日本史跡研究会 日々の徒然・改(埋もれた歴史を訪ねて)

全国各地の埋もれた史跡をご紹介致します。また、研究会活動についてもご紹介しております。

奈良県の神社仏閣

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  【入鹿神社】
  
    所在地: 橿原市小綱町335


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 全国で唯一、蘇我入鹿を御神体とする神社である。

 現在の橿原市周辺は蘇我氏ゆかりの地であり、蘇我・曽我という地名が見られる。蘇我入鹿は神社付近で幼少期を過ごした家があったとか、入鹿の母が身を寄せた家があったとされる。


 645年6月12日、乙巳の変で蘇我入鹿が飛鳥板蓋宮で中大兄皇子・中臣鎌足らに誅された後に、この地で入鹿を祀った祠が建立されたと思われるが、創建時期は明らかではない。

 『日本書紀』には蘇我氏逆臣説が通説として流布されているが、入鹿は南淵請安が中臣鎌足を除いてその右に出るものはいないと称されるほど頭脳明晰であり、非常に優れた人物であった。

 入鹿という名も本名ではなく、その後の政権にとって都合が悪いことから実名が伝わらなかったのである。

 
 廃寺となった真言宗高野山派仏起山普賢寺の鎮守社として地域住民には崇敬されており、明治時代、皇国史観に基づいて逆臣である蘇我入鹿を祀るのは都合が悪いとして、祭神を素戔嗚尊とし、小綱神社に名を改めるように政府から通達されたのだが、地元住民はそれを拒んでいる。


イメージ 2
                              (入鹿神社本殿)

 
 (参考資料)
  現地配布パンフレット
  現地案内板


  【法隆寺南大門】

    所在地: 生駒郡斑鳩町法隆寺山内1−1


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 三間一戸八脚門。入母屋造本瓦葺。

 法隆寺境内で最初に出会う国宝。西院伽藍の正面に建つ法隆寺の正門である。


 鎌倉時代に著された『聖徳太子伝私記』によれば、現在の法隆寺建立時、すなわち天智天皇9年(670)の火災で焼失した後に再建された際には中門前の石壇上に建っていたが、長元4年(1031)、法隆寺域拡大にともなって現在の場所に移築されたという。

 中門は永享7年(1435)、再び火災によって焼失するが、永享10年(1438)には再建に着手されている。


 この時期には聖徳太子信仰が民間に流布しており、法隆寺は聖徳太子ゆかりの地として、その教えを追慕する人々の信仰の賜物で再建が早期に行われたものと推測される。

 
 法隆寺は国宝の宝庫であることは、以前のトピックでも触れたかと思いますが…今回の「南大門」も正しく国宝である。
 国宝ではあるが、法隆寺を訪れた人々はなかなかそう思ってはいないのだろう。

 金堂や五重塔へ向かう通過点のようになってしまっている。是非、「南大門」にも注目してもらいたいものである。


 (参考資料)
   法隆寺                              法隆寺
   現地配布パンフレット


  【中宮寺】

   所在地:     生駒郡斑鳩町法隆寺北1−1−2
   入山料: 大人 ¥600  中学生 ¥450  小学生 ¥300
                ※法隆寺参拝者は割引あり

         公式HP はこちら  http://www.chuguji.jp/


イメージ 1


 聖徳宗。法興山中宮寺が正式名称である。

 聖徳太子霊跡第15番、中部尼寺巡り第15番、神仏霊場巡拝の道第27番札所。


 創建当時の中宮寺は現在地から400mほど東方に存在し、「中宮寺址」として史跡指定されている。というわけで、中宮寺の創建に関してなど、詳細についてはその際にすることにする。

 戦国時代、寺運衰退していた中宮寺は火災にあい法隆寺東院伽藍の山内子院に避難し、そのまま住み着いていたところ、慶長7年(1602)、慈覚院宮(後伏見天皇八世の皇孫である尊智女王)を初代門跡として迎え、それ以後、大和三門跡尼寺随一の寺として深い信仰を集めました。

 昭和43年(1968)、高松宮妃の発願によって、吉田五十八設計で和風現代建築の本堂が建立されています。

 
 中宮寺といえば、木造菩薩半跏像と言えるのではないだろうか?

 中宮寺本尊であり、像高132cm。寺伝では如意輪観音である。クスノキ材の特異な寄木造で飛鳥時代の作とされる。
 この木造菩薩半跏像。ゆっくりじっくりと鑑賞してもらいたい仏像である。


 また、文永11年(1274)、中興の祖・信如によって発見された天寿国繍帳も必見である。

 聖徳太子の母・穴穂部間人皇女と聖徳太子王妃・橘大女郎が多くの采女とともに製作した曼荼羅の残闕で、中宮寺に展示されているものはレプリカであるが、中宮寺の歴史を知る上で見てもらいたいものです。


 (参考資料)
  現地配布パンフレット


  【法隆寺中門】

    所在地: 生駒郡斑鳩町法隆寺山内1−1


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 四間二戸二重門。梁間三間。入母屋造本瓦葺。

 法隆寺西院伽藍の正面に建つのが「中門」である。

 軒下の雲形の組みものや、それを支えるエンタシスの柱。上層の高欄は中国の古式を伝えた卍崩しと呼ばれる意匠で、人字形の割束が施されており、壮麗な飛鳥建築の様式を今に伝えています。

 『法隆寺伽藍縁起幷流記資材帳』には、両脇の金剛力士像が和銅4年(711)造像されたと記されていることから、中門はそれまでに完成していたことがうかがえる。


 中門の特徴は、正面の梁間が四間で二戸であること、奥行きは三間と深いことがあげられる。飛鳥時代の伽藍は中門が大きく、南大門はやや小さくするのが通例のようである。


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 金剛力士立像・阿形。塑像彩色。像高379.9cm。和銅4年(711)造像。


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 金剛力士立像・吽形。塑像であるが、体部は木造である。像高378.5cm。和銅4年(711)造像。


 国宝だらけの法隆寺。この「中門」だって国宝である

 がっ、数多の国宝にあって「中門」は通過点のようになってはいないだろうか?しっかりと一つ一つの建造物に気を配ると、意外と法隆寺を満喫出来ていないことを感じるのではないだろうか?

 時間を気にせずにゆっくりと散策することが、法隆寺伽藍を楽しむコツではないかと思います。


 (参考資料)
   法隆寺                           法隆寺
   現地配布パンフレット


  【正蓮寺大日堂】

    所在地: 橿原市小綱町14


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 桁行三間、梁行三間、一重寄棟造本瓦葺。前間一間は礼拝堂、後方二間内陣後方寄りに4本の柱に囲まれた厨子を設けて本尊・大日如来坐像を安置している。

 大日如来坐像は、鎌倉時代の作とされ、院派系の仏師によって造立されたものと考えられています。

 木造漆箔、高さ1.48m。


イメージ 2
     ( ピンぼけしているが、本尊・大日如来坐像。フラッシュは仏像を痛めるので仕方ない )

 脇侍には、広目天像・多聞天像が安置されている。

 なお、本来はこうした写真のであるのだが、正蓮寺大日堂はSNSでの拡散とのこと。


 さて正蓮寺大日堂は、もともと真言宗高野山派仏起山普賢寺の一堂宇でした。

 普賢寺の創建年代は不明ですが、大日堂の建立年代は棟札から文明10年(1478)上棟されたことは明らかとなっている。

 昭和30年から31年(1955〜1956)の大修理の際に発掘調査が行われ、前身堂の遺構が確認されたことから、創建は鎌倉時代に降らぬものと推測されています。

 遺構の層一面に焼土が見られ、前身の堂宇は焼失したことが明らかとなりました。

 また、その際に墨書銘が発見され、康正2年(1456)既に再建が開始されていることが判明した。さらに文明17年(1485)の墨書銘も確認されていることから、堂宇完成までに30年の歳月が費やされたと考えられています。

 これは、応仁の乱動乱の影響を如実に反映したものと考えられます。 


 江戸時代末期になると、今井寺内を中心として南大和に勢力を張っていた浄土真宗に圧倒され、明治の廃仏毀釈によって普賢寺は廃寺となった。

 明治7年(1874)、金13円50銭で地元住民が落札し、大正8年(1919)、正蓮寺から「明細帳記載漏」を以て脱漏編入額が提出され、大日堂は正蓮寺管理となった。


 国指定重要文化財の「正蓮寺大日堂」および「大日如来坐像」。なかなか知られていないのではないだろうか?

 この付近にも環濠集落が存在することから訪れてみたが、本尊・大日如来坐像をSNS拡散ってスゴイわなかなかないことですよぉ

 これだけでも訪れる価値はあります近鉄・大和八木駅からも近いので、八木の町並みや今井寺内を散策するといった行程に組み込んでは如何でしょうか?


 (参考資料)
  現地配布パンフレット
  現地案内板

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