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デザインという言葉を聞くと、華やか、きらびやか、カラフルといったイメージが湧く。スタイリッシュとかファッショナブルとかいったイメージもある。このようなイメージからは豪華な装飾が施された製品を思い起こすかもしれないが、著者は「豪華さはデザインではない」と断言する。インテリアのデザインであれば、「家具は最小限のものでじゅうぶん。居住空間を最大限に利用して。用途に応じた環境の証明を」等々。また、著者は、単純化こそ難しく創造力が必要とされる作業である、とも言う。

本書はデザイナーである(絵本作家でもある)ブルーノ・ムナーリのデザイン論であり、デザインに関する「企画の方法論」を述べている。ただし、デザイン設計に関わらない人でも、本書から得られるものは大きいだろう。

「問題とはなにか?」と題された章では、企画の方法論として「どのように問題を解決するのか」の手順について論じている。まずは問題を定義し、その問題をいくつかの下位問題に分解し、そして…最後に問題が解決される。これはどんな仕事についても必要な(有益な)考え方だろう。営業であれば「商品(サービス)を売り込むとはどういうことか」を定義するところから始める、など。

多数のイラストや写真も見ていて面白く、お勧めの一冊である。

副題に「最後のガラパゴスゾウガメからの伝言」とあるように、現在ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所で飼育されているオスのピンタゾウガメについての本です。

近年(まあ近年に限らず自然界では常に)様々な動植物が絶滅したり、または絶滅に瀕していたりしています。その原因としては、自然の摂理の結果であったり、または人間の行動の結果であったりするわけです。ゾウガメは後者の原因でその数が激減している動物の1つですが、数世紀にわたる食料としての乱獲の結果、数が激減してしまい、特にピンタ島では20世紀初頭に絶滅したと長い間思われてきました。しかし、1971年に偶然オスのピンタゾウガメが発見されました。このゾウガメが「ロンサム(ひとりぼっちの)・ジョージ」です。

ジョージは推定80歳代で人間で言えば壮年にあたるそうです。本書では、ガラパゴス諸島でのゾウガメの乱獲によってどのようにゾウガメの数が減少していったか、そしてジョージがどういう経緯で発見されたかがわかりやすく書かれています。特に、ピンタゾウガメ発見の場面は、調査隊や学者たちの会話なども交えて活き活きとした記述がなされています。

数の少ない生物(特に動物)では常にそうであるように、ジョージはピンタゾウガメ最後の個体ということで生物的に貴重な存在です。また、環境問題を考える上でのフラッグシップとしての貴重さも兼ね備えています。前者に関しては、ピンタゾウガメの個体数を増やすことが何より重要な課題です。本書では2つの解決策が記述されています。一つ目は近縁の種との交配です。本来は種の純粋さを保つために同種との交配が望ましいわけですが、ピンタゾウガメのメスの存在が絶望視されている現在では次善の策として近縁の種との交配の努力もされているそうです。しかし、本書に書かれているように、ジョージは異性に対してほとんど(全く?)興味を示さないという繁殖上の困難が存在しています。もう1つは、本書の最後に述べられているクローンとキメラの技術です。しかし、これらはまだまだ技術的に解決しなければならない問題点が多すぎて、実現はとうてい無理だそうです。

絶滅に瀕しているピンタゾウガメのジョージに関する本書は、同じように絶滅の危機に瀕している様々な生物を通じて環境問題を考えるための材料として読んでもいいし、絶滅に瀕している動物をなんとかして個体数を増やそうとする努力(方法)について考えるために読んでもいいと思います。

社会学を勉強(研究)している方にはとても失礼な話なのですが、

「『○○社会学』と名前が付けばなんでも社会学になっちゃうじゃん。なんか胡散臭い分野だな…」

こう思っている人はまったく少数に過ぎない、ということもないように思います(回りくどい言い方してますけどね^^;)。まあ、これは全くの門外漢だからこその発言ということで許してもらえれば、と思いますが…。

ところで、そんな社会学でも数理モデルを用いた分析を行う分野があります。それが「数理社会学」です。この本は、数理社会学に興味がある、または分析のツールとして数学を用いてみたい人などへ向けた入門書となっています。本書はタイトルにもあるように、社会学の古典理論を数学を用いて定式化し、再分析した論文集です。

見出しは以下のようです。

1.争奪ゲームとホッブズ的秩序問題
2.土地所有権生成のメカニズム
3.ゲマインシャフトとゲゼルシャフトの構造
4.宗教倫理と資本主義の発達
5.分業と連帯
6.三人集団の形式
7.役割期待の相補性とバランス
8.相対的剥奪の生成
9.匿名的公共空間における儀礼的無関心
10.紛争のダイナミクス

どれも内容は興味深いものだったのですが、中でも3や9は現在の日本社会を考える上でも面白かったと重います。

3では、周りの人との交際関係に関する日本とアメリカの違いを、他者に対する「一般的信頼」の水準の違いによって説明しています。日本では、この「一般的信頼」が低いために、見知らぬ人との関わりを避けて狭い人間関係を築きがちだが、その知人たちとの関係を非常に大事に保とうとする傾向があります。この人間関係は利害関係を超えた非常に濃密なものだと分析されています。

本書はある程度の数学を用いて分析されているのですが、式なんて見るのも嫌だ、という人は数式をすべて読み飛ばしても内容は理解できます。興味を持たれた方はぜひ一読ください!

リチャード・ドーキンスは欧米で人気の高い生物学者です。もちろん人気があるだけではなく、その独創的な視点と厳格な分析は専門家の間でも非常に高く評価されています。そのドーキンスの著作といえばまずは「利己的な遺伝子」が思い浮かびますが、今日は最近読んだ「虹の解体」を紹介します(読んだのは最近ですが、この著作の邦訳がでたのはもう6年前ですが)。

「虹の解体」は科学啓蒙書というジャンルの本です。内容は宇宙論、物理理論、進化論、心理学そしてもちろん生物学など、多岐にわかっています。本書の最初には「科学の進歩が詩的なもののすばらしさを損なうか?」という問いがあります。つまり、人を感動させる虹の美しさを、科学がプリズムを用いて原理を解明してしまった場合に、それは虹の持つ神秘性を失わせてしまうのか、ということです。

それに対してドーキンスは科学は詩的な美しさを台無しにするものではなく、むしろ科学の進歩の中にこそ詩的な美しさがある、と主張します。つまりこの本のテーマは「科学もそれが極まったとき、詩的なものの入り込む余地がある。」ことだというわけです。

しかし、明らかにもうひとつそれと裏返しの主張がなされています。それは「ニセ科学を受け入れる人への警鐘」です。あやしげなオカルトや「超能力」、占星術(星占い)などを例にあげて、これらがいかに人を侮辱したものであり、あたかも科学的であるかのごとく振舞う点を糾弾しています。

科学を一般に軽視する人にぜひとも読んでもらいたいのですが、なかなかそういう人はこのての本を手に取ることはないかもしれません(^^;

実はこの本を読んだのは最近ではなく、しかも読了すらしていないので趣旨とは少しはずれますが、最近また本棚から取り出してみたので内容を紹介したいと思います。

ヒエログリフと聞いてすぐに「あれか!」と思える人はそんなに多くないのではないでしょうか?しかし実際にヒエログリフを見れば大抵の人が「ああ、これのことか」と思うでしょう。ヒエログリフとは古代エジプトで使われていた絵文字のことで、ピラミッドの壁などに書かれています。鳥や人やニョロニョロなどをかたどったアレのことです。

英語やスペイン語の勉強などと同じように、ヒエログリフを勉強しよう!というのがこの本の趣旨です。当然のことですが、ヒエログリフが書き言葉として使われている地域は現在ではありませんから、語学という意味ではまったくナンセンスです。しかし、たとえば旅行でピラミッドに行ったり、そこまで行かなくても博物館などでヒエログリフの実物にお目にかかることはできます。そんな時に、書かれている内容(の一部)が実際に読めて意味がわかるなんて素敵なことだと思います(そうかあ?という声も聞こえてきそうですが)。

ヒエログリフは絵がそれぞれの意味を表す(表意文字)ので、その点では漢字と同じです。しかしアルファベットのように音を表す(表音文字)ものもたくさんあります。つまり、アルファベット表記にすればローマ字みたいに自分の名前をヒエログリフで書くことも可能です。この本には一覧表がありますので、すぐに調べられます。だんだん興味がわいてきましたか?

この本ではイントロダクションに1章と2章、文法に3章から5章、ヒエログリフの歴史に6章がさかれています。イントロと歴史だけでも読み物として十分に面白いです。

これからエジプトに小旅行、とか博物館に行こうと思っている方はぜひその前に一読してみてはいかがでしょうか。

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