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ジャリおじさん
挨拶は「ジャリジャリ」
口癖は語尾に 「....じゃり」をつけます、彼。
実在するかどうかは、不明。
でも似たようなライフスタイルを送っている方は、きっといらっしゃいますよね。
....というわけで ご紹介するのは、絵本の 「ジャリおじさん」
なんだ 絵本か と、侮るなかれ。
この絵本 世界でも著名な日本の現代美術家 大竹伸朗作・画で、まったり感がハンパないのです。
子どもは興味深々、大人もこの不思議な世界でまったり
海辺に住んでて、海をみながら生活しているジャリおじさん
そのフツーの生活が一変。おじさんは旅に出ます。
そのきっかけは...後ろを振り返ったら、道があったから。
(笑)
このきっかけが、たまらなく好き。
大きな変革って、ほんのささいなことからなんですよね〜。
どうやら、このおじさん、フツーに暮らす事飽きてたらしい...(笑)
歩いて旅をするんですが、このおじさん
道中で、出逢うもの・出逢う事 すべて「受け入れる」
そして 旅の終わりは...
色彩も鮮やかで ワクワク感に溢れてる絵
ページをめくるたび、惹きつけられます。
年齢を重ねれば重ねるほど、面白さが熟成するような感じがして。
おじさんの気持ち よくわかるなぁ〜
(それはおばさんになったから...笑)
ジャリおじさん
絵と文 おおたけしんろう
ISBN4−8340−1279−4
C8795
福音館書店
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絵本
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お別れのとき 親しい人にプレゼントしている絵本があります。
日本で出版されたのは2001年ですが、
最初に刊行されたのは、1949年。半世紀にも渡って親しまれてきた絵本。
マーガレット・ワイズ・ブラウン 作
レナード・ワイスガード 絵
うちだややこ 訳
たいせつなこと
私たちの身近にあるもの...コップ スプーン 草 雪 風 空....
目で見えるもの もしくは 身体で感じるもの
それぞれの「たいせつなこと」が綴られていきます。
かんたんな言葉で リズムよく。 そして最後は『あなた』について『あなたのたいせつなこと』が綴られています。
目で見える物は、その外見やブランドにとらわれ
人に対しても、同様に、外見や学歴、会社、地位などに惑わされ
本質=「たいせつなこと」を忘れがちになります。
私自身も、
心にべっとりついた垢のせいで心の目が曇ってしまい、本質を忘れていたことに気付きました。
そして、その垢とか、身にまとっていた(自己保身の)コートとか 執着とか
すぐに脱ぎたくなりました。
この絵本の中の 「そら」 より
(略)
でも そらに とって
たいせつなのは
いつも そこに ある
と いうこと
そして最後に『あなた』のたいせつなこと
あなたがあなたでいること
声に出して読んでみると 自分自身の縛りを解き離してくれます。
私はその身そのままでいいのだ、と。
とても素直な気持ちになれる絵本です。
だから 私はお別れする大切な方へ この絵本を贈るのです
*訳 は 内田也哉子さん モっ君の奥様です
たいせつなこと
ISBN4-577-02288-5
C8771 1200円
2001年9月初版第1刷
発行所:株式会社 フレーベル
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「鬼はうち〜」と言ってもらえる地域を除き、ほとんどのお宅で 「鬼はそと〜」と追い出される鬼。
そんな節分の今日 廣介童話の絵本『ないたあかおに』を開いてみました。
ないたあかおに
文/浜田廣介 絵/岩本康之亮 世界文化社
心やさしい赤鬼
人間たちとも仲良くしたいと思い 家の前に看板をたてました。
ところが村人は疑って寄りつきもしません。
そこで友だちの青鬼がやってきて一芝居
ふもとの村大暴れした青鬼を赤鬼がやっつけ、信用を得ることができました。
村人たちと交流ができるようになったことがうれしい赤鬼。
あるばん ふと青鬼を思い出し家を訪ねてみると,家の戸口に張り紙が....
「あかおにくん、 きみと ぼくと いったりきたり して いては、 言葉のリズムがとても心に響きやすいんですよね。
母に初めて読んでもらったのは、幼稚園年長の頃。
この青鬼の張り紙のところで、泣きだした記憶があります。
でも小さい心の琴線にふれたのはどこだったんでしょう。
たいせつな友だちがいなくなってしまったから?
あえて悪者になった青鬼さんが可哀想だから?
大人になって読み返しても
やっぱり青鬼の張り紙のところで、うっときます。
ところが さらに追い打ちをかけるように こう続くのです。
あかおには、だまって それを よみました。 自分中心で生きてきたある日
突然の挫折・困難に見舞われ
今まで見えないところで多くの人たちのサポートがあったことを改めて知った時
あたりまえに思っていたことが
失って初めて得難いものであったと思い知らされた時....
短い人生ながら、後悔と懺悔の涙を流した自分が
どこか赤鬼とだぶってくるのです。
お話は赤鬼が泣いた姿で終わっていますが
願わくば
友だち想いの青鬼も幸せに
いつか再会できますように... 久しぶりの絵本を開き
涙で心の垢をおとし、今宵主人の掛け声のもと豆を播きます。
でもやっぱり
「鬼はそと〜」とは言えないかな....
「福はうち〜」だけにしましょうか。
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クリスマスシーズンに 私が大切にしていて必ず開く絵本....
ちいさな ろば
ルース・エインズワース 作 / 石井桃子 訳 / 酒井信義 画
1979年12月1日 こどものとも発行
福音館書店 ISBN4-8340-1893-8 C8798
(お話)
主人公は 1匹のろば
雪の降る牧場を走り回っても 寒くはなかったけれど
ともだちもいなくて寂しい、と思っていました。
サンタクロースのことを 人間の女の子たちから教えてもらったその夜、
偶然にも ろばの牧場にそりを止めてたのは サンタクロース....
クリスマス絵本の中でも 表紙がとてもシックな色調とデザインです。でも、開いてみると.....
雪が こんこんと降り続ける静かな空間 と 寂しげなろばの表情に目が止ります
ろばは その夜 プレゼントを配るサンタクロースさんのお手伝いをすることになるのですが
『ちいさいろばは、こういうしごとをしているあいだ、たのしくてたまりませんでした...』
という一文が、私にとって印象的でした。
誰かのために お役に立つこと
望んでいることに応えてあげられること
これって、なぜだかうれしくなるんですよね。
動機に我欲・私利私欲がなく純粋であればあるほど。
ろば はサンタクロースのお役に立てたこと うれしかったのでしょう。
お別れの顔 どうです?最初のひとりぼっちの表情と大違い
そして ろばはサンタクロースさんにプレゼントをお願いします....。
サンタクロースは ろばに2つのプレゼントをしたと思うんです。
・孤独だと思っていても 幸せを与える存在に誰もがなれるということ
・また善意で成している行為の中に喜びがあるということ
そう教えてくれてるように思えるんです。
古典的なお話の展開ですが大人が読むと奥の深い絵本。
サンタクロースが世界の子どもたちにプレゼントを贈る...
その無償の愛を大切な人に重ね合わせ感謝したり、
自分もまた無償の愛で大切な人や誰かを幸せにしてあげたい
そう思えてくる絵本です。
ホント サンタさんって無償の愛なんですよね。その子の一番欲しいもの、ちゃんと知ってらして。
後日、請求書が届いた...そんな恐ろしい話一切ありません(笑)
P.S 明後日がイブですね。毎日、絵本紹介する意気込みだったのに...
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猫好きさんに贈るクリスマスの絵本3
1.2とも アン・モーティマーさんの細密絵の絵本をご紹介しましたので、
今日は 読み聞かせでもお使いいただける 正統派の絵本 のご紹介です。
こねことサンタクロース
ユッタ・ゴアシリューター 文 / アナトリ・ブーリキネ 絵 / 木本 栄 訳
ひくまの出版 2001年10月 第1刷出版 ISBN 4-89317-263-8 C8797
この絵本のお話は
雪の日、子猫ちゃんが捨てられる場面からはじまります
サンタクロースに拾われた子猫ちゃん やさしい飼い主に出逢えるのでしょうか―――――
とにかく とっても味わいがある絵なのです。
絵本を開けると裏表紙には... ちょっと暗いのですけど
雪ふる夜の 様々な形をした雪だるまたち
その日来るであろうサンタクロースを待っているかのように描かれています。
そして サンタクロースさん
と〜っても 優しそうでしょ?
線描画でしょうか...独特の描き方ですけど、色目がはっきりしているので、遠くからでもしっかり見えます。
見開きをつかって そりが疾走する場面も 遠くでもはっきり
どこかの美術館に展示されているような絵に見えますが、いかがでしょうか?
お話もしっかりしていて 文章も簡潔 絵が離れていてもしっかり判別できる
読み聞かせにぴったり...と思いました。
肝心の主役 黒猫ちゃん その姿からも存在感はばっちり
......この絵本は 特に 猫好きさんではなくてもいいかもしれません
ただ 幸せな気持ちになれることは 保障いたします
猫好きさんに贈るクリスマス絵本...次回も続きます |




