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続、社長の骨折

軟弱社長は弱気である。
たかが手術の傷口から血が滲み
腫れが引かないというだけで
木曜日は来られないと言い出した。
「昨日の段階で」である。
 
そもそも、この足で車の運転はできないし
松葉杖ではビルの入り口にある
2段の段差を上がれないと言うのだ。
はぁ〜?甘ったれんじゃねぇ〜!
私はグーでぶちたくなった。
 
社会人は包帯で靴が履けなきゃサンダル履いてでも
杖をつきながら来るものだ。
それが社長の言うことか!
家にはヒマしてる奥さんがいるんだから
例のベンツで送り迎えしてもらったらいいだろう。
 
普段は使わなくていい時に平気でタクシーに乗るくせに
こういう時にケチる意味が分からない。
段差が上がれないなら、入口まで喜んで
キャスター付きの椅子を持って出迎えよう。
あとはエレベーターに乗ればいいのだから簡単だ。
 
松葉杖がイヤならケンケンする方法もある。
そもそも折れたのは片足でもう1本は元気なのだ。
昨日、私が社長の電話を取ったのなら
迷わずそう言っただろう。
けれど社長はズバズバ言われるのが分かっており
そのため私には絶対に代わらなかった。
 
だいたい男というものは少しのことで騒ぎ過ぎる。
結局のところ、手術当日に入院させてもらえず
帰された社長は重傷ではないということだ。
 
今朝、社長の電話は私が取った。
社長はさっそく、何だかんだと言い訳を始めた。
そして手術後の傷口は糸ではなくホチキスで留めてあり
「アレ、取る時痛いんじゃないかなぁ・・・」
と言った。
「そんなの我慢して下さい!
とにかく木曜日は来ていただかないと困ります。
段差が無理なら入口まで迎えに行きます」
私は言った。
「う〜ん・・・そうなんだけど・・・ムニャムニャ」
 
要するに社長は「来れない」のではなく「来たくない」のだ。
どう考えても職務放棄である。

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