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前回の続き
 
宝神熱田社の社務所を焼き討ちにされた阿蘇北条貴教は熱田神宮に到着。
すぐに分社の焼き討ちを千秋大宮司に伝え、熱田からは清洲城に情報伝達の早馬が送られた。すぐに貴教は神宮南東約三里の氷上姉子神社に馬で疾走!
まだ、戌の刻 20時ごろ だ。
神社の鳥居の横の木に馬をつなぎ、社務所に走った。
社務所内ではまだ酒宴中なのだが、来るべき危機に対して、いつでも出撃可能な体制をとっていた。
 
入ってきた貴教を見て前田慶次は
「やはり何かありましたな!敵の夜襲でござろう」
 
貴教
「そうだ!熱田社の社務所が焼き討ちされた。今川やもしれぬ。今、神宮に報告し早馬を清洲に走らせてもらった」
 
慶次
貴教殿 武田のようでござる」
 
貴教
「なんと!武田は我が織田にもいい顔をする面があるのに、わざわざ混乱を助長するとは、武田は今川をさしおいて天下を取るつもりということじゃな」と言い巫女がついだ酒を一気に飲んだ。
「三国同盟もくそくらえ!だな」
今川 武田 小田原北条の三国同盟。
 
慶次
「そうじゃ!織田が負けようと、勝とうと隙に乗じて駿府を占領するであろう。源氏同士の戦いも起きるであろう」
今川は足利源氏 武田は甲斐源氏。
 
貴教
「信長殿が熱田を大事にしていることを信玄が知っていて間者による焼き討ちを命じたのでござる。熱田襲撃の理由を間者は知らぬが」
 
熱田北条横井徳子
「もしかして信玄公は熱田の裏の歴史を知っていて、此度の戦が熱田の地元が戦場になるゆえ、熱田の裏の力を殺ぐために裏の攻撃をしかけてきたやもしれませぬ」
 
慶次
「つまり、此度の戦を泥沼化させるために織田にも今川にも攻撃をしかけるやもしれぬということじゃ。そこまで読めるものは少なきゆえ、まずは進入してきた最強の忍者をしとめることが急務じゃ」
 
山本政子
「表面的には今川軍二万名の軍勢であり武田軍より軍勢がはるかに多いのでございます。されど、信玄公は本願寺とも親戚関係がございます。いざとなれば、本願寺との連合で武田軍が日本最大級の軍勢となる可能性がございます。つまり今の最強の戦国武将は義元公ではなく信玄公なのです。そして天下への野望が一番の武将は信玄公と義元公なのでございます」
信玄の妻(三条の方)の妹が本願寺顕如の妻。
 
貴教
「慶次殿 そなたの郎党か?」
 
と言ったとき徳子が助け船をだした。今は事情を説明しているより熱田襲撃の危機回避が大事だからだ。
「貴教殿 慶次様の郎党の山本政子様でございます。此度の裏の戦い、熾烈を極めることと存じます。政子様は日本古来の古武術を受け継いでおられます。心強いお力をお貸しいただけまする。武田の間者は相当に強いようです。慶次様とともに、まずは進入した忍者を探し出すことを先ほど、お願いした次第です」
 
貴教
「そうでしたか!今、熱田社は毛利新助がひとりで守っておりまする。他にも無人の熱田社は多いのですが、社務所がない小さき社も多い。されど宝神は社務所があり、まさか社務所を焼かれるとは思いませんでした」
 
熱田北条横井時泰
「毛利様 お一人では危険でございます。本家は沢山の一族郎党が守っておりますゆえ大丈夫かと思いまするが、今から宝神に助っ人として誰かが行くべきではないでしょうか」
 
平時国
「ここは某と姫様(徳子)、若様(時泰)が守りますゆえ、前田様は政子様とともに宝神に行かれてはいかがでござるか」
 
慶次
「あいわかった。では宝神に行く。毛利殿を一人にして武田が再び襲う危惧もある」
 
貴教
「慶次殿 では宝神に行ってくれ!俺は本家に行き、焼き討ちを伝える」
ということで、慶次、政子、貴教が神社から出発した。
 
 
 
再び宝神熱田社
織田軍最強クラスの武将、毛利新助は隻眼の老忍者と対峙していた。新助が本殿の焼き討ちから守るために半刻、本殿の前に座っていたら闇の中から隻眼の老忍者が出現したのだ。
 
新助は
「社務所を焼いたのはそなたか?」
 
老忍者
「さよう!貴殿がひとりになるのを待っていた」
 
新助
「今川の忍者か?」
 
老忍者
「そうじゃ。尾張は今川のもの」
 
新助は抜刀し忍者を切りつけた!
忍者が刀をかわし後ろ宙返りで逃げたのだが、新助は跳び前蹴りで忍者の背中に蹴りを入れたのである。鈍い音がした。「ぐえ〜」と叫び忍者は前のめりに倒れた。
 
忍者は苦しそうに
「なんと!剣術と拳法を同時に使うとは!年はとりたくないものよ」
と言った瞬間に新助は忍者の背中に馬乗りになり、後ろから裸締めを決めたのである。これで、忍者は失神!そのまま、背中を見せて倒れている。
新助は忍者を縄で縛った。気がついたら拷問してまでも本当のことを吐かせるからだ。
本殿の前で刀を両手でつかみ座して時がたつのを待つのであるが、貴教の命令である津島神社に当社の焼き討ちを報告しなくてはならない。しかし、この忍者を放置していたら縄抜けの術で逃げるかもしれない。新助は迷っていた。しかし、忍者がぴくりとも動かないのでおかしいと思い、首の動脈を探ったところ脈はなく息もしていない。このまま逝ったようだ。それならば、津島に急がねばならない。急ぎ、津島に馬を走らせるために新助は鳥居の外へ急いで走ったのだが、後ろから強烈な殺気とともに、手裏剣が飛ぶ音を聞いたのである。新助はイチカバチカの前転をした。かすかに手裏剣が逸れ、新助の背中を手裏剣が通過した。起き上がる寸前に馬が来る音を聞いた。
「新助殿!大丈夫でござるか?」前田慶次の声だ。忍者装束の慶次と同行の女忍者が馬から飛び降りた。
新助が後ろを振り向くと死んだはずの老忍者が立っていた。
 
新助
「まさか生きているとは!もしかして仮死の法?」
 
老忍者
「さよう!よく我の技をかわした。相当な修行を積んでおるな」
 
政子が叫んだ
「勘助様!」
 
慶次
「ほ〜 天下の名参謀。山本勘助殿でござるか?」
 
新助
「なんと!今川ではなく武田!」
 
老忍者
「政子 そなた織田に寝返ったのか?」
 
政子
「勘助様 もう戦は嫌でございます。姉も人としての道を歩んでほしいものでございます」と大きな声で言った。
 
老忍者
「政子 これも不思議な仕組みじゃ。天下の山本勘助は負けることはない!されど、この二人の闘気は尋常ではない。某が生涯で初めてのものじゃ。ゆえに生涯初の敗北もありえる。某は忍者ではあるが武士でもある。武士の矜持を貫きたい。お二人!いかがかの?もしかして某の最後の試合である。お二人のどちらかとの試合をお願いしたい。某が勝っても相当に手傷を負おう。次は某を殺してもらってもかまわぬ。どちらかのご人、試おうてくだされ」
 
慶次
「では新助殿 行くか?」
 
新助
「行きまする。骨は拾ってくだされ。慶次殿」
 
勘助
「もしかして!無敗の熱田神法でござるか?存在を信じてはいなかったのだが、新助殿との試合でその存在を実感した。ならば、刀を使わぬ!新助殿 そなたは使ってもよいぞ!」と言い刀を捨て、手裏剣とクナイも捨てた。
 
新助
「では某も無手でお相手つかまつる。容赦はしませぬ」と言い、勘助に水面蹴りを見舞った。
しかし、勘助は飛び上がり必殺の水面蹴りをかわした。空中で蹴った左足がスポット抜けた。義足なのだ。なんと刀が仕込んであった。今度は勘助が水面蹴りを行った。ポジションがやや高いので命中すれば新助の腹部から内臓が飛び出すほどの義足刀蹴りだ。間一髪、新助はかわしたが、首の皮一枚分くらいの逃げなので新助の腹部はほんのわずかな刀傷を負い少し出血した。やがて空中の義足が落ちてきて、勘助は再び義足を左足にはめた。
勘助
「新助殿は忍者ではないな。仕込みの刀は卑怯というなかれ!されど、この技!初めてかわされた」
新助は渾身の右正拳を勘助に打ち込んだ!しかし、するりと抜けられ勘助が胸から取り出した鎖が新助の首をぐるりと巻いたのだ。勘助は新助の後ろから鎖による首絞めを敢行!新助はかろうじて首と鎖の間に指を入れて窒息を免れている。
 
政子が飛び出そうとしたら、慶次がとめた
「まだ、大丈夫じゃ。武士の矜持が優先じゃ」
 
新助の蹴りが後ろ位置の勘助の顔面に飛んだ!見事命中!勘助の額は割れ流血となり後ろに倒れた一回転をしうつぶせに倒れた。
慶次
「見事!背面蹴り!」
 
新助は首を押さえ苦しんでいたが、ふらふらと立ち上がり、勘助の右足を曲げ新助の右足で固め、勘助の首を裸絞めで固めた。これで勘助は失神!
今度こそ、縄抜けができないように縄でしばった。
 
新助
「紙一重の勝利でござる。わずかの差で某はあの世でございました」といい大の字に倒れている。
 
失神している勘助を見て政子は
「なんと!勘助様ではございませぬ。影武者です。本人とはわずかに違います」と叫んだら、鳥居の入り口から、また忍者が現れた!
政子
「勘助様!」と叫んだ。
 
勘助と言われた老忍者は
「強い!伝説の熱田神法!はじめて見た!今、お二人と戦えば勝つことはできぬ。されど、爆薬を持っているゆえ対等の立場じゃ!戦いはやめ、某の話を聞いてくださらぬか?やれば負けるが、逃げることはできる」と言いその場に座り込んだ。
 
慶次
「ではお話をお聞きいたしましょう。勘助殿 俺とこの毛利新助はまだ、熱田神法を学んでいる途中でござる。ゆえにまだ、熱田神法とは言えぬ。本家の技を継ぐものの強さははかり知れない。貴殿こそ、伝説の名参謀!お話をお聞きしたい。どうじゃ?新助殿」
 
新助
「わかり申した。ではお聞きいたしましょう」
ということで慶次と新助はどかりと座った.
 
勘助
「政子 そなたが古府中をでたときより尾行に気がついていたであろう。おやかた様(信玄)の命令は神人である熱田の神主への攻撃じゃ。おやかた様は古来からの熱田神人の存在を知っておられた。それゆえに尾張の偵察だけでなく熱田神人への攻撃を命令されたのじゃ。今川が勝つも負けるも織田を裏で支える熱田神人を抑えておかねばならないという意向なのじゃ。今川が天下を取っても武田が後で天下をもらうというおやかた様の強きご意思なのじゃ。
山本流古武術を継ぐものは女子しかおらず、存続のためには、おやかた様の側室とならねば存続ができない状況となっておる。そなたの姉が側室であり武田の忍者として使われておるのじゃ。されど、そなたの姉よりそなたのほうが美しい!術も上じゃ。なにゆえに、おやかた様が、そなたを側室としなかったのか?わかるか?」
 
政子
「いいえ、わかりませぬ。されど、此度は、側室になることを強制されそうでございましたゆえ、あえて危険な役をいただきました」
 
勘助
「日本最大の軍勢は今川軍じゃ。織田はせいぜい五千。上杉でも八千くらいしか軍勢は集められぬ。だが、おやかた様の正室三条の方の妹は本願寺顕如の妻じゃ。武田の軍勢が八千でも本願寺が加勢すれば今川の何倍になるか?想像もできぬ状況じゃ。本願寺を利用して上杉のけん制も可能ということじゃ」
 
続く
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

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北条実政
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