|
1962年バイロイト祝祭劇場におけるライブ、言わずと知れたPHILIPS録音の超名盤
ですね。その第一幕を久しぶりに聴き、ずっしりとした深い感動を味わいました そもそも「パルジファル」、日常的に聴くような音楽ではなく、そのまとまった部分を 最後に聴いたのなぞいつのことやら思い出せないくらいです。 5月14日に書きました「オープンリールデッキの購入」は、実はこの「テープ」のため でした。1965年に発売された3巻セットのオープンリールテープ、その「未開封品 をeBayで落札したからだったのです。46年前のミュージックテープ、それがファクトリー シールドのまま残っているなんて! 表面をおおった既に弾力性の少なくなったセロファンを気持ちよく破り、そして箱か らテープを取り出しました。未開封だから最高の状態、というわけにはいかないもの ですね 部分が切れて、ゆるんだテープは少しわかめ状態気味になっていました。 しかし!音楽を聴き始めたらまさに身動きがとれなくなってしまいました。 場面転換の巨大な音楽の波が引いてゆき、聖杯騎士たちの儀式が始まろうとする とき。G.ロンドンのアンフォルタスが、尽きることのない肉体と心の痛みに絶望を 叫ぶ場面、Erbarmen! Erbarmen! が聴くものの心をも引き裂きます 対訳では Mercy! Mercy! なんですね)。 一巻目のテープに第一幕がすべて入っているのかと思ったら、最後が尻切れで 二巻目に「続く」はちょっと残念でしたが。 1962年は私の生まれた年です(夏の祝祭は、私の生まれる前)。こんな凄い上演が 本当にあったのですね。これをナマで体験することのできた人が、とってもうらやまし い。タイムカプセルを越えてやってきたかのようなこのテープを入手できたことを喜 び感動しつつ、忘れていた淋しさも思い出してしまいました |

- >
- エンターテインメント
- >
- 音楽
- >
- クラシック





