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 旅客機がたった1個のワッシャーの付け忘れ(ほぼその可能性が大)が原因で炎上爆発してしまうという衝撃的な出来事は、いろいろな問題を投げかけているが、この事故で一般人は今まであまり知らなかった旅客機のいろいろな事柄も知らされた。その内のいくつかの事柄をまとめた以下のような記事を見つけた。

           中華航空機炎上でわかった旅客機のヒミツ
                                     秋本 俊二
事故のニュースが教えてくれたこと──その1    
              ジェット燃料のタンクは主翼の中にある

 那覇空港にチャイナエアラインのボーイング737-800が到着後、地上の整備士が右主翼から燃料が漏れているのを発見──そのニュースの第1報を聞いて、旅客機の燃料タンクが主翼の中にあるということを初めて知った人も多かったようです。

最新の機種では水平尾翼内にもタンクを設置している例がありますが、やはりメインとなる燃料タンクは主翼の中。そこにドラム缶に換算して何百本というジェット燃料(ケロシン)が搭載されます。主翼に燃料タンクを設置しているのには理由があるのですが、みなさんはご存じですか?

主翼に燃料タンクを設置しているのは、じつは主翼のつけ根にかかる力(曲げモーメント)が大きくなり過ぎないようにするためです。

飛行中の旅客機は、主翼と胴体にそれぞれ反対方向の力が働いています。揚力をつくり出す主翼には上向きの、重量に引っ張られる胴体には下向きの力が。そのため、主翼のつけ根の部分にはとても大きな負荷がかかっているのです。その負荷を和らげて、主翼が上向きに反り返って胴体からポキッと折れないようにするためには、主翼に「錘(おもり)」のようなものを入れなければなりません。大量の燃料を積んだタンクが、じつはその錘の代わりになっています。うまく考えられていますね。

事故のニュースが教えてくれたこと──その2
              乗客乗員は90秒で機外に脱出できなければならない

 通常、旅客機への乗客の乗り降りは左側前方のドアからと決まっています。しかし空港に駐機している機体を見ていると、どの機種にも左右にたくさんのドアがありますね。エアライン各社が長距離国際路線の主力機材として導入しているボーイング777-300を例にとると、ドアは左右に5カ所ずつ、計10カ所にあります。では、乗降以外のドアは何のためにあるのでしょうか?

空港のゲート付近で搭乗待ちをしている間、ケータリング会社の車両の荷台が旅客機のドアの高さにまで上昇している姿をご覧になったことはありませんか? 機内食や備品などの搬入は、主に機体右側のドアや後部のドアから行われます。乗客の乗り降り使うドアが一般に「出入り口ドア」と呼ばれるのに対し、それ以外のドアは「業務用ドア」としての役割を果たしているのです。
 
また、それぞれのドアは非常時の脱出口としても大切な役割をもっています。今回のチャイナエアライン機の炎上事故のニュースでは、キャスターや解説者が「90秒ルール」という言葉を口にしていました。アクシデント発生時には、全乗客の脱出を90秒以内に完了できなければいけないという安全に関する決まりがエアライン業界にはあり、どの機種にもそのために必要な数のドアがきちんと配置されているのです。

事故のニュースが教えてくれたこと──その3
               開かないと思っていたコクピットの窓が開いた!

 チャイナエアライン機が炎上し、爆発する寸前に、コクピットから間一髪で脱出したクルーの様子をテレビの映像は伝えていました。これを見て、驚いた人も多かったようです──「え、コクピットの窓って、開くんだ!」と。

これは機種によって違い、ジャンボ機(747)などでは開きません。コクピットの窓が開くのは、他に777や767など。コクピットには通常、パイロットが前方と両サイドの視界を確保できるように「ウインドシールド」と呼ばれる窓が計6枚取り付けられています。機長側(左座席)の正面にあるのが「L1ウインド」で、左回りに「L2」「L3」の窓が、副操縦士側(右座席)も正面はから右サイドに向かって「R1」「R2」「R3」の窓が並んでいる。その6枚の窓のうち、ボーイング777や767、737などの機種では、L2とR2の二つの窓が横にスライドする形で開閉できるようになっています。
 
開閉可能なコクピットの窓は今回のように緊急脱出口としても機能するほか、政府の要人を乗せて各国を訪問したときなど、到着後に地上走行しながらこの窓を開けて国旗を立てたりといった光景もときどき見かけますね。

事故のニュースが教えてくれたこと──その4
               わずか10秒でセットされる脱出用スライドシュート

 旅客機のキャビンのドアには、内側に緊急脱出用のスライドシュートが収納され、緊急時にはドアを開けると自動的にガスが充填され地上や海に向かって下りていく仕組みになっています。
 
ドアを開けてからスライドシュートが自動セットされるまでに要する時間は、わずか10秒ほど。しかしこれが機能するのは、あくまで緊急時だけで、ふだん乗客が乗り降りするときにはドアを開けてもスライドシュートが出てくることはありません。空港で機が停止しているときには客室乗務員が“ドアモード”を解除しているからです。

空港へ着陸してしばらくすると、機内に「客室乗務員はドアモード操作をお願いします」というアナウンスが流れるのを、聞いたことがありませんか? これは、ドアを開いても自動的に脱出シュートが出てこないようにモードの解除を指示しているのです。

反対に離陸するときには、ドアモードをオンに。ときどきこの操作を忘れる乗務員がいて、マスコミにニュースで取り上げられます。もしドアモードをオフにしたまま飛び立つと、いざといういときに緊急脱出シュートが機能しません。そうしたミスがないよう、エアライン各社の新人トレーニング施設では、細部までを再現させた実物大モックアップを使っての厳しい訓練が繰り返されています。 
                                         以上
 
 いままでそれとなくわかっていた事もありますが、いずれにしろ今回の様な形の燃料漏れは想定外の出来事のようで、そのような異常を知らせるセンサーは無く、事実コックピットでは異常を知らせる警告等はなにもなく、地上の整備士が目で大量の燃料漏れを確認し危険を知らせるまで、機長は後方でおきている重大な危機を知らなかったわけで、結局はどんな高性能の最新型のハイテク機でも、センサーを機体の隅々まではりめぐらし、二重三重の安全設計を施していても、そのメンテナンスは人間がする以外はなく、今も昔もこれからも最後はその人間の資質にすべてがかかっているということなのでしょう。


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