ロクサンCORUS MMカートリッジの針先を交換してみました。まるで普通のアナログ
生活の一コマに聞こえますが、「針先」というところがミソ です。本当に、針先
だけを交換してみた、というのが今日のお題「本当の針交換」です。
以前『Analog』誌で、ある方がわざわざサファイア針を使っていると、それも「音が
柔らかい」という理由からと書いてあったのを読みました。何となくそれが気になって
いて、いつか試してみたいと思っていたんですね  。ヤフオクで入手した大量のデッド
ストック品「キング サファイアニードル No.200」というのを、スリ減った標準の
ガイガーII針チップと差し替える手術をしたわけです。
とはいえ、ガイガーIIに比してサファイア針の方はずっと太くて(先端にサファイア
チップが接合してあるらしい)、「差す」のは無理ですから、単に載せて瞬間接着剤
で固めた 、というのが手順です。ゼリー状の接着剤が固まり切らない間に位置を決
めてゆき、最後にスーパー液で固めて出来上がりです。
三日ほど置いて落ち着かせ、今日、初めての音出しをしました。結果は…これが
けっこうイイのです !「柔らかい」というよりは「自然」という感じがします。
まずは、レーグナー指揮のブルックナー「第8」(国内盤)を聴きましたが、刺激的な
ところはなく、しかし実に気持ちよいブルックナーの響きが奏でられ、浸ってしまい
ました。先月に読響で絶美の「第8」を聴いたばかりでしたが、それにも関わらず
感動することができましたから、これはホンモノだと思います 。ムラヴィン
スキー指揮の「田園」(韓国盤)も聴きました。静謐を極めた第1、2楽章、愉悦の
第3楽章、そして「嵐」から終曲。その輝かしいクライマックスでは、ジーンとして
しまいました 。
サファイアの丸針なんて、最近のハイエンドから逆行もいいところ ですが、しかし
退行ではないと断言 できます。こんな楽しみ方のあるところが、アナログの素敵な
ところですよね。
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