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前回、書いたホプキンスは43歳だったが、同日エキサイトマッチで放送されたもう一つのカード。WBC世界ライト級暫定王者決定戦への出場権をかけた試合に登場した、アントニオ・ピタルアも38歳とホプキンス程ではないにしろ高齢である。
ピタルアはコロンビア出身。
ここまで、48戦45勝(39KO)3敗の戦績。
2000年にアルツール・グレゴリアンのもつ、WBO世界ライト級タイトルに挑戦、12R判定負けに退いている。
対するホセ・アルマンド・サンタクルスは29戦26勝(15KO)3敗。
2006年にWBC世界ライト級暫定王者決定戦で稲田千賢を破っている。
こちらは28歳。
サンタクルスはぐいぐい前に出て手をだすファイター型。
ピタルアはどっしりした構えからジャブをとばす。バネが効いていて踏み込みが鋭い。
サンタクルスは接近すると手をだすが、ピタルアは上体を柔らかく使いウィービング、スウェイバックを使いパンチを外し思いきったパンチを打つ。
いつもなら相手を下がらせるサンタクルスが下がらせられない。
4Rにはピタルアのボディから顎への右アッパーのダブルでダウンを奪う。
サンタクルスはなんとか、しのいでいたが6Rに右を食らうとロープに詰まる。ここでピタルアは右、右、右と右の連打。サンタクルスはリングに転げ落ちるようにダウン。
なんとか立ち上がったが試合終了。
ピタルアのKO勝ちとなった。
ピタルアはパンチの打ち方に非常にバネがある感じで、一発一発しっかり打っていた。
しかし、相手を追うときに、のそのそ歩いて追い素早いフットワークがなかった。その点、出入りが早い選手とやると空回りするかもしれない。
グレゴリアンに負けたのはその辺りを突かれた可能性もある。
ピタルアが暫定王者決定戦で戦うのはバレロだ。バレロは好戦的だが速い出入りも使う。打ち合ったら面白いがどういった展開になるか?
しかし、このピタルア、38歳である。ロイ・ジョーンズ39歳、カルザゲ37歳、ジェリー・ペニャロサ36歳、マルケス兄35歳、今度ワルーエフとやるホリィフィールドに至っては46歳である。(これはちょっと無理があると思うが)
皆、昔なら引退していたであろう30代後半を過ぎても現役、しかも一線級で活躍しているのである。
これには
*キャリア後半は試合間隔をあけダメージを抜いて次の試合に挑む。
*トレーニング方法の変化により、効率的に体を鍛えられるようになった。
*栄養学の発達により体重や体の維持が以前よくなった。
*医学の進歩により体のケアがより良く行われるようになった。
などが、上げられるだろう。
また12R制の戦い方が確立してきてダメージを残さないような戦い方が多くなっているという事もあるのかもしれない。
また、それとは別に日本でもボクサーの平均年齢は上がっていると思う。
以前は17〜18歳でプロになり2〜3年やってだめなら辞めて他の職業につく。
チャンピオンクラスになればもう少しやって25歳ぐらいには引退といったところだろう。
しかし最近は生活習慣の多様化により、大学を卒業してからボクシングを初め25〜26歳でプロになる人。
28歳ぐらいで仕事にゆとりができ一念発起して昔からやりたかったボクシングを初め30歳ぐらいでプロになる人。
など様々だ。
また、一人者ならバイトでも食っていけるし一流企業に入っても安泰とはいえない世の中、自分のやりたい事をやろうと思う人も多いだろう。
このように、遅く初めた人は、打たれたダメージがないため体が傷んでいない。(生活に問題があった人は別として)
また、年齢がある程度いっていても先ほど述べたような練習法や栄養学により、昔ほど年齢によるハンデはないと思われる。(もちろん、個人差はあると思うが)
そういった事から、プロテストの年齢だけでなく、ボクサーの定年も見直される日もくるかもしれない。
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初めまして!
確かに高齢化かもしれませんね…
今は30代のチャンピオンもたくさんいますしね。
同年代の自分としては応援したくなります♪
2008/11/21(金) 午後 10:35 [ miki ]
飯田トレーナーさんの話に、いろいろ納得です。そうですね、昔と違って確かにボクサーの年齢は上がっている気はします。日本のボクシング会は良い方にいろいろ変ると良いですね。
2008/11/21(金) 午後 10:40 [ ボクシングフリーク ]
mikiさん、初めまして。コメントありがとうございます。
mikiさんは星野会長の奥さんなんですね。
星野会長は、30代チャンピオンのパイオニア的存在ですね。星野会長は高校時代からボクシングをやっていましたが、ディフェンスの良さと、上手く休養を取り入れて成功しましたね。
花形会長との相性も良かったと思います。そういえば、星野会長ブランク時代に一度、金子ジムにフラッと来た事がありましたね。
2008/11/22(土) 午前 1:50 [ 飯田トレーナー ]
ボクシングフリークさん、同意ありがとうございます。
ボクシングは素質はもちろんですがキャリアを積む事も大事なスポーツだと思います。
多くの人にチャンスが与えられるように発展していくといいと思います。
2008/11/22(土) 午前 1:56 [ 飯田トレーナー ]
本当に、ボクサーの高年齢化が進んでますよね。
昔なら30歳なんて完全にロートル扱いでしたもんね〜
ツダでも僕の動機ぐらいの奴はみんな、20台前半で辞めていきましたが、後輩たちは30代でもやってる奴が多いです。
ホリーは、フォアマンとやったときに若い側だったのにあのときのフォアマンより年上になってもまだしてるとはあの時は想像できませんでしたね〜
2008/11/22(土) 午前 7:55
ひこさん、そうですね。私が現役の頃も周りの人は25歳ぐらいまでで辞めていたように思います。私も20歳で会長から引退勧告されましたが。
ホリィは、本当にここまでやるとは思わなかったですね。
2008/11/22(土) 午後 3:15 [ 飯田トレーナー ]
本当ですね。結構高齢化ですね、
でも、飯田さんの書いている様に色々な面で環境やトレーニングの仕方等が変わって着ていると思います。そして20代には若さが武器である様に、40代前後の選手はキャリアや戦略に長けているのかもしれませんね。
2008/11/23(日) 午前 0:59
ピータンさん、そうですね。
昔は、キャリアを生かそうと思った時には体が動かなかったり、どっか壊れてたりって感じでしたからね。
体さえ、大丈夫ならば経験がものを言う事もありますからね。
2008/11/23(日) 午前 1:35 [ 飯田トレーナー ]
高齢化っていうと、えぇっ!?って思いますが、飯田さんのお話を聞いているとフム、納得です。
私の通っているジムにも
今年、プロテストに合格し先日2勝目を飾った
25歳の脱サラボクサーが頑張ってます☆彡
彼の頑張りを見ていると
いっぱい、元気や勇気や頑張るがもらえます。
(高齢化が)
オヤジファイトなんていうのもあるし、
女子もプロ化して
ボクシング人口(するのも見るのも)が
増える起爆剤の一端になるといいですね
2008/11/23(日) 午後 10:24 [ key ]
Keyさん、コメントありがとうございます。
ボクシングは競技の性質上、何か事故がおこれば、やり玉に上げられます。
競技人口が増えて人気がでるのはいいんですが、事故には気をつけたいですね。
2008/11/24(月) 午後 10:21 [ 飯田トレーナー ]