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過ち。。。第2話

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私は影を見ていた。
私の影は、長身のその青年にすっぽりと抱きかかえられ、彼の中にいた。
あまりきつく抱きしめられて、息もできないくらいだった。

「イタイ。。。。」

「ごめん!。。。」

彼は私を放してまっすぐ見つめた。澄んだ涼しい目だった。
なんて情熱的で綺麗な目なんだろう?!

「僕のバイクに乗って!」

今度は、スタスタと青年はバイクに向かって歩き出した。

「待ってよ。バイクって、私スカートだから、乗れないよ」

振り返った彼は、

「ヘーキ、ヘーキ!!お姫様座りすればいいから!」

と言って、手を振った。
川沿いの道をバイクで、しかも、お姫様座り。
誰かに見られたら、どうするつもりだったのか??

「何処へ行くの?」

「。。。。。。」

彼には私の声など聞こえるはずもなく、私を乗せたバイクはドンドン暗闇を走り抜けた。
青年の体温が、私の腕や胸からジャケット越しに伝わり、それがとても気持ちよかった。
信号で止まるたびに彼は、私の手の上から彼の手を重ねた。

これから、どうなるの??

25歳にもなって、そんなことわかりきっているくせに、私の胸の鼓動は高まり、それと共に不安が胸をよぎった。

20分くらいしてバイクは止まった。
ついた先は、青年のアパートだった。

「こんなところに私を連れてきたわけ??」

と、聞こうとしたそのとき、私は彼の異変に気づいた。
バイクに片手をついて、うつむいている彼の肩は震えていた。
顔をあげて、

「ちょっと待っててくれる??」

と,言って一歩踏み出した彼の足元はふらついていた。

近寄って、額に手を当てたら、すごく熱いではないか。

「スゴイ熱じゃない??」

とにかくとんだことになってきた。一体いつの間にこんなに熱が出ていたのか??
私は、今にも倒れそうなその青年の手をとってアパートに入った。

どうしてこんなことになったのか??

とにかく小さな部屋に入り、ベッドに倒れ込んだ彼に水を持っていき、濡らしたタオルを額にあてた。

「ゴメン。。。なさい。。。。」

「いつから具合悪かったわけよ??」
「なんで、もっと早く言わなかったのよ??」

「。。。。今日じゃないと、あなたとはもう逢えないって知ってたから」

そう言って、私の手をとったその青年を、なぜか愛おしく思えた。
何て答えればいいの?
どうしていいかわからなくなってきた。

「お腹減ったから、何か作る」
「お米はどこ??」

わたしは、返事から逃れるように、キッチンに立った。
私は、きっとこのまま熱が下がらない彼の明日のことも考えて、おかゆでも作って帰ろうと思った。
小さな冷蔵庫には、梅干しが幸いにも入っていた。

「梅干し。。。。」笑”

似合わなさすぎる。
”もこみち”の冷蔵庫に梅干しだもの。

とんだことになったもんだ。。。。
今からどうして帰ればいいのか??

カタカタと音を立てて、鍋の中のお粥が煮えるのを待ちながら、
途方に暮れてベッドにもたれかかり、そのまま不覚にも私は眠ってしまった。

逢ったばかりの青年のアパートで。



=====長くなったので、この続きは次回に。。。。ちなみにこれは実話です=====


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