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釣って食す

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港南台の「桃太郎」にてタンメンと餃子をいただいた後のことだ。

店を出て車を走らせる自分の中に、それからの予定についてひとつの発想が浮かんだ。
外を見ると暑熱は厳しいらしい。
風はほとんどない。
そうか、考えようによっては、夜釣り日和なのかも知れないな。
最後に釣りをしたのは、6月01日だった
もちろんこの数日に比べれば夜間は涼しい過ごしやすい日々だったね。
あの時は狙った穴子は釣れずに、45cmの鯛が釣れるなどと言う馬鹿げたことが起きた。
鯛は船を出して釣るものだ、港の岸壁から30m程度の距離、しかも水深は20mもないのではないだろうか、そんな場所で釣れる魚ではない。
聞けば港の外に生け簀があって、そこから時々こぼれてくる、それが港に紛れ込んでくるなどとも聞いたが、それにしても自分が穴子を狙っている竿に掛かるとは、気の毒な話だ。
本来は魚の王様である鯛が、穴子釣りの外道として釣り上げられてしまうとは。

この日、自分は前回に果たせなかった穴子を釣ることを目的に三崎へ向かってみることにした。
前回のふたつの失敗、ひとつは大きな網を持って行かなかったから人に掬ってもらったこと、これについては持参をすることにした。
そして自宅に出刃包丁がなかったこと、これについても既に購入をしてある。
もちろん奇跡のような鯛が釣れることを再び期待をしているわけではないが、万にひとつ、再び釣れてしまって同じ過ちを犯すことは避けるべきだ。

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三崎の港に到着をしてのは18時半頃だった。
自分としては18時には到着をしておいて、準備万端をしておきたかったのだが。
まあ好いだろう、釣りを始めるのは19時半、完全に日が落ちないと穴子は釣れない。
港の夕景を愉しんでいる内に、買って来たコンビニのおにぎりをむしゃむしゃとやらかしておく。
この日は餌に鰯を使った。
自分は普段 秋刀魚を使っている。
生を買って来て自宅で捌き、短冊に切って持ってくるのだ。
15号の中通し錘、より戻しはフック方式で、ここに針につながる糸をちょんとかけるだけだ。
この晩、潮は好いと言うわけでもない。
どうかなと思って始めた19時半、干潮の21時まで反応はなし。
自分は水温が高すぎて、穴子は食欲もないのだろうと思いながら、それでも22時過ぎまで粘っていた。
反応はないが、不思議なことに投げ込んだ餌は針に残らないで上がってくる。
鰯の皮だけが針に残って戻ってくる。
何かが餌を食べているらしい。
穴子なら丸飲みにしてしまうから穴子ではない。
もう少し慎重な魚らしいね。
それが何なのか、自分にはまるで予測がない。
投げ込んでも投げ込んでも、餌の鰯が食べられた状態で針は帰ってくる。
自分は頭の中にある穴子丼のイメージを消し去るしかなさそうだと思い極めた。
どうやら納竿(釣竿をしまう)の決断をせざるをえないな、そう思って竿に近づいた時だ。
右の竿の先がもぞもぞと動いている、何かが餌をもてあそんでいるらしい。
自分はその竿先を見つめながら左の竿から片付けることにした。
糸を巻き取り、竿を収納している内にももぞもぞは続いている。
やがて明らかに何かに引っ張られるような動きになってきた。
自分は左の仕舞いかけた竿をうっちゃっておいて、右の竿の下にしゃがみこんで軽く右手を添える。
やがて竿先がぐいと引き込まれたのを見て、大きく竿をしゃくった。
針は確実に魚にかかったらしい。
この時点での自分は、かかった魚が穴子だと信じている。
魚が逃げるのをもてあそぶかのようにあしらって、無理に糸を巻き取ることはしない。
仕掛けはフックに糸をかけただけの脆弱なものなのだ。
しばらく遊んでいる内には、魚は弱ってきたらしい。
やがて手繰り寄せ、岸壁の際から海を覗きこんでみると、自分のヘッドライトが届く範囲に赤い魚が見える。
ひと目で鯛とわかるね。
奇跡は2度、柳の下に泥鰌はいたのだ。
持って来たたも網を海に差し出し、誠に不慣れながら鯛を収めた。
実は持っていた網なのだが、魚を掬ったのは初めてだ。
これが穴子なら、網など使わずに抜き上げてしまうのだから。

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立派な鯛、前回よりは小ぶりだが、それでも見事なものだね。
こんなものが三崎の岸壁から釣れても好いのだろうか。
本来はあり得ない話だな。

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前回はクーラーボックスに収まり切らなかったからそれも買い直そうかとも思っていたのだが。
そう何度も鯛が釣れるものではないからやめておいた。
今回の鯛は収まり切ってくれたから、前回よりは小さいらしい。
まあ、自分相応と言うところだろう。
鰯の切り身などで鯛を釣っては申し訳がない。
これ以上に釣れても仕方がないのだから、すぐに帰ることにする。
帰宅は23時を過ぎるから、それから捌くのは重労働なのだ。

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前回は俎板一杯に乗った鯛だったが、今回はやはり少し小さい。
前回が45cmだから、これは30cmを越えたと言う程度だろう。
今回は出刃もある。
伊勢佐木町の「菊秀」で買っておいたことは、すでに書いた。
これがないと前回のように3時間もかかってしまう。
出刃さえあれば、捌きも楽だし、頭も割れるからね。

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ひと通り卸して、身の端で一杯やらせてもらおう。
緑川は大事な時にしか出さない、日頃は冷蔵庫に入っている酒だ。
前回の鯛は脂が乗り乗りだったのだが、今回のものはそれほどでもない。
やはり前回に不自然さを感じるね。
本来はこう言うものだと思う。

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自分に釣れてくれた鯛に感謝。
残さずに、美味しくいただきますと告げて恭しくいただく。
三崎の港で鰯を餌に鯛を釣ったなど馬鹿馬鹿しい話だが、こうしていただきながら次はいつ行こうかなどと考えている自分はもっと馬鹿馬鹿しい。
少しクーラーを大きくしようかなどと本気で考えているから、呆れる話なのだ。

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鯛は3枚に卸して、頭はかぶと焼き用に漬けにし、身は刺身用で柵に、そして中骨などはあら炊きにした。
翌朝、先ずはあら炊きからいただいてしまう。
鯛に敬意を表して、かつお節もたっぷりに贅沢な出汁をとった。
こんなことをするから、釣って帰った晩は深夜まで寝られないのだ。

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あら炊きは背骨の部分と腹びれの部分。
これでおよそ半分かな。
朝のゆっくりとした時間で、根気よくほじる。
うん、弱めの出汁で炊いたから鯛の旨みが好くわかる。

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その晩は家人と子供たちはどこかへ出かけ、家には義母と自分だけが残った。
昨晩に下ろしておいた柵を刺身にして出す。
前回は脂が乗り乗りだったが、今回はそれほどでもないとは前述した通りだが、この方が自然な印象があるね。
いずれにしてもひと晩を寝かせた鯛の刺身は、かなり旨い。
こうなると「また釣りたい」と自分が勘ちがいをする以上に、義母が「また釣れると好いわねぇ」などととんでもないことを言い始める。

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かぶと焼きはひとつを義母が、今ひとつを自分がいただいてしまう。
味付けが決まって、これも格別に旨い。
美味しい、美味しいと義母が面倒くさがることもなくしゃぶり尽くしていたのが印象的だった。
確かに彼女も家人も、鯛のあらなり頭など調理をしたことがないだろうからね。

と言うわけで、鯛の始末についてはここまで。
まだ残りがあったが、それは家人や子供たちに翌晩に食べさせた。
こうなってくると、また釣りたくなるが、盆休み前までには行かれそうにないね。
次は9月になってしまうのだろうか。


久しぶりに「釣って食す」の書庫を使うことになるな。
最近は釣りも減ったが、それ以上に釣れることが減ったからね。
何とも情けない話だが。

先々週 金曜日のことだ。
この日、自分は会社の方を休みにした。
別段に用事があったわけではない。
ちょっと仕事に区切りがついたことと、立ち場として努めなければならないことが5月に済んだので、ほっとしたのだ。
休みでも取って、終日をホケッと過ごさせてもらう。
この日、夕刻の天候が好ければ夜釣りに行くつもりになっていた。
朝はいつものようにグリルホットサンドをやったと思う。
天候はすこぶる好い。
釣り日和になりそうだなと思いながら、食事の後は主治医のところへ常備薬をもらいに行く。
珍しく胸部のレントゲン、心電図など取られたね。
何もなかったそうだが、この歳になると素直に喜んだ方が好いと思っている。
自宅に戻る途中、近所のスーパーで秋刀魚を1本買って帰った。
天候がどうなるかはわからないが、夜に釣るなら餌が必要だ。
秋刀魚の切り身を使うのが自分流。
解凍もので1匹が98円、ありがたい話だ。
帰宅をし、ランチもやり、少し昼寝をやらかして再び目覚めたのは15時頃。
天候は依然として好い、晴れている、風もない。
「よし、決めた」と言ってガバリと起き上がり、台所で秋刀魚を3枚におろして、身を短冊に切る。
餌、準備完了。

竿、道具、クーラーボックス、その他の必要なものを車に積み込み、この日は三崎港へ向かう。
狙う魚は夜釣りの穴子だ。
自分は船に乗れないので、岸壁からの投げ込み釣りになる。
三崎辺りでは漁港の中に穴子が住み着いている。
彼らは夜行性だから、完全に日が落ちると行動を開始する。
面倒な道具は何もいらない、秋刀魚の切り身を針に付けて、投げ込んでおけばよいのだ。
悪食な穴子は秋刀魚の切り身を丸呑みにしてくれるから、釣るための技術も何もいらない。
だから自分のような者でも釣ることができるのだ。

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この日の満潮・干潮の状況。
夜の19:26に満潮となり、やがて引き潮となる。
それから3時間が勝負かな。

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自分は18時には港に着いてスタンバイをしていた。
これは準備を完了させて、時をはかっているところ。
恐らく19時を過ぎた頃だろう。
穴子は、残照が残っている内には動き始めない。
自分はいつでも始められる状態にして、19時半を待っているところだ。

やがて日は西に落ちた。
辺りは闇に包まれつつある。
自分は準備していた秋刀魚の切り身が付いた仕掛けを、30mほど先に投げ込む。
それからは、ただ待つのみ。
穴子はいさえすれば必ず来る。
そして餌をくわえたら、飲み込んでしまうのを待つのみだ。
喉に針がかかってしまえば慌てる必要はない。
静かに巻き上げれば、穴子は釣れてくる。
竿の先には小さなライトが付いている。
穴子が餌をくわえれば、その微小な反応はライトの揺れとなって明らかだ。

餌を投げ込んで30分もした頃だったろうか、左の竿に反応が出た。
何ものかが糸の先の餌を弄んでいるらしい。
これが果たして穴子ならば、やがて飲み込んでしまい針を喉にかけて逃げ惑うことになる。
そこまで行けば、先ず取り逃がすことはない。
知恵もいらぬ、技術もいらぬ、実に単純な釣りなのだ。
自分は竿に近づき、そっと手を触れたままでやがて強い引き込みが来るのを待つ。
残念ながら、その時の魚は秋刀魚の切り身に魅力を感じてくれなかったらしいね。
やがて竿先は静かになってしまった。

それから10分ほども経ったろうか。
今度は右の竿に何か来ている。
竿の先につけたライトが微妙に揺れたと思ったら、やがて竿先がはっきりとお辞儀をした。
自分は余裕でそのライトの動きを動画で撮影している。
やがて竿は大きくしなり、今度は海に引きずり込まれそうになった。
な、なんだ、穴子にしては力があるな。
自分は慌てて竿を掴み、大きくしゃくった。
それにあがらうように竿先が大きく海へ向かってしなる。
よし、大丈夫だ。
ここまで来れば、もう針が外れることはない。
あとは慌てずに徐々に巻き上げて来れば好いのだ。
自分はしばらくの間、魚とのやり取りを楽しんでいる。
少し巻き取っては、魚の方は逃げる。
そんなやり取りを少し離れたところで見ていた男性が近くへ来て、「何が釣れてるんですか?」と言う。
自分は元より
穴子を釣っているつもりだから、そう応えたわけだが、やがて魚の姿が彼には見えたらしい。
「え?鯛みたいですよ!」
この時の自分は「何を馬鹿な、こんなところで鯛が釣れるわけがないじゃないか」と思っている。
だが魚の姿を見た彼はかなり慌てて、「タモはないんですか?」と聞いて来た。
タモとは網のことなのだが、自分は大きな魚を釣りに来ているわけではないから、当然ながらタモなど持って来ていない。
「持って来ますから、ちょっと粘っていてください」と言ったまま、走って行ってしまった。
その間に自分は巻き寄せつつある魚の姿を見ようと、岸壁の淵まで行って下を覗いて見た。
巻き取る糸の先に、確かに赤い大きな魚が付いている。
これは驚いた、どう見ても鯛だな。
どうして、こんなところに鯛が。
やがて自分のタモを取りに行っていた彼が戻ってきて、海にタモを入れた。
鯛は無事にタモに収まったわけだ。

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大きい、とてもクーラーボックスに収まらない。
穴子を狙っていて、たまたま通りかかったのだろう鯛が自分の餌にちょっかいを出してしまったのだろう。
それが運悪く引っかかってしまった、そう言うことらしい。
とんでもないものがかかったわけだが、まさかに狙いと違うから捨ててしまうわけにはいかない。
自分はクーラーボックスに入れていた氷を鯛を包んだビニール袋に入れ、とにかく帰ることにした。
鯛が釣れたのだから、これ以上の魚は要らない。
早く帰らないと、クーラーに入らない鯛が悪くなっちまうからね。

三崎から自宅までの道々、どうしようかと頭を捻ることになるね。
最大の問題は、自宅には出刃包丁がない、あるのは文化包丁、穴子割き、刺身包丁、ヘンケルのナイフ。
これだけの道具で鯛を捌くのはとてもではないが無理だろう。
とにかくやってみるしかないな。

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まな板に乗せてみる。
見事な鯛ではないか。
拙宅の俎板は長さが45cmだから、鯛もほぼその寸法と言うことになる。
参ったね、こんな魚を自分で捌くことになることは全く想定をしていないから、道具が何もない。
鱗取りすらない。
仕方がないから
包丁の根元でこそげ取るようにしてやる。
鱗は取れるのだが、参ったな、時間がかかるぞこれは。

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とにかく何とか3枚におろした。
それだけでヘトヘトになってしまう。
頭も2つに割ることができた。
ちょいと危なかったけれどもね。
うっかりすると手指を切っちまうからね。
出刃があれば頭は簡単に割れるのだが、文化包丁では相当に難しい。
鯛を捌きながら良い出汁を取っておいたから、身の部分以外は全て煮てしまうことにした。
ふふふ、しばらくはあら炊きを愉しめるぞ。

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翌朝とは釣り上げた翌日。
前夜に炊いたあら炊きからいただく。
先ずは頭だな。

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味付けは薄めにした。
後に煮汁も遊ぶことになるからね。
すごいね、脂がたっぷりと浮いている。
よほどに脂が乗っているものと思われる。

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頬肉の部分、自分はここが一番に旨いと思っている。
身が締まっているからね。
カマの部分も身がしっかりと詰まっている。
旨い、格別だな。
釣りたては凄いんだね。

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その晩、今度は刺身でいただく。
実は昆布で軽く〆ておいた。
鯛の刺身に対する認識がまるで変わってしまいそうな旨味がある。

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チューブの練りものだが、山葵を乗せて醤油に浸す。
醤油に脂が浮く。
どうして、こんなに脂が浮くのだろうか。
完全に認識が変わってしまった、これまでに食べて来た鯛は何だったのだろうか。

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その翌日は釣って来てから2日目。
この朝は通常の朝食メニューに鯛のあら炊きを添える。
これは刺身を取った柵の部分の残り、腹身の部分だ。
やはり脂の乗りがすごい。

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腹身の部分。
すごいね、トロトロじゃないの。
鯛はこんなに脂が乗るものなのかね。
旨い、釣りたてだからね。
格別だな。

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その日の昼食。
あら炊きの汁を悪戯していただいてしまう。
これを麺つゆで割ってつけだれにして、冷や麦をいただくことにする。
いいね、第一脂があるからね。
浸した冷や麦に鯛の脂がトロリと絡む。
ううう、これはたまらん。
これをやりたくて、初めから薄味に炊いておいたのだ。

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こうしてリフトした画像だが、実はじゃぼんと漬けて引き揚げている。
つゆが旨いから、たっぷりと漬ける。
思った通り、旨い。

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その翌日の夕食、この食事で鯛を食べ切ることにした。
大きな鍋にあら炊きが残っているわけだが、食が細い女性たちでは食べきれそうにないから、自分が頑張る。
「鍋が空かない」と言う不満が聞こえて来たからね。

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身の大きな部分は酒の肴であらかた食べてしまった。
鉢に残った細かな部分を飯にぶっかけて、これで全て片付くことになった。
行儀が悪いことは承知の上だが、煮汁もかけ回す。

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身を昆布〆にした時に使った昆布を、椎茸とともに甘辛に炊いて佃煮風にしておいた。
これも飯とともにいただいてしまう。
濃い目に炊いておいたから、もちろん生臭さなどはない。

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最後はこうして、匙ですくいながら掻き込んでいく。
旨かったね。
これで全く捨てる部位なく完食をすることができた。
数日かけて、満足をさせてもらったことになる。

ところで、三崎の港で鯛が釣れたわけがなんとなくわかってきた。
聞くところによると、実は湾の入り口辺りに生け簀があって、そこで鯛を活かしているらしいのだが、そこから逃げ出す鯛がいるらしい。
それが湾の中に迷い込んできて釣れてしまう、そう言うことが度々にあると聞いた。
なるほど、それで合点が行ったし、道理で脂が乗っているわけだ。
すると、自分が釣った鯛は逃げ出したばかり、そうだったのかも知れないね。
これから何度かは三崎に行きそうだが、その時も鯛が釣れることを期待してしまいそうだなぁ。
その時のために、出刃包丁だけは用意をしておくようにしようと思う。


昨日の記事は、何と言うこともないランチョンミート・サンドとカレー焼きそばについてのものだったが、一部で穴子釣りの方にご興味が行ったようだったので、今朝は予定を替えて、そちらをアップしてみようと思う。
 
例年、夏になると穴子を釣るために夜釣りに出かける。
ただ、昨年は1度しか行かれなかったし、その前の年は1度も行かなかったように思う。
穴子は昼間は砂に潜ったり、海底に沈む筒のようなものでもあれば、その中に大勢で同居をして静かにしているようだが、日がとっぷりと落ちた頃から活動を始める。
特にサイズが大きなものになるほど、その傾向が強いように思う。
先週の金曜日、本来は早く帰れないはずだった週末の予定が、前日に大きく変更となった。
それで朝の内から、「こいつは、釣りに行かれるかもしれないぞ」、ニタニタとしていたのだ。
果たして、午後から出かけた顧客様との面談はあっさりと終わった。
別段、そうしたかったわけではないが、とにかく終わった。
それで、真っ直ぐに帰宅をする。
途中、戸塚駅前のショッピングセンターで鮮魚売り場を覗く。
自分の場合、穴子釣りには秋刀魚の短冊切り身を使う。
このための秋刀魚を仕込もうと思ったら、なぜか置いていない。
代わりに鯖があったので、これを使うことにした。
すでに塩焼き用だかに半身に処理をしてあったので、肩身を短冊に切って、これを持った。
 
車は一路、三崎港へ。
以前は、佐島の港で釣ったものだし、昨年もそこで釣った。
ただ近年、港を汚す釣り人のマナーの悪さに漁港の方が業を煮やし、釣りは禁止になってしまった。
昨年は、港の方に頭を下げて釣らせてもらったのだ。
今年もそうするかと思ったが、ちょいと別の場所を確かめてみたくなって、三崎の漁港まで来た。
大きな冷凍倉庫のある、あの魚が釣れない港だ。
着いてみると、風が弱くない。
海面も、かなり騒がしい。
浅い海で釣るわけだから、海面が騒がしくなると穴子は出なくなる。
まあ、今年のお初だから、気分だけで好いだろう、そう思って始めることにした。
 
自分の穴子釣りは、極めて簡単。
竿は2本。
1本の竿は父親が遺したオリンピック社製の継ぎ竿。
もう40年以上前のものだろう。
振出し竿などと言うものがなかった時代のものだ。
これに10年ほど前に買ったろうか、港南台の「ポイント」かどこかで買った、リールとセットで1,000円ほどのもの。
道糸は5号だったか。
小判型の錘は20号程度、その先にフック付きの寄り戻しがあって、12〜14号のセイゴ針が付いたハリスをフックに引っ掛ける、これだけだ。
後は針に鯖の切り身を付けて、海に投げ込んだら、静かに待つ。
海が静かなら、椅子を出してもたれかかり、音楽でも聴きながら、月を眺めて静かに待つ。
この日は風が強く寒かったので、車で待つ。
穴子は、そこにいれば来る。
鯖の身の臭いに釣られて、必ず来るはずだ。
いなければ来ない。
それだけのことだ。
日も暮れる19時頃、最初の餌を海に投げ込む。
岸からは、およそ40mくらいだろうか。
これで充分。
穴子の場合、遠くに投げ込んだからと言って、それが良いわけでもないらしい。
彼らの嗅覚は、人間の100万倍と聞いたことがある。
鯖の臭いに釣られて、必ず現れるはずなのだ。
 
この晩、19時に投げ込んだ餌には、何らの反応がなかった。
20時を過ぎて少しした頃、最初の反応があった。
自分の釣りは、いささか邪道かも知れないが、餌を穴子に飲み込ませてから釣る。
悪食の穴子は、餌に針が付いていようがお構いなしに、餌を飲み込んでしまう。
自分は、針が穴子の体の中にしっかりと食い込むまで待ってから釣りあげるから、竿に反応があろうが放っておく。
その内に、竿が大きくしなり、どうやら針がかかって苦しむ穴子の反応が現われる。
ここで竿を手に取り、穴子を引き寄せるわけだが。
かなり大きいらしい。
穴子は深みに向かって逃げたかと思うと、一転して自分の方へ向かって来るかのように糸がたるむ。
これを手早く巻き取って、次第に岸壁へと寄せるわけだ。
遠くへ投げ込んだわけでもないので、やがて暗い海面に穴子の姿が見てとれた。
うん、大きいなと思った時、糸がすっと軽くなった。
逃げられたのだ。
手繰り寄せてみると、ハリスがぶつりと切られている。
どうやら糸を食いちぎって逃げたらしい。
唖然としてしまった。
過去の穴子釣りで、糸を食いちぎられたことなどはない。
釣り針が粗悪品だったのだろうか。
 
この海に穴子がいるのか、自分には自信がなかったのだが、いるとわかれば次を狙うだけだ。
再び針を付け直し、鯖を付けて海に投げ込む。
10分ほど待ったろうか、再び穴子が針にかかったらしい。
これも大きいな、そう思いながら岸辺に寄せる。
そして海面から一気に穴子を抜き上げて、そのままクーラーボックスへ。
結局、釣りあげることができたのは、この1本だけだった。
実は21時過ぎにもう1本が針にかかったのだが、これには再び糸を喰い切られて、逃げられてしまった。
スゴイね、三崎の穴子は獰猛なのだろうか。
 
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帰宅して大きめのボールに穴子を開ける。
生命力が強い穴子だが、氷漬けにすると、1時間程度で大人しくなる。
実はこの状態で、死んでいるわけではない。
証拠に、捌いてみると心臓は強い脈を打っているものだ。
所謂 仮死状態なのかも知れない。
 
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やはり大きいな。
実は穴子は30cmくらいまでが旨い。
こんなに大きくなると、小骨も目立つし、味も大味になると言う。
そして最大の問題は・・・。
 
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俎板に乗り切らないのだ。
この丸くて、ぬるぬるとした魚を背開きにするわけだが、俎板に乗り切らない部分は諦めるしかない。
これが気の毒で仕方がないのよね。
とにかく目釘を打って、背開きにする。
 
  *以下、グロテスクにつき、省略
 
この晩は、開いた穴子の骨と頭をレンジで焼き、これに昆布を加えて出汁をとる。
酒、醤油、砂糖で味を調えたら、穴子の身を沈めて煮始める。
一旦、出汁が煮立ったら、火を可能な限り弱めて、それから2時間ほどはとろとろと煮て行く。
実は穴子釣りの辛いところは、この料理にある。
火をとろ火にしてから、およそ2時間ほどは火に付いていなくてはならない。
アルミホイルで簡単な落し蓋をして、煮汁が万遍なく穴子に回っていることを見ながら、ふっくらと煮えるのを待つ。
ただ煮るだけなら、火を強めてしまえば好いのだが、それではふっくらと炊くと言うことができない。
落ち着いて来たら風呂に入ったり、ビールを呑んだりして時間を潰すわけだが、正に眠い目をこすりながら待つ。
 
煮えた穴子はそのまま鍋に残し、次は煮焼きへと移るわけだが、これは翌朝以降のことだ。
結局は、翌土曜日の朝は事情があってやれなかったので、日曜の朝に焼いた。
家族5人では、如何に大きかったとは言え、配分が少ないのは仕方がないことだな。
それでも朝一番に起き上がって、香ばしく焼けた穴子の身を、熱々の飯に乗せる時の幸福感は格別のものだ。
 
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煮汁を加える分量が足りなくて、少しボソボソになりかけてしまった。
実は新宅のグリルを初めて使ってみたので、火加減が上手く行かなかった。
先日に鉢で買った山椒の葉など添えて、日曜日の第一食。
旨い。
やはり格別だな。
 
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穴子はどこが旨いって、やはり腹の辺りでしょうなぁ。
誰も起きてこないから、自分はふわふわのところを独り占めにして、いただいてしまう。
尾の方は、それが気に入らなければ玉子とじにでもしてやれば、また格別に旨いのだ。
 
と言うわけで、今年は早々に穴子釣りを始めたが、これから何回行かれるかはわからない。
自分は、夜の時間が空いて、翌日に多少は寝坊ができると言う日程の設定が難しいのだ。
これに天候、そして潮の満ち干と影響するものが重なるから、なかなかタイミングが取りにくい。
それでも梅雨明けの頃には、再び釣りたいな、そう思っているところ。
 
 
先週の土曜日、穴子を釣った話はすでに書いた。
その穴子、7本も釣れてしまうと、さすがに途中で食べ飽きてくる。
玉子とじだ、煮焼きだとやるわけだが、鰻ほどではないにしても脂もあるから、そう続けては食べられない。
それで、最後は小鍋に移して、毎日 火を入れては少しずつ食べていたわけだ。
今朝、早朝の台所に立ち、「まだあるのか・・・」、そう思いつつ鍋の中を見つめる。
よし、食べてしまおうと言うわけで、朝から穴子料理を再びとなった。
 
鍋に残った煮穴子を、アルミホイルに広げる。
それをグリルに入れて、火力をもっとも下げてこんがりと焼く。
多少は焦げるくらいが好い。
これとは並行して、残った煮汁を弱火で煮詰めて、水分を飛ばしてやる。
ひとつ間違えると、焦がしてしまうので慎重に。
 
ボールに飯を盛り、そこに焼けた穴子を移して、飯と混ぜ合わせる。
飯茶碗に盛ったら、先ほどの煮詰めた煮汁をたらりとかけ回してやる。
 
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穴子まぶし飯の完成。
今朝は、茶碗に2杯分を作った。
火をかけて柔らかく煮えた穴子は、グリルで香ばしく焼いてやったので、若干の焦げ目も混じり、それはそれでなかなか好い。
身だけでは、混ぜた飯の量との加減で味がぼけるから、煮詰めた煮汁が味をまとめるのに一役をやってくれる。
穴子の風味、十分ですな。
では、いただきます。
 
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匙ですくって、ぱくりといただく。
うん、旨い。
こいつは立派な穴子飯だな。
穴子のちょっと焦げたところが香ばしい。
穴子は、柔らかく、ふんわりと炊いてやるのも好いが、やはり少し炙って、焦げ目から風味をいただくのが最も好いように思う。
これは、朝からご馳走だったな。
 
と言うわけで、穴子まぶし飯を2杯も平らげて、実は満腹だ。
いけませんな、朝からこんなに食べては。
まぁ、これなら、今日も元気に働けようと言うものではあろうが。
 
 
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昨晩は、漁港の岸壁で、月を眺めつつ、涼風に吹かれながら、久しぶりの穴子釣り。
実にのんびりと、愉しかった。
自分にとって夜釣りは、釣れなくとも好い。
次第に暮れて行く港で、巣に帰る鳥たちの声を聞きながら、のんびりと糸を垂らす。
それで十分なのだ。
だが、昨晩のように釣れてしまうと、そんなことも言っていられない。
釣竿の先に現われる反応を見ながら、穴子が餌を咥え、針がかりするのを待つ。
そこまで待って竿を煽らないと、針が抜けてしまうのだ。
自分の場合は、餌にサンマの切り身を使っている。
穴子がひと口に飲み込める大きさではない。
だから、飲み込むのを待ってから合わせる。
このやり取りの間は、月がとか、涼風がとか言っていられないほどの集中が必要なのだ。
 
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持ち帰った穴子は、まな板に目釘を刺し、胸鰭の辺りから背開きにする。
実は、この時点で穴子は未だ活きている。
場合によっては、激しく抵抗してくるものもあるのだ。
穴子は、頭から肛門の辺りまでの背骨と、そこから尾までの背骨とでは形が変わる。
それで、実は捌くのには、かなり手こずる。
毎年、最初の1本目は、誠に気の毒な仕上がりになってしまう。
それでも2本、3本と捌く内には、勘が戻ってくる。
写真のようなサイズの穴子ならば好いが、昨晩は50cmほどのものが数本入った。
拙宅の俎板は、対角線で35cmだから、50cmなどは到底捌くことができない。
実に困る。
それでも、ひと通りの下拵えを終えてから、穴子をとろとろの火で2時間ほども煮て、やっと就寝した。
日頃ならば起きる時間に寝たのだから、あっと言う間に眠りに落ちた。
 
そして今朝は、早朝の電車に乗りたいと言う娘を駅まで車で送るために、5時に起きた。
だから何時間も眠っていない。
今、こうしていても、かなり眠いのだ。
だが、出かける娘に何か食べさせなければならない。
母娘の会話を聞いていると、玉子かけご飯がどうしたと言っている。
何を馬鹿なことを言っているのだ。
だからこそ、昨晩は遅くまで料理をしたのではないか。
娘に、穴子の玉子とじでどうかと聞くと、ふたつ返事で食べたいときた。
当たり前だわねぇ。
 
穴子の食べ方にはいろいろある。
煮る、焼く、刺身、干物、グリル、フライ、どれも旨い。
これに加えて、煮焼きと言う方法がある。
これは、一度は煮た穴子を、さらに焼くのだ。
自分の場合、この煮焼きにすることが多い。
だから、普通に食べるよりもひと手間が余計にかかる。
しかし、煮た穴子を炙ってやると、実に好い香ばしさが出てくる。
これが愉しみなわけですな。
 
イメージ 1
 
煮焼き穴子の玉子とじ。
炙るのは、トースターでやった。
それを刻んで、穴子の煮汁で玉ねぎとともに煮立て、最後に溶き玉子を。
拙宅 子供たちの大好物。
いささか贅沢に過ぎるようだが、旨いと思って食べてくれるなら、それで好い。
娘は喜んで食べてから出かけたようだな。
 
イメージ 4
 
娘を送り出したら再び眠ってしまった家人は寝かせておいて、自分は独り分の朝食を作る。
実に久しぶりで作ったポテトサラダ。
そして天然穴子の煮焼き。
ホイルの上で焼いたので、そのまま皿に盛った。
 
イメージ 5
 
ふふふ、香ばしく焼けたらしい。
どれどれ、箸でちぎっていただこうか。
うむ、色は濃いが、味は濃くなかったようで、安心をした。
思った通りに、ふんわりと炊けてくれている。
旨い。
 
イメージ 6
 
恒例のオン・ザ・ライス画像。
山葵がチューブしかないのが、実に残念ではある。
白飯にも合いますなぁ。
あっと言う間に、飯を平らげてしまった。
 
残る穴子を、家人と息子のために玉子とじの用意を済ませた。
ここらで眠気が限界なので、もうひと眠りをさせてもらうことにしよう。
その後は、今日は意外に忙しいのだ。
 
 

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