瀧野川日録

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「海街diary」をみる。


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 是枝裕和監督「海街diary」(2015年)をみる。今頃です、すみません。

 鎌倉に暮らす四姉妹をめぐる「家族」の物語。静謐なタッチで、淡々と流れていく物語は、あたかも小津映画が現代によみがえったかのよう。

 「家」が呼吸している。祖父母から父母へ、そして子たちへ・・繋がっていく「家」、そして「家庭」。
 庭の梅の木になった梅でつくられる「梅酒」の味、背比べの跡、生シラスのトースト、母がつくったシーフードカレー、母や祖母が着ていた浴衣の匂い、そして花火。

 仏壇の前に正座してリンを鳴らして手を合わせる。あちらへ行ってしまった血縁から自分たち姉妹へと受け継がれてきた「家」の歴史。四姉妹それぞれの想い。今はいない父への気持ち、複雑に絡み合った母との関係、自分たちを置き去りにして逃げていった母との再会、腹ちがいの末っ子の妹への愛おしいおもい。

 「血縁」と言ったような生々しいものではなく、「つながり」の中で奇跡のように生まれた、純真で、無垢で、美しい末娘、自分たちの唯一の、妹という「宝物」。

 「あんたはこの家の宝物だよ、すずちゃん」
 「いいえ、あたし、宝物なんかじゃないんです」

 (ううん・・どこかで聞いたようなセリフだなあ)

 「鎌倉」という、まさに“ここ”という舞台背景の中で紡がれていく「家族」の情景。「極楽寺」「由比ガ浜」・・・。

 やられました。
 綾瀬はるかの長女としての凛とした姿(まるで原節子)、長澤まさみの次女としての色っぽさ、夏帆のノー天気さ、そして末娘広瀬すずの無垢な美しさに、完全にやられました。

 

閉じる コメント(6)

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ほのぼのと見終わって、あとからじわじわとくるような作品でしたね。
「万引き家族」とはまたひと味違う作品でした。
TBさせてください。

2018/7/31(火) 午後 8:35 [ あきりん ] 返信する

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この映画でも血のつながりか、他人なのかを描いていたんですね。すずちゃんが主人公ではなく、家族すべてが主役のような映画でした。TBさせてくださいね。

2018/7/31(火) 午後 9:19 シーラカンス 返信する

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あきりんさん、是枝監督は、小道具の使い方や、せりふではない表現方法に長けた監督ですね。四人姉妹がすごく素敵でした。

2018/8/1(水) 午前 7:53 瀧野川日録 返信する

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シーラカンスさん、見事な女性映画になっていました。ラストシーンで姉妹の海岸のぶらぶら歩きがすべてを語っているようでした。

2018/8/1(水) 午前 7:56 瀧野川日録 返信する

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素晴らしい映画だと思いますが,是枝監督のそれまでの家族の描き方とは少し異質な感じがしました。

2018/8/1(水) 午後 4:03 [ 飛行機雲 ] 返信する

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飛行機雲さん、悪人の出ない映画でしたね。女ばかりの家族があんなにうまくいくのだろうか・・というのは、考えないことにしましょう。
向田邦子さんの小説にある毒みたいなものは、大竹しのぶがちょっとうかがわせていました。

2018/8/1(水) 午後 8:12 瀧野川日録 返信する

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