ぱたのアナログな世界

アナログオーディオとLPについての雑感ページです。

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「ミュンヘンへ行き、クナッパーツブッシュのお墓参りをしたい」、昔からもっていた
夢でしたが、まさかそれを実現できるとは思っていませんでした。海外出張の乗
り継ぎで、ミュンヘンにて7時間の時間ができたとき、「そうだ。これを実現しよう」
と思ったのです。

ミュンヘンの市中心部から東のイザール川、そのすぐ東にボーゲンハウゼン
地区はあります。空港からSバーン8号線に乗り、そこを目指しました(空港と
市内の1日乗り放題Airport City One Day Ticketがとても便利)。中央駅よりも
少し手前、Rosenheimer Platzで降ります。その駅は、ガスタイクの目の前。いつ
かはそこでコンサートも聴きたいよね。

そして北へ歩くわけですが、川沿いの公園というのか散歩道というのか、その
美しいこと!とても大都会にいるとは思えない世界です。東京でいえば、新宿
御苑のような場所が延々と続いている感じでしょうか。その雰囲気を楽しみな
がら歩き、「もうそろそろのはずだが」と思ったところ、前方から鐘の音が。それに
導かれて到着した聖ゲオルク教会の入り口で、深々と頭を下げて(キリスト教
信者であれば十字を切るところ)中へ入ります。

「とうとうここへ来たか」という感慨を胸に、静かに墓地内を歩きます。ボーゲン
ハウゼン墓地は教会をぐるりと取り囲んでおり、入り口から反時計回りに歩き
角度にして210°ほどのところに、その人のお墓はありました。

この墓標の下にあの人が、その愛妻ともに眠っているかと思うと、とても深い
想いが押し寄せます。あの深遠で巨大な音楽をつくった指揮者がここにいて、
そのすぐ横にまで来ることができた。それは「ナマで聴きたかった」のは当然です
が、そのかなわぬ願いも、このお墓参りでいくらかは満たされた気がしたものです。
頭の中で「パルジファル」前奏曲を奏でつつしばしクナと心を交流させ、そして
お墓の写真を1枚だけ撮らさせてもらいました。

帰宅し、ひさしぶりにミュンヘン・フィルとの「第8」終楽章をターンテーブルに
載せました。その音楽に改めて深く感動したことは、言うまでもありません。
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