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前回の続き
 
鳴海城内。
服部半蔵と本多忠勝は城主の岡部元信と面談をしていた。松平隊が先陣を切り大高城に兵糧を運ぶことは、今後の天下統一の条件でもある。
岡部
「はるばる遠方よりお越しいただき感謝でござる。すでに戦の前哨戦は熾烈を極めておりまする。先日、某の側近が織田方の屈強の忍者に殺されました。某と側近が城外にいたときのことでござる。ただならぬ闘気の二人の忍者!まずは六尺以上の忍者と側近が戦いましたが負けました。素手の戦場格闘術に負けました。
 
このとき半蔵も忠勝も「はっ」と思ったのである。
岡部
「我が今川の軍勢は長い。その頭である義元様が尾張の狭き街道で万が一の襲撃があってはなりませぬ。ゆえに万策を使い進軍を補佐いたしまする」
 
半蔵
「素手の戦闘術でございまするか?」
 
岡部
「すさまじき強力でございました。大男の右手は側近の左手をつかみ、左回転で捻り、腕も捻じ曲げられ体が反転したのでござります。捻ったままでの一本背負いで側近を投げた!腕は折れ、頭部が地面に落ちる前に大男の下段回し蹴りが側近の頭を蹴った。これで失神した側近は一回転し地面にたたきつけられました。まもなく息を引き取りました」
 
忠勝
「なんと!そのような凄まじき術は見たことがござりませぬが、一番、怖いのは義元様への奇襲ということでありまするな」
 
岡部
「そうです。松平隊へも同様でございまする。大高に兵糧を運ぶことにより此度の戦の方向が定まりまする。これで熱田、津島、清洲は完全に今川領となりましょう。
我が軍が応援いたしまするゆえ、必ず大高はうまくゆくと存じまする。熱田、津島へ急ぐ進軍!湾岸を通る進軍となりまするゆえ大高が大事ということでありまする。
されど、一抹の不安は、化け物のように強き一部の織田の陰の動きがありまする。それが、義元様を襲い、某の側近を殺した織田の忍者らしき大男とそれ以上に凄まじき闘気を発する忍者衣装の術者でございまする」
 
半蔵
「岡部様でも驚くほどの格闘術ならば見てみたいものでございます」
 
岡部
「そこで、策を考えました。湾岸を急ぎ、まずは熱田を押さえるのが京への早道!それゆえに鳴海方面は海より遠いので今川軍は通りませぬ。松平隊が大高を占拠する前に織田軍の一部は松平隊に攻撃をすると予想されまする。我が鳴海城は織田の攻撃部隊の後ろから急襲するか、織田隊が大高に進軍するのを待ち伏せといたします。大高に近いのは熱田ゆえ、熱田大宮司も出てくると予測しております。つまり大高を攻撃するのは熱田隊。大将は千秋大宮司。大将の首を取れば織田軍の指揮は低下しますゆえ、松平隊の大高入城は比較的楽になると存じます。
半蔵と忠勝の背筋は凍りついた。しかし、彼らは松平の家を守るために大高で情勢の見極めをするわけである。そこまでは岡部は読めない。熱田本家の当主に会ってきた今、勝敗はどちらに転ぶも、すさまじい戦になることが予想される。
 
鳴海城の城外では、城を護衛する武者が10名。
突然、忍者姿の大男が出現!六尺以上の大柄である。なんと、十尺以上の槍を持っている。護衛全員が刀を抜いた瞬間、大男の槍が振り回され、護衛の三名の首が飛んだ。槍はもう一回転し三名の胴体が切られ内蔵が飛び出し三名は即死した。
怯んだ残りの四名である。後ずさりをしている。
次に現れた五尺六寸ほどの忍者が何かを投げた。殆ど手首だけで投げ、一人の護衛の顔面に命中し護衛はそのまま、後ろに倒れた。
残りは三名。刀を上段に振りかざし切りつけてきた。なんと両手で真剣白刃取り!忍者は護衛の金的に前蹴り!これで失神!
残りは二名!一人の護衛は大男忍者の相手となり、もう一人は小さい忍者との戦いとなった。大男の槍は護衛の胴体を一刀両断した。恐怖に慄いた最後の一人は城内に逃げていった。騒がしさに気がついた他の郎党が何名か城から飛び出してきた。彼らが見たのは飛んだ首、両断された胴体、内臓が飛び出している仲間の死体だったのである。岡部元信と半蔵、忠勝も飛び出してきた。
 
半蔵
「なんとすさまじき切り口!忠勝殿くらいの槍の名手か!」
 
岡部
「これは、一度、ここで立ち会った忍者の仕業であると思いまする。決して、我が配下が弱いわけではありませぬ。これが織田の最終兵器かもしれませぬ」
 
忠勝
「某の槍との違いは、相当な豪腕で振り回す槍のようでござりまする。それも相当に重い!これほどの槍を使う武者は皆無でござりましょう」
 
生き残った一人の護衛は精神が錯乱しているようだ。口から泡を吹き倒れている。
 
岡部
「織田の化け物の存在のみ我が最強軍団の唯一の不安材料でございます。それゆえ、熱田大宮司の首を狙いまする」
 
翌日、半蔵と忠勝は帰路についた。横井村に引き返し、熱田大宮司が狙われていることのみは武士の矜持として伝えるつもりだったのだが、あいにく熱田北条横井時延当主は不在だったのである。
 
 
横井村にて
服部半蔵
「熱田本家が中立だということは別として、熱田大宮司が狙われていることは知らせねばならぬ。これより某は熱田神宮へ向かう。忠勝殿は急ぎ、駿府に帰り殿(松平元康)に熱田家の話を伝えてほしいのだが?いかがなな?」
 
忠勝
「意義なし!熱田家は鎌倉北条氏を助け北条の本家を守り本家を存続させた。鎌倉幕府は140年の歴史!有史以来最大の危機から国を救い、140年も国を統治した徳がある。その本家のお言葉は重みがある。ましてや、天下人の系統から我殿、元康様が天下を狙う器というお言葉をいただいたことは世辞ではない!此度の戦の乗り越え方だけでなく三河の行き先もお示しくださり、殿の真の力をお認めになられた」
 
半蔵
「そのお言葉に報いるためにも熱田大宮司の危機を知らしめるべきことは真武士の矜持である。大宮司がいようといまいと行くことが恩に報いることとなる」
 
ということで、急ぎ、半蔵は熱田神宮へ向かい。忠勝は駿府への帰路を急いだのである。
 
 
 
大高城と氷上姉子神社
 
大高城の兵糧不足が深刻となり、今川の尾張侵攻はそれも理由ということである。
織田の丸根砦、鷲津砦が大高城に徹底抗戦をし、今川方の城である鳴海城、沓掛城からの情報交換までも邪魔をして、今川大襲来に抵抗しているのである。
熱田北条横井時泰と前田慶次は鳴海城の襲撃の次は大高城を狙うのである。
大高城は鵜殿長照が城主である。今川軍は湾岸をとおり、熱田を押さえ津島までも占拠するための重要な拠点なのだ。
夕暮れ時、二人は大高城に近い、熱田神宮摂社である氷上姉子神社にいた。祭神は
宮簀媛命 。鎮守の森に囲まれた静かな神社である。
ここで忍者に変化し大高城を攻撃する予定だ。二人は着替え社務所を出ようとした瞬間に火矢が飛んできて社務所に火がついた。二人は神主と巫女を本殿に非難させた。慶次が着物で火を消している。時泰は槍が飛んできた方向に向かい全力で走った。森の中で前方を走る小柄な忍者がいた。刀と弓を背中にかかえている。時泰はいつも手裏剣と石を1個づつ持っている。石を忍者に投げつけた。忍者の右背中に命中!激痛で忍者は前のめりに転んだ。転んだ方向が悪く木に右肩を打ちつけてしまい、そのまま転んだ。再び起き上がり時泰に対して戦闘態勢となったが、時泰の平手打ちが忍者の顔面に炸裂し、そのまま忍者は失神した。
大の字に倒れた忍者は女だった。つまり、くのいち!
 
 
 
 
 続く
 
 
 
 

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北条実政
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