|
尾張国中村の蜂須賀村で対今川の作戦会議が開かれた。
参加者は、木下藤吉朗、蜂須賀小六、木下小一郎、熱田北条横井時泰、阿蘇北条貴教。
木下藤吉朗
「ではわれら数名で沓掛城に貢物の食料、酒を運びこむとするがな〜。もう話はつけてもろうておるゆえ一番農民に見えるわれらでゆくがな〜」
木下小一郎
「農民に見えるのではなく農民であるぞよ。兄上」
木下藤吉朗
「これまた言われたの〜」と大笑いになり全員爆笑した。
熱田北条横井時泰
「沓掛を今川がでて湾岸を通り熱田、津島を目指しまする。織田からの襲撃を避けるためにも見晴らしがいい桶狭間山を通るということは確実となりまする」
阿蘇北条貴教
「桶狭間山は実に休憩がしやすく、頂上が平坦ゆえにかなりの数の休憩が可能でござる。これまでの調略により今川軍の進路は決まった!此度の戦、熱田家は今川寄りの中立ということで敵を騙す。織田軍が勝とうが負けようが、その後、熱田家と貴家で沓掛城を襲撃することとする。その理由としては、織田家が負けたら熱田家が織田家にかわり今川を討つゆえじゃ。逆に織田が勝てば、今川勢を駆逐し桶狭間と沓掛を熱田家のものとして織田軍の勢力を増強するためにも沓掛城を滅ぼす」
小一郎
「ここまでの綿密な計画!勝てるまする!」
小六
「なにしろ地元の地形は熱田家が知悉しておられまする。これで当日雨が降れば万全の迎撃体制でございます」
貴教
「一番の心配は鳴海城の岡部じゃ。まともにぶつかっては勝てぬ。されど熱田家がでるわけにはゆかぬ。某が援軍とゆきたいが、此度はもし負けた場合のために湾岸に近い宝神に軍を備えることとした。近くの前田家にも援軍をお願いした。ここで今川を食い止めるのだが、まともに戦えば数で負けじゃ。なんとか桶狭間で勝つために、毛利新助と服部小平太に熱田神法の一部を伝えたのじゃ」
時泰
「今川が沓掛の着いたときに蜂須賀党が貢ぎ物を沓掛城に農民ということで届けていただく。この後が勝負でございます」
つまり織田が勝てば一気に沓掛城を滅ぼし、織田が負ければ今川寄りであり中立の熱田家が再び今川と勝負をするという計画なのである。もし織田が負ければ一気に熱田、津島は蹂躙され尾張は今川の属国となり、今川が留守の駿府は武田が侵攻するかもしれないのである。ますます動乱の戦国時代は継続するということもありえるのだ。貴教は蜂須賀党には全貌を言わず牽制しながらの作戦会議を続けたのである。
駿府にて
駿府の今川義元は肋骨を折られた痛みに堪えていた。普通の突きではなかったのである。しかし、その痛みを部下に見せずに出陣しなければならない。あのとき郎党の援護がなかったら確実に死んでいたであろう。しかし鬼のように強い女だった。義元は生涯初の敗北をきっしたのである。胸の痛みとともに湧き上がる不安がある。愚息の氏真は駿府に残るが天下取りの後、義元が政を行うときはいいのだが、その後、氏真では政は無理なのだ。氏真ではなく元康に今川を任したらどうか?ふと思うことがある。しかし、三河武士を尖兵として合戦を戦い、多くの三河武士が死んで行った。恨みをかっているのだ。もし自分が突然死んだら後の今川はどうなるのか?不安になる。
織田の間者であろう鬼のように強い女!もしあのとき女の正拳が顔面に当たれば即死だった。三角状の飛び蹴りも一厘でかわしたが、あれも命中すれば死か瀕死の状態となったであろう。 不安を打ち消し、とにもかくにはまずは肥沃な尾張の占領であることを自分に言い聞かせたのである。
半蔵帰る
服部半蔵が駿府に帰った。松平元康と本多忠勝に報告をしている。山本麻子も同席。
半蔵
「結局、熱田大宮司には会うことはできませんでした。岡部殿は熱田大宮司を殺すつもりでございまする。それで織田軍を混乱させ合戦を有利に運ぶという意図でございます。されど、織田の最終兵器である強力の化け物が岡部殿を今川到着前までに討ち取れば織田に有利な合戦となりましょう」
元康
「強力殿は織田の最終兵器やもしれぬが裏で熱田家がおるやもしれぬな」
忠勝
「鋭きご指摘!何かをたくらんでいるのでございましょう。三河にとってはよきたくらみのようでござるが」
半蔵
「織田が負ければ、熱田は今川に従うのではなく今川を討つこととなりましょう。熱田北条横井時延殿は、殿が義元公の寝首をかくことをすすめられましたゆえ」
元康
「そこまで余の力をかってくださるとは!此度の戦!生き延びねばのう。まずは当家が生き残ることを考えよう。そなたらが帰る前、やはり当家が先陣というご命令が義元公からくだっておる」
忠勝
「やはりそうでござりまするか。時延殿は織田が負けたとき、当家が義元公の寝首をかき、熱田家とともに今川を奪う!ということを暗黙に伝えられたやもしれませぬ。されど、半蔵殿の読唇術、読心術もききませぬ。神がかった能力をお持ちですが、殿の天下取りをおすすめになられたのは事実でございます」
元康
「それほどまでに余を買ってくださるのはうれしきことじゃのう」
半蔵
「この後の当家の動くべき道を示唆して下されたように思いまする」
忠勝
「織田が負ければ熱田家が動くと存じまする。もしかして!義元公の寝首をかくことの提案をわれらに言われたゆえ、寝首をかいた後に熱田家は当家を味方すると思うようになりました。
半蔵
「確かに、あのまま動かない熱田家ではござりませぬ。忠勝殿の言うことはありえることだと思いまする」
元康
「なるほど、余が考える前に熱田殿が当家が進むべき道を暗黙に示唆して下されたということじゃな。忠勝と半蔵!」
二人は
「御意!」
続く
|
全体表示
[ リスト ]





時代劇まで書かれるのですか?
凄いです!御意!
ナイス!
2015/1/20(火) 午後 9:09 [ 夢みる…からシャリ子へ ]
> 夢みるブログ女子さん
ポチ感謝です。
2015/4/26(日) 午前 1:40 [ 北条実政 ]