元祖抗がん剤ヘルプデスク

「抗がん剤ヘルプデスク」http://ac-drugs-blog.try-2-live-4-u.com/もよろしくお願いします。

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 ご無沙汰しています。現在、このブログは休止中ですが、新しい記事は、NPO法人キャンサーネットジャパンの公式ブログでアップしています。

 是非、以下のブログにお越し下さい。多くの皆さんのお越しをお待ちしております。

NPO法人キャンサーネットジャパン<公式ブログ>
http://blogs.yahoo.co.jp/cancernet_japan

【提供】NPO法人:キャンサーネットジャパン パブリック・リレーションズ部門担当 柳澤昭浩
【Home Page】NPO法人:キャンサーネットジャパン公式ホームページ

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ご無沙汰しています

 2006年も最後の日を迎えました。長い間記事をアップせずご無沙汰しており申し訳ありませんでした。

 最後の記事をアップしてから、何もしていなかったという訳ではなく、ここ2-3年on siteでもoff siteでも関与してきた「がん医療」に対するactivityを、今後よりはっきりした形で取り組めるように準備をしていました。

 遠くない将来、新しい立場と、立場を明らかにした情報発信やactivityを紹介できると思います。それまでには、今しばらく時間が必要ですが、必ず近くご挨拶と今後の予定について、このブログで紹介させて頂きます。

 2006年も多くの方々にお世話になりました。来年もよろしくお願いします。また、皆様方おかれましては、良い年末年始をお過ごしされる事祈念致します。

 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
 本ブログは、どうも私の自宅のMACと相性が悪いようで、コメントできたりできなかったり、異様に時間がかかったりといった状況です。
 したがって、新着記事は「抗がん剤ヘルプデスク」http://ac-drugs-blog.try-2-live-4-u.com/
でアップしておりますので、お時間がございましたら、是非こちらの方にもお立ち寄り下さい。コメント・ご意見・お問い合わせ大歓迎です。

 これも先の記事に引き続き、2005年12月18日の朝日新聞の九面の記事の紹介です。シリーズ社会保障で紹介されています。

 本記事は、「治療(薬剤含む)の値段を市場で自由に決めようという考えが実現したら」、「どうなる」、「どうする」、「なぜ」というパートで構成されています。

 「どうなる」では、市場原理を導入している米国の例が紹介されています。市場原理とはおわかりのように需要と供給の関係であり、製品・サービスを提供する企業に競争が生まれ、価格が抑えられ、質も向上するというものです(いわゆるどの企業も参入可能な薬剤などでは可能性があります)。一方、市場が小さい(希少な疾患)、競合のない優れた製品(抗がん剤など)では、価格が高く設定される可能性があります。記例外もありますが、同じ薬剤の日米比較では多くの薬剤の価格は米国の方が高いという現実が紹介されています。

 「どうする」では、市場原理を導入している米国と、日本や欧州が採用している公的な医療保険の考え方の違いを紹介しています。米国は、「医療も経済力に応じて供給する」、日本・欧州の考え方は、「医療は貧富の差なく、平等に提供される」という姿勢の上になりたっていると紹介されています。その結果、米国では収入が多い程医療費支出が多く、日本では収入の差があっても医療費支出はほとんど同じとなっています。これは何を意味するかというと、米国では収入によっては、日本で平均的に提供される医療が提供されず、日本ではもっとお金を出して良い医療を受けたいというニーズを抑制している可能性があるということです。

 「なぜ」では、医療ではなぜ市場に任せた方が医療費が高くなるかを紹介しています。これは、一般の商品やサービスと異なり、その商品(薬剤など)・サービス(手術・手技など)の特殊性に由来し、決定には売り手側(病院・医師)に主導権があるからと述べられています。実際、日本・米国の経済全体における医療費の比率は、日本が7.7%、米国が14.5%、個人の医療費/年も日本が2139ドルに対し、米国5287ドルと、いずれも日本の2倍以上となっていると紹介されています。

 この議論は、今後とても重要なものとなってきます。2005年は、がん治療においては、患者さんやそのご家族が立ち上がった、がん医療改革元年とも言われています。そのような議論の中で、多くの患者さんや、マスコミも米国との対比において、未承認薬の問題、医療の専門性の欠如、標準治療・ガイドラインの普及が不十分などの議論がなされました。これは、私自身も指摘したきた事です。

 しかし、そのような議論の中で、切り込めない(言及しにくい)問題は、経済的な負担とコストに関してです。実際、NHKの特集番組においても、がん患者大集会でも、この問題・話題には触れない(あるいは避けて通る)という感さえありました。

 これは、今がんと闘う患者さんやご家族だけでなく、今後がん医療を受ける可能性のある健康な者も十分考えなければならない問題です。恐らく、早く新薬を開発して欲しい、新薬が早く普及して欲しい、専門家を増やして欲しい、標準治療が普及して欲しい、これは患者さんだけでなく、全ての方が望むところです(実際は、健康な時はこのような問題・現実があることすら知らないというのが現実ですが)。
 
 しかし、現実には一人一人がこれ以上の医療費負担を覚悟する、あるいは国が充実した医療に更なる予算を覚悟すると言う事が必要です。また、これを推し進める政党・議員を選ぶといった責任も生じます。また、日本・米国といった両極端ではなく、その中間、すなわち一定の医療は国の保健で賄い、それ以上の医療を望む場合は個人負担で可能とする(現在は混合診療はできず、また保健適応外の薬剤や未承認薬を保健診療と一緒にはできません)という選択もあるかもしれません。

 これはとても難しい問題で、先日も記事にした米国ではもう普通になった生命保険の買い取りなどの問題にも関わってくると思います。しかし、この問題は私たち自身が早晩決定しなければならない重要な問題である事は確かです。

 2005年12月18日の朝日新聞の一面の記事です。朝日新聞が独自に行った日本緩和ケア協会に加盟する151の病院を対象にした調査で、100病院から回答を得ています。

 報道の主旨は以下の通りです。
(1)緩和ケア病棟の人手不足と、現在の看護師の配置基準への不満。現在の配置基準が十分でないと感じる施設は7割を超える。
(2)緩和ケアの専門知識を持つ看護師の不足。100病院中、がん専門看護師は5病院、ホスピスケア認定看護師は36病院、がん性疼痛看護認定看護師は12病院で、半数以上の57病院ではどの看護師もいなかった。
(3)医師の専門性の問題も深刻で、現在専門医や認定医の制度はなく、教育システムも整っていないため、医師の多くは独学で学ぶ医師が多い。
というものです。

 緩和ケアの充実は、がんに対する積極的な治療の充実と同時にとても重要な問題です。現実として、このような状況が厳然と横たわっているのには様々な原因がありますが、このような報道が一面で扱われる事、実際に緩和医療・サイコオンコロジー学会にも注目が集まって来ている事なども事実です。

 私自身が考える原因と、解決に向けての方法や私たちのこの問題に対する姿勢については、考える事はありますが、割愛したいと思います。是非、皆さんも考えてみて下さい。

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