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昨日はコンサートの興奮覚めやらぬ内にと、メインのベートーヴェン「第7」
についてのみ書きとめました。前半のドヴォルザーク「謝肉祭」とメンデル
スゾーンVn協奏曲についても、記しておきます。
最初の曲はすなわち、愛知芸術劇場コンサートホール(昨日、2000席弱
だろうと書きましたが、調べたら1800席でした)の音響に対する初体験で もあります。 前から5列目という至近であるにもかかわらずその響きは、
かなり柔らかく感じられるもの=「溶け合う」系でした。 聴き慣れている
ケルテスの「謝肉祭」LPは英Deccaの「生々しい分離」系なので、それに
比べると第一印象は柔らかい演奏と聴こえてしまいます。それはもちろん
かなりの部分がホールの印象であり、よく聴けば同じようにダイナミックな
演奏であることが分かり、そして聴けば聴くほどケルテスと似ていると感じ
ました。
ケルテス「謝肉祭」のゆっくりした部分をもうほんの少しゆっくりにすると、
この演奏になりそうです。ただしそのような部分の歌わせ方にやや疑問
もあり、ヘンゲルブロックはそこで「懐かしさ」とか「憧れ」といった情感を
強くは感じさせません(ノンビブラートだから?)。レガートが美しいものの
ムード音楽的にも聴こえ、カラヤンがこの曲を録音しているかは知りませ
んけど、カラヤン風とでもいえる緩徐部分なのです。そんなあれこれ考え
ながら、々にホールの響きに耳がなじみつつ、1曲目が楽しく終わりました。
編成を減らし再チューニング、そしてソリストと指揮者が登場し、メンデル
スゾーンのVn協奏曲です。日頃、協奏曲の熱心な聴き手ではない私の
感想ですからまったく正確ではありません
た(まさに「協奏」ですね)美しい演奏でした。ドヴォルザークではムード音
楽的と思ったスタイルも、このような曲では幻想的であったり優美さ・甘美
さを表出する方向に作用するのでしょう(それが、ヘンゲルブロックの考え
るロマン派なのかな?)。オケのトゥッティをバックにしてもソロが埋もれる
ことはないのは、シュタインバッハの出す音の芯の強さ(彼女の風貌も、
そうですね
まってのものと感じました。
もちろんこの日のメインはベートーヴェン、なのですが、前半も十分に楽し
いものでした。4日連続の来日公演、大阪・東京・東京・名古屋と移動し、
その最終日だけにプログラムされたドヴォルザークとベートーヴェン。
何かもったいない気がしますね。客席の埋まり具合も7割弱といった程度
でした。チケット料金を全体に2割下げて「満席」とする方が興行的にプラス
でないかしら。そして、満員の客席を前にしては演奏もより力が入るでしょ
うし、それを体験できる聴衆も増えると思うのですけどね
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