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このところの日舞のお稽古でお師匠さんに言われることです。
まぁ、似たようなことは昔から言われていたのですが、お稽古が進んで殊更注意されるようになりました。
「舞台の上につっちぃという人は必要ないのよ」
そう。
舞台の上で、私は照れてしまうのです。
踊りは人物の描写だったり、物語だったりします。
宿下がりの行儀見習いの女の子
恋人を亡くした女性
恋人に甘えるお年頃の女の子
今のお稽古は「藤音頭」。
17~8歳の女の子(藤の精)が、恋人に甘えてみせたりすねてみせたり、それでも「大好きよ」っていう感情を表現しなければならないのです。
踊りは下手、上手、中央のお客様にご挨拶するところから始まります。
振りは
舞台の端から端に小走りで走って行き、定位置で一礼。
再び走り出し、定位置で一礼。
こんな程度です。が、その中に
「拙い踊りですが、精一杯踊らせていただきます」
という気持ちを込めて表現するのです。
そうして、首をかしげて振り返り「今、そちらに参りますね」という可愛らしさ?を振りまいて再び小走りで振り返ったほうへ向かうのです。
最初から。。。無理です(>_<)
首を傾げて振り返るなんて、普通しませんよねぇ。日常。
「なぁに可愛くしてんのよ。ほんとは違うくせに」
その後の、恋人と目が合って恥ずかしがって顔を隠す、というような振りが出てきても
「あんた、そんなキャラじゃないでしょ?」
踊っていると、そう言っている自分が遠くの方から見ているのです(>_<)
また、お稽古待ちの他のお弟子さんにも私のお稽古は見られています。それもまた恥ずかしい。。。無様なんだろうなぁって。
そりゃぁ、精一杯は踊ります。そんなことを考えていちゃあ踊りにもお師匠さんにも失礼ですから。恥ずかしがっていちゃあ、日舞なんか踊れない。。。
でも当然、そんな踊りは早速見抜かれて
「そんなもの舞台の上に必要ありません。舞台の上には藤の精だけ連れていらっしゃい」
仰せごもっとも。
お師匠さんは踊る前の準備が足りないのだと言います。
「藤の精のイメージを固めて「なりきる」時間を持ってからいらっしゃい」
とりあえず、これが私の今後の課題のようです。
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