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月間ナーシング11月号

 医療関係の書店にはよく行くのですが、これまで看護師さん向けの書籍を手に取る事はほとんどありませんでした、たまたまがん化学療法の特集をしている看護師さん向けの月刊誌があったので、紹介致します。

 今回、購入した月刊誌は、学習研究社より発刊されている「月間ナーシング」の11月号です。特集は「ここまで知っておきたい!最新がん化学療法と看護Q&」というものでした。

 この特集号では、がん化学療法に関する様々な押さえておくべき情報を平易な表現で、紹介されておりがん化学療法のとっかかりには良い記事が沢山ありました。

 それぞれの記事は、私のブログでも紹介したがん専門看護師の方や、がん化学療法認定看護師の方が担当しており、疾患別の解説は医師の記事もありました。私が個人的に知っている方も記事を担当していてなんか親近感の持てるものでした。

 恐らくまだ書店に並んでいると思います。一般書店ではなく、大学病院内の書店などにあると思います。ご興味のある方は是非ご覧になってはいかがでしょうか?

 先日の記事で私は、YAHOOのHPにある「20代から50代以上までにマンモグラフィー(乳がん検診)を勧める表記は、必ずしも正しくない、あるいは行き過ぎな表現である」という見解を示しました。そこまで言うなら、どうすればいいのかと思う方もいると思います。おっしゃる通りです。他者に異を唱えるだけでは生産的でありません。今日は、私の思う「こうあって欲しいピンクリボンキャンペーン」についての記事です。

 そもそも私は、現在死亡原因の第一位である「がん」について、多くの人が関心を持ち、「こりゃ、なんとかしないといけないな」と思うきっかけになる、このようなmovementには大賛成です。しかし、せっかくのキャンペーンです。その目的と方法が正しくなければいけません。

 では、まず今回のピンクリボンキャンペーンの目的ですが、「乳がんでお亡くなりなる方や、悲しむ方をなくそう」というもの、すなわちこれを言い換えれば乳がんで亡くなる方を少なくしようと言うことだと思います。そのために、今回のキャンペーンのビジョンである「早期発見・早期診断・早期治療」がその目的を達成するものとして示されたものだと思います。更に、早期発見するためにはマンモグラフィー(乳がん検診)が有用で、オフィシャルHPにも「20代から50代以上までにマンモグラフィー(乳がん検診)を勧める表記」があるように、健康な女性にも検診を受けましょうと受け取れます。

 簡潔にまとめましょう。今回のキャンペーンのロジックですが、
(1)健康な多くの女性が乳がんに興味を持つ → (2)多くの健康な女性や乳房に異常を感じた女性がマンモグラフィー(検診)を受ける → (3)早期で発見される乳がんの方が増える → (4)乳がんの治療成績が改善する → (5)乳がんの死亡率が下がる → (6)乳がんでお亡くなりになる方や、悲しむ方が少なくなる。
というものだと思います。これは、私の理解ですので、間違いがあるのであればご指摘下さい。

 (6)の目標を達成するために、(1)は重要で間違いではありません。しかし、(2)以降については、昨日の記事を読んで頂ければわかりますが、現時点では(将来はわかりません)、証明されていませんし、大々的なキャンペーンをはって得られる結果、すなわち乳がんでお亡くなりになる方や、悲しむ方が少なくなる(乳癌死亡率が下がる)が達成できる可能性は低いと思われます(この記事を初めて読まれる方は、昨日の記事を、まずお読み下さい)。

 ではどうすれば良いのでしょうか?結論から申し上げれば、今現在、乳がんと闘っている方、あるいは診断され治療を始める方、すなわち乳がんの患者さんにフォーカスする事です。私自身の感想を言えば、今回のキャンペーンの「早期発見・早期診断・早期治療」は、今健康な女性へのメッセージであり、得られる結果は将来を想定しています。それでは、今まさに乳がんと闘っている方へ、このキャンペーンはどのようなプランを持っているのだろうかと思います。

 多くの乳がん患者さんのブログを見れば、多くの患者さんが、このキャンペーンに賛同し、将来自分と同じような悲しみや辛さがなくなるようにと願っておられますし、実際にボランティアとして協力されている方もいます。今、ご自身は大変困難な状況にあるかも知れない中、とても素晴らしい事だと思います。しかし、このキャンペーンでは、患者さんが実質的に得られる利益はほとんど何もないというのが、本当のところです。このキャンペーンの構図を考えてみましょう。将来の乳がんになる可能性のある健康な女性のために、今現在乳がんと闘っている方がこれをサポートしているというものです(もちろん健康な女性もサポートしていることは知っています)。

 では、参考までに米国ではどうなっているかを紹介しましょう。あくまでもサンプルですが、これは私も強く賛同するツール・ド・フランス7連覇を達成したランス・アームストロングが設立したLance Armstrong Foundation(ランス・アームストロング基金)です。これは、イエロー・リストバンドと言えばお分かりになる方も多いと思います。

 ランス・アームストロングをご存知ない方は、彼の記事をアップしていますので参照頂ければ嬉しいのですが、彼自身も精巣(睾丸)腫瘍を経験し、その後この基金を設立しています。この基金では様々な活動やキャンペーンを実施しており、その代表的なものがイエロー・リストバンドで、これらの収益は、この基金の活動の資金となっており、更に年に一度ランスと、多くの患者さんやボランティアが全米を自転車で走破するというイベントを実施し、多くの募金が集められている一大キャンペーンも実施しています。

 ここで、この基金のHPのTopにある、この基金の目的(ピンクリボンキャンペーンのビジョンにあたるもの)を紹介しましょう。

The Lance Armstrong Foundation (LAF) believes that in the battle with cancer, unity is strength, knowledge is power and attitude is everything. Founded in 1997 by cancer survivor and champion cyclist, Lance Armstrong, the LAF provides the practical information and tools people living with cancer need to live strong.

「ランス・アームストロング基金は、がんとの闘いにおいて、調和(多くの人々の協力)は強さであり、知識(がんに関する)は力であり、そしてその姿勢(多くの人が臨む)が全てであると信じています。ツール・ド・フランスの覇者ランス・アームストロングにより1997年に設立された本基金は、今まさにがんとともに強く生きる必要がある人々に、実用的な情報とその方法を提供します」。

 もうおわかりですよね。発想が逆なわけです。今まさにがんと闘う人のために、今健康な人々が、何かできないかというのが、この基金なのです。実はこれは、将来がんになる患者さん、そうです、今健康な我々にとっても重要なことなのです。

 では、ランス・アームストロング基金は何に使われているかを紹介しましょう。これががんの死亡率を軽減させる有効な方法で、しかも現在がんと闘う人への解決にもつながるという明確なビジョンを持っています。

(1)がんの治療に関する研究への助成
これは全く日本と同じで、米国でもがん研究を行う公的機関(NCI・CDCなど)への国家予算は、減少傾向で、これらの研究の遅れは有効な治療法の開発が遠のくという意味です。これらが、これまで通り継続できるよう重要な研究(臨床試験を含む)に対する資金を提供しています。とは言っても米国のがんの臨床試験にかける予算は、日本の80倍とも言われており、更にこのような民間の予算も加わるわけです。

(2)最新で最も有効な治療が提供されるシステム構築
 がん治療においては日本のはるか先を行く米国(標準的治療の普及、ガイドラインの策定とその遵守率は日本のはるか先という意味です)ですが、それでも全ての患者さんが最新で最も有効な治療へたどり着けるわけではありません。これをサポートするために使用されます。

(3)がん患者さんへの経済的な援助
 この国民皆保険の日本でも、がん患者さんが直面する経済的な問題は生じてきています。米国ではなおさらです。更に、保険で承認されていない期待される新薬があったとしても、高額で使用する事ができない場合があります。これらの援助に使用されます。

 ランス・アームストロング基金をサンプルとしました。それで「乳がん(がん)でお亡くなりなる方や、悲しむ方をなくそう」という目的は達成できるの?と思う方もおられるかもしれません。多分、多くのがんの患者さん、今治療を受けている患者さんは、この説明だけでその目的は達成できる、あるいは「早期発見・早期診断・早期治療」、「多くの健康な女性が定期的にマンモグラフィーを受ける」というものよりは、成果があるだろうと理解できると思います。

 もう一度、まとめますよ、今現在多くの健康な女性がマンモグラフィーを定期的に受ける事により、早期に乳がんを発見したとしても、現在の乳がんの死亡率を大きく変える事はできない、あるいはできたとしても大変小さいというのが、これまでの研究の結果に対する理解です。また、多くの女性がマンモグラフィーを受けたとしても、乳がんになる患者さんの数は変える事はできません(逆に乳がんの患者さんを増やします)。

 では、どうすればよいかというのが、ランス・アームストロング基金の活動が答えになるわけです。その活動がなぜ「乳がん(がん)でお亡くなりなる方や、悲しむ方をなくそう」という目的を達成できるかは、ひとつずつ説明が必要で、それについては第三弾で詳しく紹介しますが、一つだけサンプルを紹介しましょう。

 今、日本では例え同じ状況の乳がん(これは若干の説明が必要ですが、何も治療しない場合、ほとんど予後:生存期間が同じであろうという事)であっても、その治療法のバラツキは施設・医師によって、もの凄い幅があります。最新の治療を提供する医師もいれば、何年も前の治療をする医師、はてはそんな治療やってもいいのという医師まで、このバラツキは凄いものです。今、米国ではほとんどの疾患で過去の研究を元に、現在最も期待できる治療法がガイドライン化され(もちろんこれらは新たな臨床試験の結果で更新されます)、その遵守率がその施設・医師の評価の目安になっています。

 そうです。今、乳がんと闘う患者さん、これから治療を受ける患者さん、これから乳がんと診断される患者さんの多くが、一定の評価を受けた治療法にたどり着く事で、日本の乳がんの治療成績はかなり改善される、すなわち健康な女性が定期的にマンモグラフィーを受ける事により死亡率を改善する率をはるかに凌ぐと想定されます。

 世の中、これは絶対というものはありません。私自身も、これは絶対だとも思いません。しかし、ここ何日かにわたり論議されているこの問題に関して、私はどうも解せないと思っていたのは、せっかくのmovement、キャンペーンです、是非、今乳がんと闘う女性のためのものでもあって欲しいと思うのです。

To be continued……

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 ピンクリボンキャンペーン論議:私の総括<第一弾>(1)の続きです。

 これらの前提をお分かり頂いた上で、私の見解に至った理由を列挙します。

■マンモグラフィーの有用性を支持するものと、支持しない報告が混在する。
 これはどういう意味かというと、健常な女性を対象に、マンモグラフィーを定期的に受ける群と、受けない群で、乳がんによる死亡率に差がでるかを証明する臨床試験(調査)で、まさに上記の仮定「早期に見つかる人が増えれば、乳がんの死亡率は低下するだろう」を証明しようとするものです。
 実際に全世界では既にいくつかの同様な研究があり(一つ一つは紹介しませんが)、マンモグラフィーを受けた方が死亡率の軽減につながると報告したものと、両者に死亡率の差がないと報告したものが混在しています。
 これをどう解釈するかというと、まだマンモグラフィーによる早期発見が、明らかに乳がんの死亡率を減らすとは断定できないということです。

■マンモグラフィーが有用であるという報告においても重大なバイアスの可能性がある。
 これは少し難しい解釈が必要ですが、臨床試験(調査)の評価をする際に必ず問題となる点で、バイアスとはどちらかの群(ここではマンモグラフィーを受ける群か、受けない群)かに、有利に働く因子があったという意味です。
 マンモグラフィーが有用であるという報告には、いくつかマンモグラフィーが有用であると働く重大なバイアスの影響の可能性があるとNCIのPDQ(これは米国が国家威信をかけて構築したがんのデータベースで既に本ブログでも紹介しているものです)の表記にあります。

■ベネフィット・リスク・コストの観点から
 何らかの医療行為(診断・治療)の有効性を明らかにするには、科学的根拠(臨床試験の結果)を踏まえ、更にそのベネフィット(有用性)、リスク(危険性)、コスト(経済性)を考慮しなければなりません。マンモグラフィーを含む、乳がんのスクリーニングについて検証したいと思います。

・ベネフィット(有用性)
 これは、上記にも紹介した通り、未だ確定的な有用性を示したという状況ではありません。すなわちマンモグラフィーを含むスクリーニングが乳がんの患者さんの死亡率を明らかに軽減するという解釈には至っていないということです。
 NCIのPDQには、これまで報告されたマンモグラフィーを含むスクリーニングが全て紹介されていますが、これらを総括するコメントは「乳癌のスクリーニングは全死亡率に影響を及ぼすことなく、乳癌死亡率に対する絶対有益性は小さいように思われる」というものです。

・リスク(危険性)
 これを説明する前に、確認しなければいけない事があります。これまで紹介した事は、何もマンモグラフィーが必要ないと言っているのではないのです。マンモグラフィーの病巣(がんの塊)を見つける、検出する能力は非常に高いのは事実ですが、前述の通りこの検査を多くの健康な女性が受けたところで、乳がんの死亡率の改善にはつながらないということです。
先に健康な女性と書きましたが、これが重要な点です。マンモグラフィーは胸部X線と同じように、少ないとはいえ放射線被爆します。乳がんの死亡率を大きく変えないにも関わらず、健康な女性が乳がんを早期発見するために、毎年毎年がんの原因にもなる放射線被爆を繰り返す危険性があります。これは、癌の情報Tipsの希さんがCTの危険性を指摘する文献を引用した懸念です。
 更に、マンモグラフィーは乳がんの検出能(発見する力)は非常に高いと申し上げました。実は、これにも危険性が潜んでおり、もしかするとマンモグラフィーを受けずにいれば決して顕在化しなかったがん(生存中にがんが発見されない)までも発見してしまうということです。もしかすると、その方はマンモグラフィーを受けずにいれば、乳がんでは亡くならず、また平均余命まで生きられるか、あるいは乳がんになったとしても非常に予後の良いものである可能性もあると言うことです。
 これは何を意味するかというと、マンモグラフィーの検出能が高い故に乳がんが見つかり、本来は必要のなかった治療(乳房切除・放射線治療・化学療法・ホルモン療法など)を受けてしまうという危険性です。
 実際に、NCI PDQには、「スクリーニングンモグラフィーは、他の方法で発見される病変より小さな、乳房の非浸潤性〜(中略)〜、このような癌の一部は、臨床的に意味を持つ病変とならないため、それらの診断や治療は過剰診断及び過剰治療となる」との表記もあります。実は、このリスクは、Kさんが指摘する点です。

・コスト
 ベネフィットとリスクを天秤にかけて頂ければ、もうコストについては言及する必要はあまりないと思いますが、マンモグラフィーを健康な多くの女性が受けることによる有用性は小さく、少なからず危険性を合わせ持つ方法を、多大なコストをかけるかどうかに見合うかと言えば、?と言わざるを得ません。本当にリスクを上回るベネフィットがある、すなわち受けない場合に比べ著しく死亡率を改善するのであれば、このようなマンモグラフィーを含む検診は、国が負担すべきものですが、そうはなっていません。実は、ここらへんの状況は国もわかっているのではないかとも思います。
 更に、コストを考慮する場合、マンモグラフィーにかかる費用だけではなく、経済全体の損失も考慮しなければなりません。どの年代から検診を受けるかは別にしても、多くの女性が検診を受けるために損失する時間は、本来生産にあてられる時間で、これをも換算すると相当なロスになると思われます。

 「YAHOOのHPにある20代から50代以上までにマンモグラフィー(乳がん検診)を勧める表記は、必ずしも正しくない、あるいは行き過ぎな表現であるというのが見解です」を説明するのに、大変長い記事になってしまいました。

 誤解のないようにもう一度申し上げます。私自身は、Pさんが支持する多くの人に乳がんという病気を啓蒙する(早期発見・早期診断・早期治療については全面的には支持致しません)という事には賛同しますし、またKさんがいう健康な女性の被害を守るという主張にも賛同します。

 一番大事な事は、乳がんによる死亡率を減らすということです。「そしたらどうすればいいんですか?」と思われる方も多いと思います。私自身は、マンモグラフィーを含むスクリーニング(早期発見)で乳がん死亡率を減らすという方法(これは実際には軽減しないというのがこの記事ですが)の他に、もっと有効で重要な方法があると思っています。

 ここまでで大変長い記事になってしまいましたし(私も疲れました)、皆さんも読みにくいでしょうから、これについては、<第二弾>で記事に致します。最後に、私は科学的根拠に基づく医療(がん医療)を信条としています。これには重要なファクターがあり、様々な報告、論文、意見に対して批判的に吟味するという姿勢があります。是非、皆さんも私の記事を盲信せずに、皆さんの目で見て、頭で考えてみて下さい。

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 先日、私はいつものように「がん」関係のホームページやブログをチェックしていました。そこで、たまたまkaosan様(以下Kさん)が開設する「ピンクリボンに意義あり!」というブログを見つけました。おりしも、乳がん啓蒙月間の10月でもあり多くの方々の興味を引いているものでした。

記事を読む前は、恐らくはemotional(感情的)に、あるいはpolitical(政治的)に、このキャンペーンに意義を唱えるブログと想像していました。しかし、記事を読み進めるうちに、私が想像していたものとは異なる事に気付き始めました。

 また、これらの記事は、YAHOOピンクリボンキャンペーンのオフィシャルブログの、pink ribbon_fes様(以下Pさん)とKさんがそれぞれの立場で、詳しくは後述する「マンモグラフィー」について論議されている形で進められている事を知った訳です。

 私は、KさんやPさん、どちらかを擁護するという立場ではありませんが、基本的にこのお二人のやり取りに対し、事実誤認によるコメントや、どうも好ましくない方向に議論が進んでいることがとても気になり、問題提起をする形で先の2本の記事を私のブログでアップし、Kさん、Pさん両者のブログにTBを貼り、コメントを残させて頂きました。

 以上が、今回この記事をアップする背景となります。さて、初めてこの記事をお読み頂く方には、まずKさん、Pさんのブログを確認頂ければ、その経緯がよくわかると思うのですが、私が理解した範囲での議論の争点をごくごく簡単にまとめます。(Pさん、Kさん、事実誤認があればご指摘下さい)。

 まず、Pさんのオフィシャルブログやその中でのコメントから、この活動は乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える事(これが本キャンペーンのビジョン)で、このキャンペーンで多くの方が乳がんに関心を持つことで、乳がんでお亡くなりなる方や、悲しむ方をなくそうというものだと思います。本ブログはYAHOO JAPANピンクリボンキャンペーンの公式ブログです。

 一方、Kさんは、上記ブログが紹介されるHP上にある、「早期発見のために」という項目で、年代別の効果的ブレストケア法が紹介されており、そこには20代から50代以上までにマンモグラフィー(乳がん検診)を勧める表記がある事を指摘しています。これに対し、ある書籍を引用されがん検診の有効性が少ないこと、及び危険性がある事を紹介し、問題を提起されています。

 問題をクリアーにする前に、両者の立場(私の理解する)を確認したいと思います。これが一番大事ですが、Pさんは乳がんという病気で亡くなる方を少なくすること、Kさんは、健康な女性が健康被害を受けないようにすること、両者共にとても大事な立場であり、どちらがより高尚で立派な考えに基づいているとは言えないということです。この点を忘れてはいけないと思います。コメントの中には、Kさんを非人道的な扱いをされているものがありましたが、これは明らかに誤認で、個人的感想ではありますが、そのようなコメントをする方はPさんをも支持する立場にも立てないと思います。

 さて、本論に入ります。この議論をきっかけに、いろいろ調べてみたり、専門家の意見を聞いたり、知り合いとも議論しました。結果から申し上げればYAHOOのHPにある20代から50代以上までにマンモグラフィー(乳がん検診)を勧める表記は、必ずしも正しくない、あるいは行き過ぎな表現であるというのが見解です。確かに、本当に慎重に読めば強く推奨するものではないとも読み取れますが、20〜30代の項目に確かにマンモグラフィーがあり、括弧で(できれば30代のうちに)との但し書きがあるものの、ごくごく普通に読めばタイトルにあるように、効果的なブレストケア法で、推奨していると読み取れます。

 ここから、なぜ上記の見解に至ったかを説明します。

 まず、なぜマンモグラフィーやその他検診で早期発見が重要と言われているかを確認しなければなりません。これは、乳がんでもその他のがんでもそうですが、早期に発見できれば治療成績が良いと言う事にほかなりません。これは紛れもない事実で、がんのステージは1期〜4期までありますが、ステージが若い程(数字が少ない程)治療成績、すなわち生存率が良いのです(しかし、これはこれまでにがんになった方の治療成績であるという事を忘れてはいけませんが)。

 したがって、早くに(ステージが若いうちに)見つかる人が増えれば、がん全体の治療成績がよくなるだろうと言う事が想定されます。ピンクリボキャンペーンでも早期発見を訴えるのは、この背景からで、早期に診断される人が増えれば乳がん全体の治療成績があがるだろう(逆に言えば、乳がんで亡くなる方が減る)という前提に立つものです。

 では、これを証明するためにはどうすれば良いでしょうか?ここをKさんは指摘しているのです。何らかの治療法や検査法の有用性を証明するためには、必ず統計的な処理を施す臨床試験が必要になります。これは私のブログ内のEBM(科学的根拠に基づく医療)や臨床試験の記事を参照下さい。したがって上記の仮定、「早期に見つかる人が増えれば、乳がんの死亡率は低下するだろう」との予測だけで、実際にこれを一般化するのは危険であると言うことです。

 ここで一旦、切ります。続きは、ピンクリボンキャンペーン論議:私の総括<第一弾>(2)へ

 既に、ご存知の方も多いかもしれません。

 ピンクリボンに異議あり! http://blogs.yahoo.co.jp/kaosan987/13910418.html#13910418
というブログがあります。(この記事に対して私のコメントも残しています)。

 これは、YAHOOのオフィシャルブログである
ピンクリボンフェスティバルブログ http://blogs.yahoo.co.jp/pinkribbon_fes
や、「ピンクリボンキャンペーン」に異議を唱えたものです。

 タイトルがちょっと刺激的な事もあり、両ブログの開設者の方同士、一般の両ブログの読者の方々が
コメントのやり取りを繰り返しています。

 これらの議論に関して、それぞれの立場、論点から、少なからず混乱を招いていますが、私自身は冷静になりやはり議論が必要な提言であると感じています。

 私自身が感じる(思う事)については、近いうちに記事にしたいと思いますが、是非、皆さんも一度考えてみて下さい。既にアップした記事も参考にして頂ければ幸いです。EBMで言う、物事に対し「批判的吟味」が必要です。

 参考までに、乳がんのスクリーニング(マンモグラフィー)について、現在がん領域における最も信頼性の高いNCI PDQの該当ページを下記に紹介します。専門用語もありますが、是非ご一読下さい。

NCI PDQ日本語訳 乳癌のスクリーニング: スクリーニング
http://cancerinfo.tri-kobe.org/database/pdq/summary/japanese.jsp

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