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5月30日(土)、FM受信が快調なのでN響ザ・レジェンド、ホルスト・シュタインとの演奏
をエアチェックしてみました。ワーグナー「マイスタージンガー」前奏曲はいろいろと
注文を覚えた(理想が高い
がありました。不自然な強調があるわけではなく、誠実に音楽を語らせる系の演奏
です。曲の後、池辺晋一郎さんの解説で「人が歌うのと同じ自然なアーティキュレー
ションである」ことが指摘され、なるほど
うな豊饒な歌い方や、トスカニーニのむせるようなカンタービレを思い出すわけです
が、そうでなくても「歌うような」ってあるんだなぁ、と納得。それが聴き手の耳へと自
然に入ってくるポイントなのですね。いいベートーヴェンでした
ところがその後、全国規模の大きな地震が発生
あとでテープを聴いたところNHK-FMでは何と、ブラームス「第2」を放送し続けて
いたのです。しかし!第1楽章が終わったところで、それまでラジオ(たぶん第1)で
流れていたのと同じ地震情報の放送に切り替わったのでした。何で!?
「緊急性を重視」するのならば、ブラームスの演奏中であろうがなかろうが、即座に
地震情報を放送開始するべきです。「直後の情報」を求めてスイッチを入れた人が、
「あ、ブラームスだ」と耳を留めて第1楽章終了まで待ちませんよね。その瞬間に別
のメディアへ切り替えて、そちらで情報を得ているはずです。したがって、第1楽章の
終了を待ってから放送する地震情報など「誰もそれをアテにしない」類の、まったく
意味がないといってよい「蛇足」放送です。ブラームスを聴き続けたかったリスナー
にとってもそれは、落胆
何考えているんだ?NHKは!
22時からは「クラシックの迷宮」を聴き、こちらでは深い感銘を受けました。『大男の
庭』、そのストーリーの深さ(片山杜秀さんの時代背景を踏まえた解説も見事)も
すごいですが、それがAMの第1、第2を利用した「立体音楽堂」で放送された演奏
である点に衝撃を受けたのです。
モノラル・ラジオで音楽を聴いていた時代。家庭にステレオ電蓄が普及していなかっ
た時代。その頃に「ステレオ音響を聴く」経験は、まことに稀なことであったでしょ
う。ベートーヴェンやモーツァルト、ハイドンなど(が放送されたか知りませんが)、
「立体音楽堂」でその音の広がりが与えた感動の大きさは、実は今日の感覚では
想像が難しい。しかしこの『大男の庭』では、それを初めて聴いたことから、それを
初めて耳にしたリスナーの感動を共有できた気がするのです。
残念ながら、ブラームス録音が中断されてしまって萎えた私は、この素敵な番組を
録音していませんでした。6月1日(月)に再放送があるので、カミサンに録音を頼も
うと思います(私は毎年恒例の人間ドック受診)。アナログ機器を卒業し長いカミサン
にうまく録音してもらえるか、かなり心もとない
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