのは久しぶりだ。 かしわ肉は一度焼いてある。
こちらは以前から好い料理人を置いていると思っている。
大将は魚屋の息子だそうだが、厨房には入らないらしい。
もちろんメニュー決定には口を出すのだろうけれども、店の厨房を信頼している様子は好くわかる。
だから厨房も期待に応えるのだろうな。
注文をしたものは3品。
これは店自慢のポテトサラダ。
実は自分がたまに作るポテトサラダは、これを真似てみたものだ。
こちらでは自家製のベーコンを刻んで上から散らしている。
自分は買って来たベーコンを切って油で軽く炒めて、混ぜ込んでしまう。
こちらのポテトサラダはウェッティーではなく、どちらかと言えばホクホクとしたタイプだね。
久しぶりにいただいたが、相変わらずに旨い。
ビールは一杯で充分だから、酒にしよう。
この日は秋田県の「秀よし」と言う酒を売り出していた。
それを大きな徳利でもらって。
ふふふ、春らしい甘口の酒だね。
なんとなく、ふくんだ途端に桜の香りをイメージした。
鯨肉の竜田揚げ。
野毛は以前から鯨肉に力を入れている店があるが、「横濱すきずき」もそのひとつ。
メニューはふたつ、竜田揚げと刺身じゃなかったかな。
竜田揚げに添えられたマヨが好いね、わかっていらっしゃるな。
ちょいとマヨを塗っていただいてみたい。
旨いね。
厨房では自分の筍が焼けつつある。
こんなかぶりつきだから見ていて面白い。
近火で焼いたり、離してみたり、ゆっくりと焼いてくれている。
これは旨そうだな。
かなり時間をかけて焼てくれた筍が来た。
木の芽を添えてくれたことが嬉しいね。
筍を摘まんで、シャクッといただく。
ああ、好い香りだな、嬉しいね。
これを「てづか」辺りでもやってくれないかなと思うのだが、恐らく焼くのに時間がかかるのだろう。
「横濱すきずき」のように丁寧に焼くのは大変なのだろうね。
まあ、こちらで今年もいただけたから好としてしまう。
と言うわけで、Instagramに誘われて筍を食べに来たわけだが。
満足をさせてもらえた。
「横濱すきずき」では月で季節メニューを変えるのだったかな。
いままではダイレクトメールを送って来てくれたのだが、今はInstagramでメニューの告知をしてくれるようになった。
これからも誘われてきてしまうことが増えるだろうね。
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野毛町にあった 正しくは「小料理屋 てづか」、この店が移転することになったことはすでに書かせてもらった。
自分が最後に訪問をしたのは3月20日、その日の話ではおよそ1週間後に店を閉めるとのことだった。 別に廃業をするわけではない。 テナントで借りているビルが建て替えとなって、立ち退きを余儀なくされたからだ。 色々と経緯があって立退くのが3月末に近くなった話は聞いたが、そのことをここに書いてみても仕方のないことだ。 移転先の宮川町は、以前の店からは徒歩で2、3分と言うところじゃないかな。 JR桜木町駅から行くと通りを1本越えるが、大したことはない。 そこで開店できるのは4月の中頃になると聞いていたから、電話をして聞いたみたのが19日だ。 電話に出てくれた大将が明るい声で「昨日から開けました」と言ってくれたので、夕方に安心をして訪ねてみた。 店の場所は替わったが、営業時間は変わっていない。 自分が訪ねたのは17時半、ビルの2階に掲げられた看板には灯が点っていた。 よしよし、上がってみよう。 以前の店では入り口に掲げられていた暖簾は、こちらでも使われている。 入り口が中を覗くことができないドアだから、暖簾が似合うのかどうか、初回は気になるが、2度目以降の訪問ではまるで気にならないだろうな。 重い扉をガチャリと開けて入店をしてみると、大将は入った正面にいらした。 「やぁ、来ましたよ。」と声がけさせてもらいながら座る位置を考える。 店の造りは以前と大きくは変わらない。 カウンターはL字だし、正面は長く右側に曲がった辺が短い。 唯一の違いは、4人がけのテーブル席が用意された。 だが、ひとり営業だからね、そこに座られても困るだろうな、手が回らないだろう。 先ずはビールからだ。 開店の祝いなど持ち込む気回りのない自分は、せいぜい注文をするさと鷹揚に構えている。 移転先の改装やらで、かなり金を使ったはずだからね。 祝いに花など持って行ってみたところで仕方がないだろう、自分はそう思っている。 むしろたっぷりと注文をして、きちんと払って帰る方が嬉しいに決まっている。 時間がなくて、未だ品書きができていないと仰る大将の話をふんふんと聞きながら、品定めをしていく。 通しはメカブが出た。 これをちゅっ、ちゅっとやりながら、品定めは続いている。 刺身は鮪、鰤、〆さば、鰆が美味いらしい。 では鮪をもらいましょう。 こちらでは以前から千円以上のものは置かなかった。 刺身の他、品揃えを見る限りでは、値上げはしなかったらしい。 「いくつか出ないものはやめにしました」と仰る。 当然だろうね。 名物のハムカツはある、ポテトサラダもある。 鮪は中トロだな、旨い。 さすがは大将の目利きだ、素晴らしいよ。 移転とともに味が変わる店は多々あるが、こちらには味のわかる客が多いだろうからね。 移転と決まった時にはボトルを入れ替えてもらわなかったが、もう好いだろう。 いつも入れさせてもらっていた芋焼酎をもらう。 もう暖かくなったからね、ロックでもらいましょう。 「今日の海鞘は美味しいと思います。」と言う言葉を受けていただいてみたのは 宮城産だそうだ。 随分と大振りに切ったね。 うん、鮮烈な風味。 苦手な人が多いようだが、確かにこれくらい癖のあるものも他にないからね。 自分は大好物だから、旨い旨いといただいてしまう。 磯臭さを通り越すと、身の甘みが前面に押し出して来る。 なるほど、これは旨い海鞘だな。 稚鮎があったから、天ぷらでいただく。 腹わたのほろ苦さが旨いね。 毎度に感じることだが、こうして幼魚をいただいていると生命力の塊を食べているような気がして来る。 罪深いことながら、生きる力を体内に取り込み、自分も一層に生きる、そうしなければ嘘だろう。 ちょっと言うことは大袈裟だが、とにかく旨いよ。 こちらで3品もいただけば、大概は満腹なのだが、この宵は新装開店のお祝いでもあるから、もう一品いただくことにした。 焼きものが好いなと思ったら鰤があったので、塩焼きで所望する。 身に火が付くほどの脂ではない、ほど好いと言うところだろう。 口に入れれば、じゅわりとにじむ脂が嬉しいね。 皮目は外したのか、食べない人が多いからね。
自分は皮こそが一番に旨いと思うから、欲しかった。
と言うわけで移転が完了した新装開店「小料理屋 てづか」が変わらずに開店をしてくれたことに感謝をしつつ、勘定だ。
この店、急な階段の2階にできたから、帰りは気を付けないとね。
足元をしっかりと確かめながら降りることにしよう。
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先々週 土曜日のことだが…。
この日の自分はT楽団の練習のために午後から川崎にいた。
日中は5月の定期演奏会に向けた練習で缶詰になっていた。
個人的には、この定期演奏会に向けた練習の積み上げは上手く進んでいない。
今は来年に行うホイリゲン弦楽四重奏団の方の練習を優先しているので、自宅で確保する時間もそちらばかりと言うことになる。
そろそろT楽団の方にも配分をしなければならないと思っているし、T楽団が終われば次にはK楽団の本番も控えている。
何かと忙しい。
練習が終わったのは17時、さてどうするかと言うわけだが。
この時点で、かの「島田屋」が店を閉めると言うことを自分は知らなかった。
それがわかっていれば、この後へ行く店は自ずと「島田屋」、そして肴は「とり肉から揚げ」と決まったことだろうと思う。
だが、そんなことは夢にも思っていなかった自分は「野毛へ行ってみよう」、極当たり前にそう思ってしまった。
京浜東北線に揺られて桜木町駅で下車をしてみると、とんでもなく人が多い。
それも、どう見ても土地の人ではないな。
改札の目の前で立ち止まって電話をし始める人までいる。
別に外国人と言うわけでもない、会話は普通に日本語だからね。
野毛の入り口である桜木町駅の辺りは、近年ずい分と様子が変わってしまった。
野毛の街に入って見ると、凄い人出だ。
多くの人は名残の桜を観に来たようだ。
野毛の通りには人が溢れ、まだ17時半頃だと言うのにどの店にも行列ができている。
まるで観光地だな。
「これはダメだな」、自分は戸塚へ帰って呑もうかとも思ったのだが、「待てよ、一応はあそこを覗いてみようか。」と思い立った。
あそことは、野毛の通りを1本外した動物園通り、そこにある「蛤覚」。
店に到着をして覗いてみると、客は誰もいない。
さては、貸し切りかと思いつつ弾かれることを覚悟して入り口をからりと開ける。
厨房にいらしたお手伝いの女性が振り返り、「あら、いらっしゃいませ。」と迎えてくれた。
先客が誰もいないことを不思議に思った自分は、「どうしたのですか? 貸し切り?」と尋ねないわけに行かない。
「そうじゃないんです、どうぞ、どうぞ。」と言われて奥へ進ませてもらう。
2階で何かしていたらしい船長が降りて来て、「どうもぉ、ぶらくりさん。」と挨拶をしてくれる。
「どうしちゃったのよ、向うは凄い混雑で、どの店も行列ですよ。」
「どうしちゃったのでしょうねぇ。ま、今日はこんな感じでゆっくりとやりますから、座ってください、うふふ。」といつもの船長だ。
この晩のメニュー(その1)。
おっ、黒鯛があるな。
もらいたいが、自分の目当てが裏面にある。
メニュー(その2)。
牡蛎の鉄板焼きがまだあった。
もう最後だろうね、これは食べておかないといけない。
いつもの通りにヱビスからスタート。
船長が注ぐビールは泡の肌理が細かく旨い。
最近の自分は、口開けから看板までいることが多い。
酒が強くない自分だが、なぜか「蛤覚」に来ると呑める。
そして気が付くと終電にギリギリなのだ。
この晩も5時半に初めて、結局は0時過ぎまでいた。
眠くもならない。
それだけ会話が弾むと言うことなのだ。
通し。
左から塩辛、明太子、玉子豆腐。
この塩辛が旨くてね。
仕入れて来たものだそうだが、自分でも買えるのかな。
今度、メーカーを聞いてみようか、教えてくれないかな。
アイナメの煮付け。
メニューにこれを見た時、絶対に食べると瞬時に決めた。
アイナメは刺身も旨い、焼いても好いが、一番に合った食べ方は煮付けだと思う。
体型が寸胴だからよくビール瓶に例えられるが、これは中瓶サイズかな。
一番に旨いのが、この頬肉の部分。
魚で旨い肉は、頬肉、胸鰭の付け根、そして眼球を支えているところ、すなわち一番動かす部分の肉と決まっている。
特に眼球を支えている肉はコラーゲンに包まれているから、一緒にいただくと格別だ。
そこから先にいただいて行く。
牡蛎の鉄板焼きが来るので、ビールを酒に替える。
ここへ来ると、自分が呑む酒は「水神」と決まっている。
この岩手の酒を知って、もう10年くらいになるかな。
以前は「あさ開」と言ったが、大船にあった寿司屋「大寿」でいただくことが多かった。
こちらでは派手にこぼしてくれましてね、結局は2合くらいあるのだろうね。
自分は2杯もらったから、4合くらい呑んだのだろう。
牡蛎の鉄板焼き。
牡蛎は広島産だそうだ。
その割には粒が大きい。
相変わらずに船長マジックが効いたスパイスで焼き上げてくれている。
旨い、この味が大好きなのだ。
大きな粒は身がしっかりと詰まっている。
旨いねぇ。
今シーズン、自分は家庭で牡蛎を使わなかった、ここでこんなに美味しくいただけるのだから、自分などがやることはないだろう。
これが今シーズン最後の牡蛎になったかな。
メニューに煮穴子がるのを見つけて、初めからこれをお願いするつもりになっていたのは、煮穴子丼。
飯に煮穴子を乗せて、三つ葉をたっぷりと。
急なお願いに快く対応をしていただき、感謝。
呑んだ後で〆をやらかす習慣はないが、こんなに旨ければ後悔もない。
体重増は覚悟の上だな。
と言うわけで、結局は看板までいた。
どうもここへ来ると長居をしてしまう。
ここまで居心地の好い店は自分には他にないからね。
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この記事はどの書庫に入れるべきなのか、ちょっと悩んだが、結局は「外で呑む」に入れることにした。
この店に入った動機は「外でランチ」だったのだが、結果としては呑んだからね。
少し言い訳がましいことを言うならば、ビールの中瓶一本程度で呑んだ内にはならないのかも知れない。
そして、晩にはしっかりと呑み直したのだから。
それは先週の月曜日のことだ。
その日、自分は会社の方を休みにした。
別段に何か用事があるわけではない。
社会に出た頃から定期的に休暇は取る、その習慣の延長線で休む、それだけのことだ。
実は目覚めてみると身体が重い。
重いのは体重があるから、その朝に始まったことではないのだが、身体の芯が重いな感じていた。
それで2時半に目覚めては見たものの、諸事済ませてしまってから眠り直すことにした。
朝食を済ませ、ひと風呂浴びた後に再び床に入る、こんな贅沢は滅多にできることではない。
再び起き上がったのは11時を過ぎた頃だ。
身体が重かったと感じたのは失せてはいたが、もちろん軽いわけではない。
当たり前だ、体重は変わっていない。
とにかく体調が好くなった。
こうなると休暇を取っていたことは幸いだったね。
少しだらだらとしている内に、やがて12時が近付いて来る。
飯を食べなければならないが、どうするかな。
作ることは造作もないのだが、ちょっと宿題にして行店が近所にあることを思い出した。
そこへ行ってみようか。
自宅からも、それほどに遠くはない場所に「篭森」と言うとんかつ屋がある。
歩ける距離だから、もっと来ても好いのだが、なぜか足が向かなかった。
実は30年ほど前には何度か来た。
義父がこの店が好きで、連れられてきたのだ。
その時の記憶では、確かとんかつソースが旨かった。
そこへ久しぶりに来たのは、高校のクラブの後輩から「近いから寄ってみては」と勧められたからだ。
久しぶりで入店をしてみると、当時の記憶とはかけ離れた店内の様子だったが、これは記憶が出鱈目なのだと思う。
店内は横に長く、入って右が厨房、正面に4人掛け、左にも4人だけだ3卓、そして小上がりにも3卓だったかな。
自分は誰もいなかった奥の4人掛けに腰をおろした。
ランチのメニューが出ている。
ランチは生姜焼きに力を入れているのかな。
Cの鰆も魅力的だね。
メニューを拝見。
この時の自分は、ロースカツ定食辺りのことを考えていたと思う。
せいぜいロースにするか、上ロースにするか、そんな他愛もない悩みだったはずだ。
だが、なぜか忽然として浮かんだ発想は、とんかつでビールだ。
さらに次の瞬間、ビールならとんかつよりも串かつが好い、そう展開してしまった。
参ったね。
朝は体調が悪かったはずなのだが。
ほう、ヱビスかい、こいつは好い。
最近では自宅でビールを呑まないから、ヱビスは久しぶりだな。
この後で散歩を兼ねて買い物をするから、まあ1本だけにしておこう。
ふうん、金平か。
ちょいとしみったれたようだが、まあ好い。
メインが来るまでのつなぎのようなものだからね。
先客はふた組だったが、川崎辺りとは事情も違って呑んでいる人などいない。
馬鹿な話だが、ちょっと得意になってしまう。
注文は串かつ、これにカニコロッケを乗せてもらった。
ふふふ、旨そうではないか。
ころもはガサガサのタイプだね。
とんかつソースは少し早めにかけ回しておいた方が好さそうだな。
実はポテトサラダを単品でもらおうと思ったのだが、店の女性から串かつにも少しだけ付くと言われた。
確かに、少しだけ付いたね。
もっと欲しいと思ったのだが、単品メニューの写真を見るとレタスやらついて来るようだったので止めにしてしまった。
この店ではソースをテーブルには置いていない。
こうして注文をすると出してくる。
やはりソースは自家製で、店主の思いがこもっているのだろうね。
たっぷりとかけさせてもらい、衣が少し柔らかくなるのをビールを呑りながら待たせてもらう。
串かつの断面と言うのは妙な話だが、途中で外したのがこの写真だ。
中はロース肉と玉ねぎ。
玉ねぎが随分とたっぷり入っていた。
肉も柔らかく旨い。
どこの何と言う肉かは書いていなかったが、香り好く旨い肉だね。
単品のカニコロッケ。
こちらで出すものはカニクリームコロッケではなくカニコロッケ。
武蔵中原の「とんかつ武蔵」のようにカニの身が入るかと思ったら違った。
芋の中にカニの身が混ぜ込んであるのかな、姿は見えないが風味はある。
これは飯のおかずにも好いかも知れないが、自分は肴として愉しませてもらう。
と言うわけで、揚げものでビールを1本 呑らせてもらった。
旨かったね。
この後は上永谷駅前まで買い物に行くのだが、たった1本のビールでふわふわしてしまい、やはり体調は悪かったようだ。
それでも翌日からは日頃の生活ペースを取り戻すことができたね。
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