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5/19(土)21:00〜23:11
テレビ朝日系ドラマスペシャル
「灰色の虹」を観た。

原作: 貫井徳郎

単行本・新潮社2010/10
 
作者は、2010年、「乱反射」で日本推理作家協会賞、「後悔と真実の色」で山本周五郎賞を受賞。
2002年3月に起きた「富山連続婦女暴行冤罪(えんざい)事件」(別称: 「氷見(ひみ)事件」)をヒントにしたと、貫井氏は語っている。
 


【感想】
 
◆ 刑事ドラマとしては良い仕上がりだった。特に風吹ジュンのスッピンな? 熱演が目立つ。その他の演技は今イチ。
特段のトリックが仕掛けられたクライムサスペンスのストーリーではなく月並み。
 
◆ 原作者は、冤罪の根源は、決定的な物的証拠を掴(つか)まないまま、目撃証言の誘導と自白強要の状況証拠を捏造(ねつぞう)することから始まると指摘し、
冤罪を仕上げる警察⇒検察⇒裁判という国家権力構造を告発するとともに、それらを構成する官吏に真実を追及する正義感が失われていることを訴求している。
 
◆ 唯一人、正義感に溢(あふ)れた主人公刑事であるが、もしかして彼も愛する人を殺害されたという特別な境遇がなかったとしたら、警察組織に抗してまで追及して行っただろうか?


 
【スタフ】
 
脚本: 吉本昌弘
 
監督: 和泉聖治
 
音楽: 高橋慶吉
撮影: 藤石修
編集: 米田武朗(J.S.E.)
企画協力: 新潮社
警察監修: 倉科孝靖(チーム五社)
 
プロデューサー: 佐藤凉一(テレビ朝日)、河瀬光・和佐野健一(東映)
 
制作: テレビ朝日、東映

【ロケ地】
 
神戸市・・・メリケンパーク・中突堤、ポートアイランド、中央区の住宅街。
守山市・・・琵琶湖大橋。
東近江市・・・滋賀県中部県税事務所。
京都市・・・京都社会福祉会館、京都女子大、上下水道局松ケ崎浄水場。
その他
 
 

【キャスト】

山名省吾: 椎名桔平・・・京都府警捜査一課の主任刑事・警部補。
真島幸菜: 松本若菜・・・山名省吾の婚約者だった女性。

中村幸一: 伊武雅刀・・・山名省吾の上司の管理官。
安藤忠雄: 篠井英介・・・山名省吾の上司の捜査一課長。
影山健一: 迫田孝也・・・山名省吾の部下の刑事。
 
小西晃次: 吹越満・・・山名省吾の相棒となる所轄神代署の刑事。
 
伊佐山毅臣: 寺島進・・・江木雅史を自白に追い込んだ神代署の刑事・警部補。
岩瀬厚一郎: 片桐竜次・・・伊佐山毅臣の上司の刑事。
潟山セイキ・・・刑事。
 
谷沢憲一: 渡辺いっけい・・・京都地方検察庁の検事。
 
綾部和久: 神保悟志・・・江木雅史を情状酌量扱いとした弁護士、秋成良治の異父兄弟。
秋成良治: 高知東生・・・綾部和久のお陰で無罪判決となったヤクザ、洛仁会会長。
 
石嶺亮三: 大杉漣・・・江木雅史の一審裁判長を務めた地方裁判所滋賀支部長・判事。
石嶺晴恵: 山崎直子・・・石嶺亮三の妻。
川北昇平: 古山憲太郎・・・郵便局員、石嶺晴恵の不倫相手。
佐賀徹: 木下ほうか・・・興信所員。
 
*

江木雅史: 塚本高史・・・運送会社従業員、冤罪被害者。
 
江木聡子: 風吹ジュン・・・江木雅史の母。
江木治史: 菅原大吉・・・江木雅史の父。
江木杏子: 遊井亮子・・・江木雅史の姉。

河本由梨恵: 星野真里・・・江木雅史の元・婚約者。
市瀬孝幸: 山下規介・・・江木雅史の運送会社人事部長、社長の甥(おい)。
 
雨宮健: 高嶋政伸・・・外資系IT会社社員・部長代理。江木雅史の目撃証言者。
 


【あらすじ】

京都府警捜査一課の主任刑事・山名省吾は、婚約者の真島幸菜を強盗に絞殺されるという悪夢から5年、
久し振りに生活安全課における冷却期間から捜査現場に復帰した。
 
山名は、西辺町OL殺人事件で所轄神代署の刑事・伊佐山毅臣と捜査を共にした時に、
伊佐山の強引な違法捜査に危惧(きぐ)感を覚えた。
当の伊佐山はまるで気に止めることなく、いつもの通りの強引な取り調べで容疑者から自白を引き出した。
そして、手柄を我がモノにして上機嫌の"落としの"伊佐山は、山名に対し刑事の勘が鈍っていると揶揄(やゆ)するような態度まで取った。
 
その伊佐山が、山名と別れた直後、トラックに撥(は)ねられ呆気(あっけ)なく轢死(れきし)を遂げる。
山名は、所轄の故・伊佐山刑事が最後に扱った西辺町OL殺人事件容疑者を、京都地検の担当検事・谷沢憲一に送検する。
伊佐山の死に対し、「殉職なら(2階級)特進もあったのに事故じゃね」という谷沢の冷めた言葉の響きに、山名はザラ付いた気持ちになる。
 
その晩、自宅に戻った山名に驚愕(きょうがく)の知らせが飛び込んで来る。
谷沢が刺殺されたと言うのだ。
現職検事が殺害されるという有ってはならない非常事態。
 
警察本部は、管理官・中村幸一の指揮の下、威信を賭(か)けて捜査を開始する。
山名は伊佐山の神代署同僚だった小西晃次とコンビを組むことになった。
故・谷沢検事の自宅から脅迫状が発見され、その指紋から割り出された容疑者・仲田光晴を早速、確保する。
だが、程なく容疑者のアリバイが成立し、早期解決の目が消える。
 
そんな中、小西は、初めて伊佐山と捜査を共にした7年前、2005年3月27日の春川町転落死事件の担当検事が谷沢だったこと、
そして、伊佐山、谷沢の死に先立つこと僅(わず)か10日前、その事件の担当弁護士が刺殺されていたことを思い出す。

*

7年前の春川町転落死事件の被疑者は、江木雅史。
自分が働いていた運送会社の上司に当たる人事部長を殺害した事件だった。
 
江木と同僚で婚約者の河本由梨恵と共通の上司・市瀬孝幸は、その運送会社社長の甥で縁故採用された人事部長。
肩書とは程遠く、激昂(げきこう)しやすい(キレやすい)性格で、パワーハラ・セクハラ男。
由梨恵が言い寄られているのに我慢できず市瀬に掴(つか)み掛かった或る日の夜、
その市瀬が何者かに繁華街の階段から突き落とされて死亡した。
 
江木は、偶々(たまたま)、夜釣りに行っていてアリバイが立証できなかったことから、容疑者として逮捕・起訴された。
それは、暴力刑事・伊佐山の荒っぽい取り調べに屈し自白してしまった。
明確な物的証拠はなく、掴みかかった際にネクタイに着いた指紋、目撃証言、自白という状況証拠を積み上げただけだったため、いつか事態が好転すると江木は願っていた。
 
が、事件当夜に江木が夜釣りに行った時に着ていたと同じ灰色ウィンドブレーカーを着た男を目撃したという、雨宮健なる人物の目撃証言が決定打となったのだ。
当番弁護士の綾部和久は、江木の無実の訴えを信じず、終始、情状酌量による減刑を求める姿勢を取ったため、懲役6年の判決が下された。
その後、控訴も上告も棄却され、失意のまま服役を終え京都北山刑務所から出所した。
 
江木に冤罪を着せ、犯行時刻に摺(す)れ違ったと証言した雨宮という男は、
一流大学に入り学生時代は海外を貧乏旅行した後、 大手の外資系IT企業に就職し、郊外の一戸建てに妻と産まれたばかりの赤ちゃんの幸せな家庭を持つ。
雨宮は、似通った服装だけで、左頬に大きな痣(あざ)がある特徴的な江木のことを、
はっきりと見ていないのに伊佐山に誘導され、裁判で今更、見間違えだと言い出せないまま偽証を押し通してしまった。
 
無実にも拘わらず実刑判決を受け、職場も恋人も、そして幸せな家族をも失ってしまう。
婚約間近の姉・杏子は、破談になったため家族とは縁を切って消息を絶っている。
父親は鬱病(うつびょう)になって首吊り自殺。
 
一人アパート・緑明荘に住んでパートで暮らす母親の聡子だけは、最後まで息子の無実を信じて来た。

*

山名は、江木の顔写真を見て、ハッとする。
伊佐山が死んだあの晩、事故現場にいた痣のある江木の顔を目撃していたのだ。
事件の本質が“復讐”ではないかと傾く・・・・・。

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原本に忠実ではない、もったいない。

2017/8/30(水) 午後 10:18 [ kusareoyazi ]


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