誠の花を

日本語のありがとうは、「そう有ることが難しい」という意味。

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 前回の続きです。
 
 みなさんにお聞きしますが、

 「戦前の教育」

 と聞かれて、どんな内容を思い浮かべますか?

 「戦後」「戦前」という言葉に区切られた、ひとつのトリックです。

 つまり、「戦前」という意味には、
 
 昭和前期(20年間)、大正期(14年間)、明治期(45年弱)

 の江戸時代の終焉から、第二次大戦の終わりまでの約77年間が含まれるわけですよね。
 その間、歴史は絶え間なく動き続け、教育もめまぐるしく変わっていきました。

 ともかく日教組でもないのに、「教育勅語」などの単語を聞いてアレルギーになられる方々は、
 きっと教育勅語を、皇民化教育や、全体主義、軍国主義などといった漠然たるイメージにダイレクトに直結してしまうのでしょう。

 なぜ?


 「天皇=現人神であり、日本国民はすべてその臣民であり、命を投げ打って奉公せよ」

 そんな感じがネックなんでしょう、そうなんでしょ?
 それで、それに反対する者は非国民で、酷い扱いをうける、と。
 まぁそういった「悪のイメージ」がつきまとうから、疑心暗鬼にかられる。

 

 そういう人は、ちょっとだけ辛抱してわたしの話を聞いてくださいな。


 
 と、ここで、明治という時代に目を向けてみたいと思います。




 明治以前である、江戸幕府の時代には、帝の存在とは、一般人には馴染みなく、
 後世ほどの天皇陛下尊し、という一般概念は希薄でありました。
 なぜなら、人々にとって「国」とは「藩」であり、君主とは「藩主」のことであり、
 「日本国」なる概念は攘夷運動が起こるまで人々の中には存在しませんでした。
 
 それまでの日本が開闢以来、千何百年も封建制で通してきたためです、
 すなわち江戸幕府を例に取れば、


 朝廷(日本民族の原点であり始祖)
 
 ―――征夷大将軍(日本の国土を政治的に統べる各藩の統治者であり、天皇の直参)

 ―――藩主(各藩の国土を治める当主であり、将軍の直参)

 ―――領主(藩内の限られた土地を治める当主であり、藩主の直参)

 ―――領主の直参である武家、商人、工人、農民。


 一農民が、「帝」なんていう概念を持つことがあるとすれば、雲の上の藩主様、
 その上の偉い将軍様よりずーーっとお偉い方で、それこそ本当に神話に出てくる神様みたいなものでした。

 「現人神」なる大日本帝国の概念は、そういう歴史を重ねた日本人の認識が生んだもので、取って付けたものなんかじゃありんせんよ。
 


 とにかく、その江戸幕府は倒れて、「日本国全土」を一挙に統べるべき明治政府ができちゃった。


 明治政府が、封建制の君主でありえぬかぎり、国づくりはすべて一から出直し。
 法も秩序も、身分制も、ぜんぶリセットして、それとその秩序が国民に浸透しなきゃダメ。


 「薩摩人」「駿河人」「津軽人」などという概念ではない。

 日本列島に住む、同種の一民族、日本国の民、という一致団結した概念が必要でした。
  

 その頃の混沌とした日本国民をひとつに統べるべき政府に必要なカリスマは誰であるべきか? 

 それこそ、言うまでもなく帝でありました。

 (将軍の必須条件であった)清和源氏など日本国を統一するのに意味はなかった。

 必要だったのは、日本列島に住む同言語を使うわれわれ大和民族の中心となるべき人物。

 日本国を開闢して大和民族のための国土をを初めて統一した神武天皇を先祖に持つ天皇家の他に、
 
 日本国を統一するべき人物がいたでしょうか?

 国を治めるのに、統一すべき特定人物など、必要ないと思う方がおられましたら、意見をぜひお伺いしたいものです。

 明治政府の天皇を中心とした中央集権国家の誕生は、至極当然の成り行きであったわけです。



 前回の記事で書きましたように、明治天皇が国民の道徳教育をお憂いになられた背景には、

 それまでの封建制の崩壊と、西洋文化流入によって、混沌となり、秩序を失いかけた世の中のことがあります。

 
 そんな国民のアイデンテティとモラルが不安定になっていて、かつ西欧列国らが虎視眈々と日本を植民地にすべしと狙っているというこの時期に、国民がのうのうとして心を一致団結しないでいて、一体どうするのだ!?


 明治政府と明治天皇が発布せられた教育勅語とは、こういう意思のもとに作られたと、まさに現代の人こそ知るべきです。
 








 「教育勅語」の悪いイメージを吹き飛ばそうとして、大日本帝国独特の言い回しなどをコソコソ隠し、
 一所懸命に道徳的な部分を強調ばかりするやり方はまったくもって、虫が好きません。

 どこにも疾しい部分なんてあるはずがないのに、堂々とすればいい。

 コソコソと鼠みたいに。



「一旦緩急あれば義勇公に奉じ、以って天壌無窮の皇運を扶翼すべし」
 
西欧列国が、我々の郷土日本を植民地にし、蹂躙しようと虎視眈々と狙っている。
もしも、奴等が攻めてこようときには、皆が一致団結してこの千年以上長きに渡って続くわれわれ日本民族がなお栄え続けるようにその義勇を奮いて公に奉じよ。
 

 そう言っているのだ。

 この原文をどうひん曲げて読んだら、「天皇家のために、命を捨てよ」などという解釈ができるのか?


 ははは。国語力をもっと磨いたらどうですか、日教組の先生方!

 

 天壌無窮の皇運とは、天皇をはじめとした日本国民すべての命運という意味であって、
 
 皇家のみが永遠に続くように、などという低能なこととは全く話が違うのだ。


 我が皇祖皇宗国

 というのも、一体どこが間違っていると言うのか。

 「わたくしの先祖・神武天皇、その神武天皇が始祖神の御守護さるる国」
 
 ※日本の信仰とは神祇であり、由緒と歴史ある家柄では、家を開いた先祖を祀り、その先祖の始祖を「カミ」として奉る風習がある。

  
 自分の属する民族を開闢し、指導した人物の子孫が未だに残って、国のトップにいる。
 
 今日に至るまでの無数の滅ぼされた亡国の民族らにしてみれば、日本とはまるでメルヘンにさえ思われるのだ。
 
 
 
 そして、決して読み間違えてはならない、第三段。
この道は実に我が皇祖皇宗の遺訓にして、子孫臣民の共に遵守すべき所、これを古今に通じて誤らず、これを中外に施してもとらず、朕、なんじ臣民と共に拳々(けんけん)服膺(ふくよう)して、みなその徳を一にせんことを、こと幾(ねが)う。

 つまり、これらはわたくしの先祖代々の遺された訓示であり、わたくしども子孫と、その仕える民らが共に守ってゆかなくてはならないことであり、これは昔も今もその先も決して間違いはなく、外国に行こうともそれに変わりはなく、わたくしは、あなたたち臣民と共に、深く心に銘記して、その徳をひとつにしようと、そう願うものであります。








 明治天皇は、君主の立場でもって自分の言葉を、僕たる民に号令したのではない。

 日本民族の主の子孫として、その先祖代々の訓示を、自分と、国民とに、未来永劫変わらぬ美徳と教訓として伝えて、バラバラになりつつあった日本国民の心を、取り戻そうとなさったのである。


 明治天皇は、ご自分が征夷大将軍などというふんぞりかえった君主でないことをわかっておられた。
 
 いや、大正天皇も、昭和天皇も、そんなことは微塵だに思われなかったろう。

 永きに続く、大和の民の始祖の子孫としての、義務を全うしたのであり、
 
 国土と国民をご案じなさったのである。



 天皇制などという言葉を論じようとする前に、己の民族のルーツを知れば、自ずと答えはわかるはずである。


 教育勅語は、当時の世の中をまとめるために、わざわざ発布された道徳概念である。
 

 これが、現代に復活することを願ってやまぬが、なんともこれは、117年前の明治天皇のお言葉。

 これを、突然そのまま、教育に移植するのは、ちと抵抗がある。



 そうだ!これは、皇室先祖代々の遺訓であるのだから、

 今上陛下が平成用の教育勅語をご発布されるようなことがあれば、いいのになぁ!

 「臣民」という書き方をせず、「我が日本国民」とすれば、変な文句も出てこない。

 
 「一旦緩急あれば義勇公に奉じ、以って天壌無窮の皇運を扶翼すべし」
 
 というニュアンスも、通じやすく、

 「一旦緩急あれば、国土と国民の繁栄と安全のために、義勇でもって公に奉じよ」的にすれば良い。

 最近の知識人は知識があっても国語力がないから、
 「天壌無窮の皇運」が「日本国民と国土の永劫なる繁栄と平和を」という意味だということがわからない。

 








 今こそ国の一大事。国民のモラルとアイデンテティはバーラバラ。
 
 何を指標にしたらいいのかわからない、迷える子羊こそ、現代日本人であります。
 
 西欧列国のみならず、アジア隣国でさえ、日本を植民地にすべく虎視眈々と狙っている。
 

今こそ今上陛下による、平成版教育勅語の発布と、靖国神社参拝の実現でもって、日本国民の心がひとつとなることを、望んでやみません!

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