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前回は「ホイル包み」と、外面の工夫にて対策したFM受信です。それが「効果あり」
と見えましたので、本格的に「内面を磨く」こととしました。つまり、FMチューナーの
箱を開け、各面の内側にアルミテープを貼った
これは素晴らしい効果でした
プ施工は(我が家の場合)とても効きました。KT-7700は正面から見て右側から、
バリコンを収めた局発のシールドボックスへ回転動力が伝えられています。シール
ドボックスこの部分だけは隙間なく埋めることはできず、ノイズ突入の弱点となって
いるのでしょう。それを被う側板をアルミテープでシールドする、それが効果大で
あることは、確かにうなづけるものです
実際に側板の処理後、天板を外してそちらもアルミホイルからアルミテープへの
アップグレードを行ったのですが、作業の間も受信し続けていたFMの音質は良好
なまま=天板からのノイズ混入は無視できる、ことが実証されたのです。
ただしこのことが天板・底板へのシールドは不要、を意味するわけではなく、たとえ
ば我が家のFMチューナーは木造家屋の2階にあるため、1階からのノイズ(蛍光灯
その他の家電製品)を防ぐにはやはり上下両面への処置も必要と思われます。
「意外!」と言ってよいかも知れないのが、前面パネルの電位です。金属むき出し
のシャーシと前面パネル(アルミ)の間の抵抗をテスターで測ると、ほとんど導通
していないようなのです。ひょっとすると、表面にラッカー仕上げでもあるのかも?
裏側の目立たない部分をヤスリで磨き地金を露出させ、そこをつないで「全ての
シールドが同じ電位となる」ようにするのがベストかな、と考えています。まだそこ
まではしていないのですが、たとえばフルートとハープのデュオ・リサイタルの放
送を聴いたところ、会場の暗騒音(おそらく空調)を感じられるレベルまで静けさ
を増す
これがFMの音!ですよね。
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新年度になり、NHK-FMで「N響 ザ・レジェンド」という新番組が始まりました。N響の
アーカイブから選りすぐって放送するということで、なかなか楽しみなのです。少し
でもノイズを減らして良い音質で、この番組をはじめFM放送を聴きたい
「格闘」です。
屋外アンテナを3素子から5素子化し、方向も東京送信所(スカイツリー)、横浜送
信所(円海山)、さらには「反射波と思しき方向からの電波」など、いろいろ試して
きました。それでも、どうしても残る「マルチパスっぽいジュルジュル音」
はある程度低いとはいえど、ベストのFMはもっとクリーンな音のはずなのです。
それがひょんなことから、いっきに大進展
ホイル(フォイル)で包み込む、という手法(レシピ)なのです。
「ジュルジュル音との闘い」にだいぶ疲れた頃、家庭内の照明ON時に入るノイズ
対策も必要だなあ
あるいは電源ラインから飛び込んでくるはず、との考えからチューナー背面パネル
をアルミホイルでカバーしてみたのです。ホイルはアースにきちんと落としました。
すると!ジュルジュル音のレベルがグッと下がったようなのです…「え!?」
ひょっとしてマルチパスの「経路」って、チューナー本体へ「直」?
にわかには信じがたいことですが、耳が頼りのオーディオですから、聴いて改善が
認められるものは信じざるを得ません。包めば包むほど改善は明らかで、結局、
前面パネルまで完全に包むと実にクリーンな音となりました。「FMチューナーの
ホイル包み」の出来上がり
しかし、これではもちろん操作がまったくできません。前面パネルのホイルは跳ね
上げ可能とし、操作を終えて(どうせ電源ONと、ダイアルの微調くらいしかしませ
ん)放送を聴くときはそれを閉じて完全防護です。ルックスも素敵なKT-7700を
ホイル包みにしてしまうのはちょっと悲しい
命。目を閉じてクリーンなFM放送を楽しむ
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ライフワークなどというとちょっと大げさに過ぎる(そもそもリリース数の少ない)ドゥリアン師
のLP収集、少なくとも正規録音に関してはそろそろアガリの予感です。現時点で私が存在 を認識している最後のもの、スメタナ作曲の歌劇『売られた花嫁』序曲(コンセール・ラム ルー管弦楽団)を入手した 実はこの録音、未亡人Alice Chamilianが音源をYouTubeにアップロードしているので、聴く ことが不可能なわけではありません。ところがその音源、まるでLPを早回しで再生したかの ようなピッチで、とてもそのままでは聴けない し再生速度を正しく直すのでしょうけど、私にはそんな面倒な作業はとてもとても…。 そんなわけで「冒頭は耳にした」ことはあるものの、全曲は今回入手したLPで初めて聴いた わけです。おっと、LPというのも正しくありません。片面にスメタナ、もう片面にグリンカの『カ マリンスカヤ』を収めた仏PHILIPS 432.606 という45回転EP盤だからです。グリンカは、後に fontanaから出たfestival russe no. 2というLPをすでに所有しています。 さてスメタナです。いやあ、うれしい。これを手に入れて、本当にうれしい。初めて聴くのが アナログであることが、これもまことにウレシイ ですから、レンジも分離も見事で、師の音楽を愉しむのに不足はありません。盤の状態は あまり良くなく、特に外周のプチパチはけっこう耳障りです。スメタナの面がやや良い状態で あることは幸いで、初めて聴く「若き日の師のスメタナ」を堪能 上述のとおり、冒頭しか聴いていなかったため、コーダ近くに用意された大仕掛けに初めて 触れて、のけ反って 現を抑えきれずに敢行し、やや流れを損ないつつもそのあとの情熱的なアッチェレランドに なだれ込んでゆく。この「やっちゃったね」感がたまらないのです。1922年生まれの師であれ ば、1957年に弱冠35歳ですもの。 それにしてもそのアバレを除くと、全体が極めて充実度の高い響きで構築されていることに 驚かされます。コンセール・ラムルーとかいうと、いかにもフランス風の軽い響きを出しそう なイメージですが、なかなか堂々たるもの そうなると気になるのが、未亡人のアップしている音源。あれを正して、師の立派で愉しい スメタナをぜひアップしなければなりません。そういうことを滅多にしない私には、ちょいと 敷居の高いハナシ |

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これまでさんざん「モノ盤はモノ針で」と言っておき、今さらながら何ですけど
たまには邪道(?)に身を投じることも大切だなあと感じているところです。
シューリヒト指揮パリ音楽院管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲全集、1950年
代中盤のモノラルですが、演奏・録音とも、とてもクオリティの高い全集です。「第9」
だけステレオがあるものの、他の8曲はモノラルのみ。最初は東芝EMIの廉価版で
入門し、次に仏Trianon盤、そしてマニア度が高まると仏VSMオリジナル盤へと変遷
してゆくのが普通…かも(単なる私見です
私のVSM盤収集も最近「第3」を入手し、あとは「第7」を残すのみとなりました。今日
は「第3」の話なんですが、この再生に苦労した
この一枚を入手したのがうれしくてうれしくて、まずは「音のエジソン スピリッツ High」
で聴きました。第1楽章は良かったのですが、第2楽章中盤からフォルテでのノイズ
がかなりひどく
ばならないのでしょうか…。次にカートリッジを「オルトフォン CG-25Di II」に換え、聴
いてみました。ベターではあるものの、やはり聴き辛い…。
スピリッツは0.7ミル、CG-25Di IIは1ミルの丸針です。もっと違う半径のモノ針は、と
思うとベンツマイクロのACE-MONOがガイガーS針です。ところがたまたまシェル
からはずされていまして…。そこで、普段のポリシーには反するけどゴールドリング
D42ステレオ針(同じガイガーS針で、Roksan CORUSに装着)で聴いてみました。
すると、聴き辛さの元凶であるノイズは「大半が右チャンネル」から発生
のです!前オーナーの装置でインサイドフォース・キャンセラーの不適切な設定が
原因でしょうか?理由はともかく、そうと分かれば対策は簡単。ステレオ針で再生し
左CHだけをモノ化すればよいのです(あれ?これって変な表現ですね。片CHはも
ともとモノですね。左CHだけを左右2本のスピーカーから再生、ということです)。都
合よく、再生カーブ調整のために導入しているRe-Equalizerは回路が1CH分しかな
くて、自動的にモノ出力されます。したがって、そこへの入力から右CHを外すだけ
でセットアップは完了。
何と素晴らしい演奏・録音でしょう!
ダイナミックレンジともに現代のものと遜色なく(いや、ベターかも)、パリのオケの
明るさ、指揮者の明晰を極めた解釈を歪みなく伝えてくれます。重たくはないが、
しっかりと弾きこまれ下支えするバスの上をバイオリンが、管が、自在に飛び回り
ます。ひょっとしたら、ノイズを減らすだけでなく、この解釈はガイガーS針によって
より適切に再生されているのかも知れません。
何が正しい、というのは「何かを固定する」ことではなく「柔軟に対応する」ことなの
だと改めて感じました。だってモノ針だけで聴いていたら、この盤はゴミ箱行きだっ
たかも知れない。モノ盤にステレオ針、それもまた十分に正しいのです
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寡聞にして、トーマス・ヘンゲルブロックという指揮者は「本日まで知りません」で
した NHK-FMの「ベストオブクラシック」を聴いたら、それだったんですね。昨夏のシュレ スヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭におけるライブ収録、演奏は北ドイツ放送交響 楽団(NDR響)です。 シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭とNDR響といえば、ヴァントが着任からほど なく録音したブルックナー「第8」「第9」を思い出します。それらはリューベック大聖 堂を会場とし、その過剰な残響も含めて決して成功した録音とはいえませんでし た 収録で、大変に好ましい音質の録音 それでこの「お初」の指揮者の音楽です。1曲目、ブラームスの「凱旋の歌」からし てその充実感ある音楽作りに「おっ」と思わされました。確かに古楽上がりという経 歴らしく、弦はノンヴィブラートで奏するのですが、響き全体がブラームスらしい カロリーのあるどっしりした響き、それに金管やティンパニのアクセントが効いて、 決して一本調子の古楽調でないところに目を(耳を、ですか)見張った そして続くベートーヴェン、これは愉しめました!かなり個性的なテンポの動きや 表情づけ、強弱の扱いがある演奏。「ジャジャジャジャーン」がスタッカート気味に 刻まれる冒頭から「こうするかい」と突っ込み、第2主題直前に間を入れてテンポ を落とすところではのけぞり、聴き手が五体で反応したくなる演奏 第1楽章と第4楽章の提示部をリピートして全曲が32分台の演奏時間、しかも古 楽上がりの指揮者だったら、風のように過ぎ去る流線型のベートーヴェンを想像 するところでしょう。ところが、上で述べた第1楽章第2主題のように場所によっては フルトヴェングラーを思わせるような大胆なテンポの動きが出てくるのです。そこ にブラームスと同様に重い響きもあり、なかなかに充実感のあるベートーヴェンで した。終楽章など、コーダへ向けて加速する場面では思わず「もっと!もっとあおっ て!」と、聴いているこちらまで拳を振り上げてしまった キレイでピカピカのベートーヴェン演奏に対しては、あり得なかった反応です。 終演後、ラジオの向こうの聴衆(録音ですけど)とともに拍手をし、早速この指揮 者についてネットで調べてみました。1958年生まれの56歳なんですね、ビックリ! つまり、フルトヴェングラーが世を去ってから生まれた世代なのです。私が愛する 指揮者レーグナーは1929年生まれでまさにフルトヴェングラーの時代にその音を 身に沁みつかせた音楽家でした。しかしヘンゲルブロックはそれを「実体験として は」知らない。その指揮者が最円熟期を前に、こんな面白いベートーヴェン(その 音楽がもつ「はみ出し」要素を的確に表現している 思えばレーグナーを初めて聴いた1980年、いまから35年前ですが、その指揮者は 51歳でした。それから時を経て、やはり同じくらいの年齢の指揮者に魅力を感じる ことに、ちょっと期待しているわけです。 ただし今年6月の来日公演(ネットで情報を見つけました)、メンデルスゾーンの Vn協とマーラーの「第1」という演目には、どうにも食指が動きません ヴェン、シューベルト、ブラームスとかだったら、どの曲であっても駆けつけてみよう と思うところなんですが…。 誰か!背中を押して下さ〜い! |

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