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25 織田VS今川 出陣前

前回の続き
 
今川軍出陣が近い。駿府にて松平元康は迷っていた。
 
このまま、大軍を率いて尾張を占拠し、京にのぼれば今川の天下である。しかし、万が一、織田に負けた場合、松平はどう動いたらよいのであろう?
その不安が具現化するのではないかという不安材料が服部半蔵によりもたらされたのである。半蔵は先程の義元と三浦時子との戦いを見ていたのである。出陣前夜まで、元康は半蔵を使い義元の本音を探らせていたのである。
それは、今後の天下取の段階において、義元の息子、氏真が天下に貢献する器ではない。今後の義元の考えも知りたいので半蔵を使い情報を集めていた。それで半蔵は義元と時子の戦いに遭遇したのである。その報告のために半蔵は今、元康の前にいる。
 
元康
「吉法師殿(信長)がそのような鬼神を使っていたとは知らなんだ。世は今川大勝ということで大騒ぎじゃ。されど、吉法師殿のこと、此度の戦も相当などんでん返しの裏技があるやもしれぬ」
 
半蔵
「義元様の本音といたしましては、今後の天下取りの後には実子の氏真様では国を動かすことは無理ゆえ、本音としては元康様に天下をお譲りしたいというのが本音やもしれませぬ。天下取成就の後に氏真様を追い落とすことは造作なきこと。されど、万が一、此度の戦に負けるという危険性もございます!かなりの不安材料が多く、今川家を心酔するのは危険かと」
 
元康
「それで義元様は怪我をされたのか?」
 
半蔵
「はい!おそらくは肋骨1本はやられたことでありましょう。痛みを押してのご出陣となりましょう。誰にも言われぬことでありましょう」
 
元康
「その女子はそれほど強いのか?」
 
半蔵
「鬼神の如くの殺人業を見ました。尾張には表に出ぬ織田家の隠れ重臣がいるということは聞いておりました。素手の戦場拳法を使い、気の力も使えるという種族でございます」
 
元康
「なんと!正体はわかるのか?」
 
半蔵
「熱田大宮司家の本家でございます。熱田は千秋家、つまり藤原氏が宮司でございますが、真の本家は神宮より南東の地四里、古き時代より大宮司家が存続している横井村に本家がありまする。何ゆえに千秋家とわかれているのかはわかりませぬが、反面、織田家に反旗をひるがえせば織田家よりも強いということでございます」
 
元康
「なにゆえに本家が大宮司とならぬのであろう?」
 
半蔵
「それもわかりませぬ。されど、義元様を攻撃したのは熱田家の女子でございます。義元様は、その女子の正体がわからぬゆえ、今は胸の痛みとともに先行きの不安がでてきておられるのではないかと。義元様の格闘術に勝てる武者と忍者はおりませぬが勝った女子がいるのでございます。某が戦っても勝てるとは思えませぬ。
女子が消えたと思ったら墓石まで跳び、墓石を蹴り三角状の蹴りで義元様を襲いました。屈強の武者でも蹴りが命中していたことでしょう。されど、さすがに義元様です。髪の毛1本分でかわされました。命中すれば絶命でございます。蹴りの後に女子の正拳が義元様を襲いました。しかし護衛の手裏剣が女子に飛びましたゆえ、女子は手裏剣をかわしたので、正拳は顔面をはずれ胸に当たりました。もし手裏剣がなくば、その正拳で殺されていたことでありましょう。その拳!尋常ではありませぬ。強き気が入っており正に一撃必殺!」
 
元康
「織田の氏神は越前の剣大明神じゃ。ここが平家の真の発祥地じゃ。当家も平家。源氏の世が永いと平家の歴史は隠滅される。剣大明神は恐ろしく古き社じゃ。されど熱田はさらに古い。天神七代の御所という記述がある。つまり尾張氏は日本最古の種族じゃ。代々、熱田を存続させてきた。されど、時の流れの時の権力で真の歴史は隠滅されるが真の力は時を超え、存続してきたやもしれぬということじゃ。此度の戦、熱田がでれば何がおきるやもしれぬ。」
 
半蔵
「大軍勢は強きはあたりまえでございます。されど、身動きが取れぬという弱点もございます。弱点をあのような鬼神が襲ったらと思うと寒気がいたします」
 
元康
「じつはのう。そなたが来るすぐ前に矢文がきたのじゃ」といい文を半蔵に見せたのである。
 
矢文の内容は、「今川方の城が現在、織田軍の攻撃で苦戦している。織田軍としては織田信長公の兄弟同然の松平元康様との交戦は避けたい。松平隊が大高城を助ける尖兵となるのは確実であるが、織田軍としては松平隊に攻撃はしないので、大高城に入城したならば松平隊は篭城し、此度の戦の勝敗を見極め、貴家の元地である岡崎城を取り返してほしい。今川の勝利、織田の勝利は関係なく岡崎に戻られよ」
という内容だった。
 
元康
「されど、我が隊は織田を攻撃することとする。攻撃なしでは今川に示しがつかぬ。織田が勝っても織田に借りができる。武士の矜持を遂行する。戦の結果は別として岡崎城は奪回する。これは長年の当家の悲願である」
 
半蔵
「大高城への兵糧を運ぶ大役!正に特攻!捨石!譜代の家臣には命令できぬゆえ我が軍が捨石になれということでございまするが、この矢文の内容は鋭き指摘ではございまするな」
 
元康
「義元様は非情に徹しきれぬ面も見える。氏真をここにおいてゆくこともじゃ。我は氏真に使われることはない。その弱点が見えるゆえ、此度の戦はどちらに転ぶやもわからぬ。どちらに転んでも岡崎は取り返す」
義元は、実子、氏真でなく元康をあととりとすることで今川家の安泰が確立されたという説を述べる識者もいる。
「半蔵と平八郎は先に尾張にとび、決戦となるであろう鳴海、大高、沓掛にさぐりをいれてほしい。万が一、負けたときの退却路も調べてほしい」
 
 
 
平八郎と半蔵
 
本多平八郎忠勝と服部半蔵は尾張沓掛を抜け、横井村に入る寸前。ふらりはただの武士の姿である。
 
忠勝
「半蔵殿 下手な探りをせず、このまま熱田家に行ってみたらいかがかな?とういのうは熱田家は神官兼武将。元大宮司邸の横は神社だという。まずは神社を尋ね、熱田北条横井家の当主がおられるのならお会いしてみようではないか?矢文は本当のような気がする。今川、織田どちらが勝とうとも松平家は生き残り、岡崎を奪回することが大事じゃ。今まで散々煮え湯を今川家から飲まされてきたのが松平家じゃ。それに此度の戦の先陣は特攻であり、捨石であり、我が軍が負けても今川の痛手はなしじゃ。
戦国一の大軍は次から次へと織田に反撃するゆえ今川にとっては痛くもかゆくもなし!」
 
半蔵
「あいわかった。確かに捨石じゃ。義元公が我が軍先陣で今川のあととりをということを試しているのなら?と思ったこともあるが、氏真が駿河にいるようでは、そこまでの策はないと思う。いざ、熱田家の八剣神社へ」
 
 
 
 
続く
 
 
 

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北条実政
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